エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 あいつは優雅な大悪党
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「信じられないわ!」
やっぱりリディアは信じてくれないみたいだった。
(警戒心が強いんだかないんだか・・・)
キャロラインはエドガーとリディアの会話を聞きながらそう思った。
やがてキャロラインとリディアはドレスアップして晩餐会に行くことになった。
「わあ~。リディア。きれいだわ」
「どこが?あたしはきれいじゃないわよ」
「リディアはきれいだよ。アーミンもシエルもそう思うでしょう」
「はい。もちろんですとも」
「ええ。おきれいです」
アーミンとシエルもキャロラインの言葉に頷いた。
「これは馬子にも衣装ってやつよ。あたしはきれいじゃないし・・・。瞳だって魔女みたいだってののしられているし・・・」
どうやらリディアは自分の魅力に無自覚らしい。それに彼女をののしる男なんて馬鹿な男だ。彼女はダイヤの原石みたいなものだ。磨けばもっときれいになるに違いない。
エドガーのところに行くとエドガーはリディアをほめた。
(さすがお兄さま。女性の扱い方に慣れていますな)
キャロラインは兄の言動をほめた。
晩餐会でキャロラインは楽しくすごすことができた。
そこで青騎士伯爵の話題になった。そこでわかったのはリディアが本当に妖精を信じていることだ。
(まあ、妖精を信じていなきゃフェアリードクターなんか名乗っていないよね)
キャロラインはそう思いながら部屋への帰途についた。
「きゃっ!」
帰る途中でキャロラインは誰かとぶつかってしまった。相手がとっさにキャロラインの腕をつかんで転ぶのを防いでくれた。
「すみません、レディ。よそ見してたので」
「こちらこそすみません」
キャロラインは相手の顔を見た。年は兄と同じくらい。髪は鴉のように黒く、瞳は灰色の男性だった。
男性はじっとキャロラインを見つめていた。
「あの、何か?」
キャロラインはいたたまれなくなって訊いた。
「どこかでお会いしたことありませんか?」
「覚えはないんですが・・・。名前を聞けばわかるかも知れません」
キャロラインはこの人にあったかしらと思ったのでそう言った。
「ああ。自己紹介がまだでしたね。ダールトン侯爵、ロバート・ダールです。父は公爵です。」
「キャロライン・アシェンバートです。兄が伯爵です」
「アシェンバートというとあの?」
「ええ。あの青騎士卿の子孫です」
青騎士伯爵は有名だ。だからピンと来たのだろう。
「そうですか・・・。気のせいだったんでしょうか。たしかにあの子のような気がしたんです。あなたはシルヴァンフォード公爵令嬢にそっくりです。名前まで一緒だ。でもあなたをシルヴァンフォード公爵令嬢だって思ってしまう僕も変ですね。彼女は火事で死んだはずですから」
キャロラインはびっくりした。この人は昔の自分を知っている!?
「彼女と同じ名前のあなたにあえてよかった。ではこれで」
ロバートはそう言って去って行った。
やっぱりリディアは信じてくれないみたいだった。
(警戒心が強いんだかないんだか・・・)
キャロラインはエドガーとリディアの会話を聞きながらそう思った。
やがてキャロラインとリディアはドレスアップして晩餐会に行くことになった。
「わあ~。リディア。きれいだわ」
「どこが?あたしはきれいじゃないわよ」
「リディアはきれいだよ。アーミンもシエルもそう思うでしょう」
「はい。もちろんですとも」
「ええ。おきれいです」
アーミンとシエルもキャロラインの言葉に頷いた。
「これは馬子にも衣装ってやつよ。あたしはきれいじゃないし・・・。瞳だって魔女みたいだってののしられているし・・・」
どうやらリディアは自分の魅力に無自覚らしい。それに彼女をののしる男なんて馬鹿な男だ。彼女はダイヤの原石みたいなものだ。磨けばもっときれいになるに違いない。
エドガーのところに行くとエドガーはリディアをほめた。
(さすがお兄さま。女性の扱い方に慣れていますな)
キャロラインは兄の言動をほめた。
晩餐会でキャロラインは楽しくすごすことができた。
そこで青騎士伯爵の話題になった。そこでわかったのはリディアが本当に妖精を信じていることだ。
(まあ、妖精を信じていなきゃフェアリードクターなんか名乗っていないよね)
キャロラインはそう思いながら部屋への帰途についた。
「きゃっ!」
帰る途中でキャロラインは誰かとぶつかってしまった。相手がとっさにキャロラインの腕をつかんで転ぶのを防いでくれた。
「すみません、レディ。よそ見してたので」
「こちらこそすみません」
キャロラインは相手の顔を見た。年は兄と同じくらい。髪は鴉のように黒く、瞳は灰色の男性だった。
男性はじっとキャロラインを見つめていた。
「あの、何か?」
キャロラインはいたたまれなくなって訊いた。
「どこかでお会いしたことありませんか?」
「覚えはないんですが・・・。名前を聞けばわかるかも知れません」
キャロラインはこの人にあったかしらと思ったのでそう言った。
「ああ。自己紹介がまだでしたね。ダールトン侯爵、ロバート・ダールです。父は公爵です。」
「キャロライン・アシェンバートです。兄が伯爵です」
「アシェンバートというとあの?」
「ええ。あの青騎士卿の子孫です」
青騎士伯爵は有名だ。だからピンと来たのだろう。
「そうですか・・・。気のせいだったんでしょうか。たしかにあの子のような気がしたんです。あなたはシルヴァンフォード公爵令嬢にそっくりです。名前まで一緒だ。でもあなたをシルヴァンフォード公爵令嬢だって思ってしまう僕も変ですね。彼女は火事で死んだはずですから」
キャロラインはびっくりした。この人は昔の自分を知っている!?
「彼女と同じ名前のあなたにあえてよかった。ではこれで」
ロバートはそう言って去って行った。