エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 プロポーズはお手やわらかに
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「さて、これからどうするの? もちろん宝剣は渡さないでしょ?」
クロウが出ていってしまうとキャロラインは口を開いた。
「当たり前だ。この宝剣はだれにも渡すものか」
「誰が持ってきたの?」
「トムキンスだ」
ミスティアの言葉にエドガーは答えた。
「トムキンスがねえ……。青くなってなかった?」
「青くなっていた。それと同時に世継ぎの心配をされてしまったよ」
「世継ぎ……。その問題もあったわね……」
クリスティナが呟く。
世間上の『姉』のミスティアには子供がいるが、どちらも女のため、婿でも貰わないと爵位は継げない。
爵位継承などの問題を解決する一番手っ取り早いのはエドガーが結婚して世継ぎを設けることだろう。
このままだと世継ぎなしのまま断絶したとみなされる危険があるからだ。
「それでお兄さまはなんて答えたの?」
「未来の奥さま候補には嫌われたかもしれないと」
「え? そんなこと言っている場合?」
キャロラインは呆れた。
「リディアね?」
ミスティアが訊くと図星だったらしい。
「ちゃんと口説いたのになぜかリディアは怒るんだ……」
何がいけなかったんだろうかという顔を彼はした。
「ああいうタイプは半分本気じゃダメなのよ。本気で口説かないとたぶん逃げちゃうタイプね……」
「過去に何かあってそれを恐れている。だからあなたの言葉の信じないんだと思う。そういえば誰かさんも求婚の言葉をなかなか信じなかったっけ……」
クリスティナがちらりとミスティアをちらりと見た。
「あれは今まで遊び半分で口説いているようなものだったから……! でもクラレンスが本気だってわかったから……」
ぶつぶつとミスティアが呟く。
「なるほど勉強になるよ。後学のためになんて口説かれたのか教えてもらっても?」
エドガーは身を乗り出した。
興味があるらしい。
「そんなことしている場合……?」
兄を諫めようとした時だった。
ドアをたたく音がしてシエルが入ってきた。
「エドガーさま、リディアさんが出勤しました」
「シエル、今いいところだったのに……。ってリディアが出勤してきたって? ちょうどいい迎えに行くよ」
「変なことしないでね……」
効き目ないだろうなと思いつつきちんと釘を刺したキャロラインだった。
クロウが出ていってしまうとキャロラインは口を開いた。
「当たり前だ。この宝剣はだれにも渡すものか」
「誰が持ってきたの?」
「トムキンスだ」
ミスティアの言葉にエドガーは答えた。
「トムキンスがねえ……。青くなってなかった?」
「青くなっていた。それと同時に世継ぎの心配をされてしまったよ」
「世継ぎ……。その問題もあったわね……」
クリスティナが呟く。
世間上の『姉』のミスティアには子供がいるが、どちらも女のため、婿でも貰わないと爵位は継げない。
爵位継承などの問題を解決する一番手っ取り早いのはエドガーが結婚して世継ぎを設けることだろう。
このままだと世継ぎなしのまま断絶したとみなされる危険があるからだ。
「それでお兄さまはなんて答えたの?」
「未来の奥さま候補には嫌われたかもしれないと」
「え? そんなこと言っている場合?」
キャロラインは呆れた。
「リディアね?」
ミスティアが訊くと図星だったらしい。
「ちゃんと口説いたのになぜかリディアは怒るんだ……」
何がいけなかったんだろうかという顔を彼はした。
「ああいうタイプは半分本気じゃダメなのよ。本気で口説かないとたぶん逃げちゃうタイプね……」
「過去に何かあってそれを恐れている。だからあなたの言葉の信じないんだと思う。そういえば誰かさんも求婚の言葉をなかなか信じなかったっけ……」
クリスティナがちらりとミスティアをちらりと見た。
「あれは今まで遊び半分で口説いているようなものだったから……! でもクラレンスが本気だってわかったから……」
ぶつぶつとミスティアが呟く。
「なるほど勉強になるよ。後学のためになんて口説かれたのか教えてもらっても?」
エドガーは身を乗り出した。
興味があるらしい。
「そんなことしている場合……?」
兄を諫めようとした時だった。
ドアをたたく音がしてシエルが入ってきた。
「エドガーさま、リディアさんが出勤しました」
「シエル、今いいところだったのに……。ってリディアが出勤してきたって? ちょうどいい迎えに行くよ」
「変なことしないでね……」
効き目ないだろうなと思いつつきちんと釘を刺したキャロラインだった。