エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 プロポーズはお手やわらかに
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「遅いじゃないか。キャロライン」
「レディにはいろいろあるんですよ、お兄さま。それで脅迫状っていうのは?」
遅いという兄に言い返し、脅迫状とは何か訊く。
「そこにあるよ。ちょうどミスティア姉上とクリスティナ姉上も来たらしい。から三人で読むといい」
机の上に置いてある髪をエドガーは指し示した。
「おはよう、エドガー。脅迫状って聞いて心配したわ。それでなんて書いてあるの?」
「おはよう、エドガー。脅迫状だなんてびっくりしたし、心配したわよ。中身を知らないと対策も打てないしね……」
ミスティアとクリスティナが挨拶がてら心配した旨と脅迫状にはなんて書いてあるのか聞いてきた。
「キャロライン。読んであげると良い」
「分かったわよ。ええと何々……」
キャロラインは以下の脅迫文を読み上げた。
『伯爵を騙るニセ者、貴様に青騎士伯爵を名乗る資格がないことは知っている。速やかに宝剣を放棄しろ。さもなくば、貴様の命も宝剣と共に頂く』
読み上げると署名がないか封筒を見たが、それはなく、朱い月を描いたマークだけがあった。
「ふざけた手紙ね」
思わず吐き捨てる。
「宝剣を放棄しろですって? ふざけるのもたいがいにしなさいよね。エドガーはメロウに認められて宝剣を受け取ったわけでしょう?」
ミスティアは署名の主に少し怒りを感じているらしい。怒りを感じながらもエドガーに宝剣取得に関して確認をとった。
「ああ。もちろんだとも」
正確には取引したわけだが、認められたことは事実なのでエドガーは頷いた。
「なら血がつながっていようといまいとあなたはメロウに認められた青騎士伯爵。どんな理由があって青騎士伯爵の地位を望んだのかは詳しくは知らないけど、あなたはきちんと領主をやっている。それだけでも十分よ」
「それに偽物を本物にしていけばいいわけだしね。それをよくもまあ横から放棄しろだなんて言えたものね」
クリスティナも怒りを感じたらしい。吐き捨てるように言った。
「ありがとう、ミスティア姉上、クリスティナ姉上」
本物の血筋である彼女たちに認められることはほっとする。地位を固めるためとはいえ、血筋じゃないのに青騎士伯爵を騙っているのは事実だからだ。
「それで脅迫状の主の目星はついているんでしょう? お兄さま」
キャロラインはもちろんついているよね、ついてなきゃ許しません的な視線をエドガーに向ける。
「もちろんついているよ。朱い月と呼ばれる秘密結社じゃないかと思っている」
「その根拠は?」
「レイヴンによるとセントジャイルズやサザックに金貨がばらまかれた事件に関与しているという噂だし、金貨の一部には赤インクで月のマークが描かれていたらしい」
「ふうん。金貨の出どころはどこかしら?」
キャロラインはかかわりはありそうだと思いつつも金貨の出どころを不思議に思った。
「これだよ」
紙を渡してくる。レイヴンの筆跡だ。彼が調べてきたらしい。
「これってプリンスの資金源じゃない?」
「え、ええ!?」
ミスティアが驚いて紙をのぞき込んでくる。
「プリンスと敵対する組織ってこと?」
クリスティナがエドガーに訊いた。
「だろうね。だが歯牙にもかけていないんだろうな。じゃなきゃつぶされている」
その通りだ。プリンスは敵対者を許さない。つぶす価値がないと思っているからここまで活動できているのだ。たいした痛手にもなっていないだろう。
「この間のダンス教師の事件もここと関係が?」
「だろうね。それに関しては調べているところだ」
エドガーは調べさせているところだと言った。
「なるほど。クロウ。あなたも手伝ってあげて」
「はい、承知いたしました」
クロウはお辞儀すると部屋を出ていった。
「レディにはいろいろあるんですよ、お兄さま。それで脅迫状っていうのは?」
遅いという兄に言い返し、脅迫状とは何か訊く。
「そこにあるよ。ちょうどミスティア姉上とクリスティナ姉上も来たらしい。から三人で読むといい」
机の上に置いてある髪をエドガーは指し示した。
「おはよう、エドガー。脅迫状って聞いて心配したわ。それでなんて書いてあるの?」
「おはよう、エドガー。脅迫状だなんてびっくりしたし、心配したわよ。中身を知らないと対策も打てないしね……」
ミスティアとクリスティナが挨拶がてら心配した旨と脅迫状にはなんて書いてあるのか聞いてきた。
「キャロライン。読んであげると良い」
「分かったわよ。ええと何々……」
キャロラインは以下の脅迫文を読み上げた。
『伯爵を騙るニセ者、貴様に青騎士伯爵を名乗る資格がないことは知っている。速やかに宝剣を放棄しろ。さもなくば、貴様の命も宝剣と共に頂く』
読み上げると署名がないか封筒を見たが、それはなく、朱い月を描いたマークだけがあった。
「ふざけた手紙ね」
思わず吐き捨てる。
「宝剣を放棄しろですって? ふざけるのもたいがいにしなさいよね。エドガーはメロウに認められて宝剣を受け取ったわけでしょう?」
ミスティアは署名の主に少し怒りを感じているらしい。怒りを感じながらもエドガーに宝剣取得に関して確認をとった。
「ああ。もちろんだとも」
正確には取引したわけだが、認められたことは事実なのでエドガーは頷いた。
「なら血がつながっていようといまいとあなたはメロウに認められた青騎士伯爵。どんな理由があって青騎士伯爵の地位を望んだのかは詳しくは知らないけど、あなたはきちんと領主をやっている。それだけでも十分よ」
「それに偽物を本物にしていけばいいわけだしね。それをよくもまあ横から放棄しろだなんて言えたものね」
クリスティナも怒りを感じたらしい。吐き捨てるように言った。
「ありがとう、ミスティア姉上、クリスティナ姉上」
本物の血筋である彼女たちに認められることはほっとする。地位を固めるためとはいえ、血筋じゃないのに青騎士伯爵を騙っているのは事実だからだ。
「それで脅迫状の主の目星はついているんでしょう? お兄さま」
キャロラインはもちろんついているよね、ついてなきゃ許しません的な視線をエドガーに向ける。
「もちろんついているよ。朱い月と呼ばれる秘密結社じゃないかと思っている」
「その根拠は?」
「レイヴンによるとセントジャイルズやサザックに金貨がばらまかれた事件に関与しているという噂だし、金貨の一部には赤インクで月のマークが描かれていたらしい」
「ふうん。金貨の出どころはどこかしら?」
キャロラインはかかわりはありそうだと思いつつも金貨の出どころを不思議に思った。
「これだよ」
紙を渡してくる。レイヴンの筆跡だ。彼が調べてきたらしい。
「これってプリンスの資金源じゃない?」
「え、ええ!?」
ミスティアが驚いて紙をのぞき込んでくる。
「プリンスと敵対する組織ってこと?」
クリスティナがエドガーに訊いた。
「だろうね。だが歯牙にもかけていないんだろうな。じゃなきゃつぶされている」
その通りだ。プリンスは敵対者を許さない。つぶす価値がないと思っているからここまで活動できているのだ。たいした痛手にもなっていないだろう。
「この間のダンス教師の事件もここと関係が?」
「だろうね。それに関しては調べているところだ」
エドガーは調べさせているところだと言った。
「なるほど。クロウ。あなたも手伝ってあげて」
「はい、承知いたしました」
クロウはお辞儀すると部屋を出ていった。