エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 プロポーズはお手やわらかに
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4.脅迫状
舞踏会があったためいつもより遅くベッドに入ったキャロラインはそのせいだろうか。不思議な夢を見た。
大きな木が目の前にあって二つの実がなっているのが見えた。
林檎みたいで黄金の色をしていた。
「これは何の木……?」
大事なものだとぼんやりと思った。
『ここまで来たんだね……』
声をかけられてふと振り向くとこの間会った妖精だった。
確か名前は……。
「ネフィリス……?」
『よく覚えているね。そして今日は僕だけじゃないよ』
もう一人妖精がいるのが見える。こちらは少し女性っぽい気がした。
『ようこそ、白い塔の領域へ。私はフィリアス』
妖精がお辞儀をする。
「フィリアス……? ここは夢、なの?」
会ったことのない妖精に会ってキャロラインはますます混乱した。
『混乱しているようだね。夢だと思うなら夢と思っていていいよ』
ネフィリスが苦笑する。
魂を白い塔の領域まで飛ばすとは思わなかったからだ。
「夢……」
そう、夢よね。キャロラインはそう思い込む。
『もうお帰り。次会うときはちゃんと力を理解しているといいね』
フィリアスの言葉に頷く。
そうしなければいけないと思ったからだ。
帰ろう。そう思うと同時にキャロラインの身体がすうっと透けて元のところへと魂が帰っていった。
『力を理解していなくてもあそこまでのことができるとはね。かなり最強なのではないかな』
『そうね……。目覚めかけてはいるけど、本人が欲しない限りどうしようもないかも』
フィリアスが首をすくめる。
『まあどうにかなるさ。今はそばにセレーネとルナがいるんだし』
ネフィリスは楽天的だ。
『だといいけど……』
フィリアスはネフィリスほど楽天的にはなれない。だけどそうするしかないのだ。
『いつか力を理解する日が来ますように…』
フィリアスはそっと呟いた。
舞踏会があったためいつもより遅くベッドに入ったキャロラインはそのせいだろうか。不思議な夢を見た。
大きな木が目の前にあって二つの実がなっているのが見えた。
林檎みたいで黄金の色をしていた。
「これは何の木……?」
大事なものだとぼんやりと思った。
『ここまで来たんだね……』
声をかけられてふと振り向くとこの間会った妖精だった。
確か名前は……。
「ネフィリス……?」
『よく覚えているね。そして今日は僕だけじゃないよ』
もう一人妖精がいるのが見える。こちらは少し女性っぽい気がした。
『ようこそ、白い塔の領域へ。私はフィリアス』
妖精がお辞儀をする。
「フィリアス……? ここは夢、なの?」
会ったことのない妖精に会ってキャロラインはますます混乱した。
『混乱しているようだね。夢だと思うなら夢と思っていていいよ』
ネフィリスが苦笑する。
魂を白い塔の領域まで飛ばすとは思わなかったからだ。
「夢……」
そう、夢よね。キャロラインはそう思い込む。
『もうお帰り。次会うときはちゃんと力を理解しているといいね』
フィリアスの言葉に頷く。
そうしなければいけないと思ったからだ。
帰ろう。そう思うと同時にキャロラインの身体がすうっと透けて元のところへと魂が帰っていった。
『力を理解していなくてもあそこまでのことができるとはね。かなり最強なのではないかな』
『そうね……。目覚めかけてはいるけど、本人が欲しない限りどうしようもないかも』
フィリアスが首をすくめる。
『まあどうにかなるさ。今はそばにセレーネとルナがいるんだし』
ネフィリスは楽天的だ。
『だといいけど……』
フィリアスはネフィリスほど楽天的にはなれない。だけどそうするしかないのだ。
『いつか力を理解する日が来ますように…』
フィリアスはそっと呟いた。