エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 プロポーズはお手やわらかに
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舞踏会が始まると主催の妹としてキャロラインは招かれた人たちに挨拶をしていた。そんな中、リディアが父親のカールトン教授と兄のライアンと共にやってきた。
「伯爵、この度はお招きにあずかりまして、恐れ入ります」
カールトン教授が挨拶をする。
「ようこそ、カールトン教授、ライアンさん、そしてリディアお嬢さん」
「こんばんは。ようこそ、いらっしゃいました」
兄と共にカールトン家に挨拶をする。
「こんばんは、ロード・エドガー、レディ・キャロライン」
「こんばんは、伯爵、レディ・キャロライン」
リディアたちは兄妹そろって挨拶をする。
もう少し構っていたかったが、次の客がやってきたのでそちらに注目する。
それから招待客にすべて挨拶をするとキャロラインは会場の中を自由に歩けるようになる。
すると早速エミリーたち親しい令嬢や夫人たちに声をかけられる。
「ねえねえ、あそこにいるカールトン家のお嬢さんと伯爵の胸の薔薇の色、一緒じゃない? ダンスの約束しているのかしら?」
「自分だけとしか踊らないようにしているかも!」
そう言ってくすくす笑うのがジェニーとジェニファーだ。姉妹だけあって興奮するポイントが一緒だ。
言われてみてみると薔薇の色が一緒だ。
(そこまでして独占したいんだ?)
キャロラインは兄のやり口にある意味感心した。
「伯爵はあの方に夢中なのかしら?」
エミリーは少し興奮しているようだ。
「エミリー、興奮しすぎよ。で、本当のところはどうなの?」
諫めつつもエミリーの姉のマリアも興味を持っているようだ。
「さ、さあ。どうでしょう? いくら兄妹とはいえ本当のところは分かりませんわ」
そう言ってごまかす。
本当のところ兄は半分本気で半分本気じゃないだろうと思っている。普通の女の子よりは気になっているが、あとちょっとのところで本気になれないのだろうと思う。
でもそれじゃあ落とせないだろうとキャロラインは思う。
ミスティアが言っていた。ああいう子は境界を飛び越えて向こう側に行ってしまうから本気になってこちら側に引き戻さないと無理だと。
「へえ~、そうなんですね。私の夫から聞こうかしら。ほらあそこであなたのお兄さまとお話ししているでしょう?」
マリアがさす方向には確かに彼女の夫、ジェラルド・オール公爵がいた。興奮気味に何かを聞き出そうとしていた。
「お兄さま、人気ねえ……」
キャロラインは流石人気だと思っているとマリアの弟のロバートがこちらに向かっているのを見つける。
目で合図をして少し離れたところへと向かう。
「お招きありがとう、キャロライン」
「こちらこそ、ありがとう。会場ではカールトン嬢のことでいっぱいだね。彼女、普段は君の兄上とどんな感じなんだい?」
「あなたまでそんなこと訊くの?」
キャロラインは呆れた。
「あなたまでって誰が訊いたんだい?」
「あなたのお姉さまと妹さんよ」
「姉上……、エミリー……」
ロバートは自分の同じ穴にはまってしまったかとため息をつく。
「でも悪い気はしなかったわ。見守っている人が多いのがわかったし」
「へえ、君はエドガーとカールトン嬢のことはどう思っているんだい?」
「悪くはないわね……。お兄さまが本気になったら応援してあげようと思うくらいには」
「へえ……! 悪くはない感触だね」
ロバートは感心したように言った。
「社交界ではアシェンバート伯爵と結婚したければ妹と仲良くしなければいけないと言われているらしいよ」
「何それ? どこでそんな噂が?」
あんまりな噂にキャロラインは憤慨する。
「だって君、たいして仲良くない女の人と話していると声をかけて邪魔をするじゃないか。だからだよ……」
「だって変な女に引っかかっても困るし……」
兄を受け入れてくれる女性じゃないと嫌だ。そう思ってしまうのだ。
「そういうとこだよ」
ロバートは苦笑する。
「でもそれで話しかけてくるご令嬢や夫人方が多いのね……」
下心が見えてくるのでちょっと警戒していたが、納得した。
「ほかにはある?」
「いや、ないよ」
ロバートは自分とキャロラインが噂されていることを知ってはいたが、誤魔化す。
「ふうん?」
ちょっと誤魔化しているなと思ったが、ここでは聞かないことにした。
「あ、曲が変わったよ。踊ろう」
ロバートの言う通り曲が変わったようだ。
「はい」
ロバートに導かれて二人はダンスホールへと向かった。
「伯爵、この度はお招きにあずかりまして、恐れ入ります」
カールトン教授が挨拶をする。
「ようこそ、カールトン教授、ライアンさん、そしてリディアお嬢さん」
「こんばんは。ようこそ、いらっしゃいました」
兄と共にカールトン家に挨拶をする。
「こんばんは、ロード・エドガー、レディ・キャロライン」
「こんばんは、伯爵、レディ・キャロライン」
リディアたちは兄妹そろって挨拶をする。
もう少し構っていたかったが、次の客がやってきたのでそちらに注目する。
それから招待客にすべて挨拶をするとキャロラインは会場の中を自由に歩けるようになる。
すると早速エミリーたち親しい令嬢や夫人たちに声をかけられる。
「ねえねえ、あそこにいるカールトン家のお嬢さんと伯爵の胸の薔薇の色、一緒じゃない? ダンスの約束しているのかしら?」
「自分だけとしか踊らないようにしているかも!」
そう言ってくすくす笑うのがジェニーとジェニファーだ。姉妹だけあって興奮するポイントが一緒だ。
言われてみてみると薔薇の色が一緒だ。
(そこまでして独占したいんだ?)
キャロラインは兄のやり口にある意味感心した。
「伯爵はあの方に夢中なのかしら?」
エミリーは少し興奮しているようだ。
「エミリー、興奮しすぎよ。で、本当のところはどうなの?」
諫めつつもエミリーの姉のマリアも興味を持っているようだ。
「さ、さあ。どうでしょう? いくら兄妹とはいえ本当のところは分かりませんわ」
そう言ってごまかす。
本当のところ兄は半分本気で半分本気じゃないだろうと思っている。普通の女の子よりは気になっているが、あとちょっとのところで本気になれないのだろうと思う。
でもそれじゃあ落とせないだろうとキャロラインは思う。
ミスティアが言っていた。ああいう子は境界を飛び越えて向こう側に行ってしまうから本気になってこちら側に引き戻さないと無理だと。
「へえ~、そうなんですね。私の夫から聞こうかしら。ほらあそこであなたのお兄さまとお話ししているでしょう?」
マリアがさす方向には確かに彼女の夫、ジェラルド・オール公爵がいた。興奮気味に何かを聞き出そうとしていた。
「お兄さま、人気ねえ……」
キャロラインは流石人気だと思っているとマリアの弟のロバートがこちらに向かっているのを見つける。
目で合図をして少し離れたところへと向かう。
「お招きありがとう、キャロライン」
「こちらこそ、ありがとう。会場ではカールトン嬢のことでいっぱいだね。彼女、普段は君の兄上とどんな感じなんだい?」
「あなたまでそんなこと訊くの?」
キャロラインは呆れた。
「あなたまでって誰が訊いたんだい?」
「あなたのお姉さまと妹さんよ」
「姉上……、エミリー……」
ロバートは自分の同じ穴にはまってしまったかとため息をつく。
「でも悪い気はしなかったわ。見守っている人が多いのがわかったし」
「へえ、君はエドガーとカールトン嬢のことはどう思っているんだい?」
「悪くはないわね……。お兄さまが本気になったら応援してあげようと思うくらいには」
「へえ……! 悪くはない感触だね」
ロバートは感心したように言った。
「社交界ではアシェンバート伯爵と結婚したければ妹と仲良くしなければいけないと言われているらしいよ」
「何それ? どこでそんな噂が?」
あんまりな噂にキャロラインは憤慨する。
「だって君、たいして仲良くない女の人と話していると声をかけて邪魔をするじゃないか。だからだよ……」
「だって変な女に引っかかっても困るし……」
兄を受け入れてくれる女性じゃないと嫌だ。そう思ってしまうのだ。
「そういうとこだよ」
ロバートは苦笑する。
「でもそれで話しかけてくるご令嬢や夫人方が多いのね……」
下心が見えてくるのでちょっと警戒していたが、納得した。
「ほかにはある?」
「いや、ないよ」
ロバートは自分とキャロラインが噂されていることを知ってはいたが、誤魔化す。
「ふうん?」
ちょっと誤魔化しているなと思ったが、ここでは聞かないことにした。
「あ、曲が変わったよ。踊ろう」
ロバートの言う通り曲が変わったようだ。
「はい」
ロバートに導かれて二人はダンスホールへと向かった。