さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第七十八話 母の思い出
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「さて、すみれが現状を自覚したところで。このままだと良くないよね。無意識にやっていることだからよくないことが起きる可能性も高いし……」
「どんな影響が出る可能性も捨てきれないね……」
難しい顔をするルナとアップルティーア。
「若造も身体への影響を心配していたわ。李家に連絡して調べてみるって言っていたけど、クロウカードの件でバタバタしているみたいで期待はするなって」
「小龍といつの間に?」
すみれは驚く。二人の仲はそんなに良くないのにこんなやり取りもできたのかと思った。
「この間ちょっとね」
「ふむ。李家も飛び散ったクロウカードの件でバタバタしているのか。ならリディアの生まれ変わりは?」
ルナの言葉にアップルティーアは首を横に振る。
「アリアは電話しても出ない。だから手紙を送ることにしました。海外だから時間がかかりそうだけど、このままよりましだと思って」
出ないの言葉にルナは眉根を寄せる。
「そんな不機嫌にならないの。アリアのやつは必要な時にしか連絡しないのは分かっているでしょう」
「……まあね。弟のラエル共々、必要な時にしか連絡する必要ないって考えの持ち主だったわね」
「父親のクロウもそれでいいって考えの持ち主だったしな~。あ、クロウで思い出したんだけど、危険な目に合わせるカードってあったかしら?」
首をかしげるアップルティーア。
「そんなカードなかったはず。だけど意図しないで起こすことはあるだろう。見たものはバラバラだったな」
「うん」
すみれは頷く。
「ただ私とさくらはおんなじ物をみたの」
「何を見た?」
「お母さん。亡くなったお母さんがあそこにいたの」
ルナの言葉にすみれは答えた。
「亡くなった母、か……。主の母君は小さいころになくなっているんだったな……」
「すみれのお母さん、すみれに生き写しってくらいそっくりだったからな~。一昨年に見た時も同じこと思ったけど。……そこまでリディアと一緒じゃなくていいのに」
ぼそりと呟くアップルティーア。
「ああ、そうだな。リディアも母親似だったな。父親のクロウに魔法で見せてもらったが、目の色以外はそっくりだった。それにリディアの母は彼女が幼いころに……」
顔を俯かせるルナ。
「確かにそうだった。って魔法? クロウカードに見せるものバラバラってカードなかった?」
「あったか? 私は思い浮かばないが」
ルナには心当たりがないようだ。
「あ~もう! ここまで出かかっているのに~~!」
悔しそうなアップルティーア。
その一方ですみれは先程のことを思い返す。
「……さくらがあんなに危険な目に合うなんて……」
すみれはさくらが崖から落ちたのが信じられなかった。
しかも夢と同じように手が届かなかった。
「しかも夢と一緒で手が届かなかった。お母さんが誘い込んだの……」
ぎゅっと手を握り締めた。
「すみれ……」
彼女の名を呼ぶアップルティーア。
「でもお母さんならあんな危険なことをさせるかな……。それを私もさくらも確かめなきゃいけない気がする」
もし本当に母ならなぜあそこにいるのか聞かないといけない。そうすみれは思った。
「どんな影響が出る可能性も捨てきれないね……」
難しい顔をするルナとアップルティーア。
「若造も身体への影響を心配していたわ。李家に連絡して調べてみるって言っていたけど、クロウカードの件でバタバタしているみたいで期待はするなって」
「小龍といつの間に?」
すみれは驚く。二人の仲はそんなに良くないのにこんなやり取りもできたのかと思った。
「この間ちょっとね」
「ふむ。李家も飛び散ったクロウカードの件でバタバタしているのか。ならリディアの生まれ変わりは?」
ルナの言葉にアップルティーアは首を横に振る。
「アリアは電話しても出ない。だから手紙を送ることにしました。海外だから時間がかかりそうだけど、このままよりましだと思って」
出ないの言葉にルナは眉根を寄せる。
「そんな不機嫌にならないの。アリアのやつは必要な時にしか連絡しないのは分かっているでしょう」
「……まあね。弟のラエル共々、必要な時にしか連絡する必要ないって考えの持ち主だったわね」
「父親のクロウもそれでいいって考えの持ち主だったしな~。あ、クロウで思い出したんだけど、危険な目に合わせるカードってあったかしら?」
首をかしげるアップルティーア。
「そんなカードなかったはず。だけど意図しないで起こすことはあるだろう。見たものはバラバラだったな」
「うん」
すみれは頷く。
「ただ私とさくらはおんなじ物をみたの」
「何を見た?」
「お母さん。亡くなったお母さんがあそこにいたの」
ルナの言葉にすみれは答えた。
「亡くなった母、か……。主の母君は小さいころになくなっているんだったな……」
「すみれのお母さん、すみれに生き写しってくらいそっくりだったからな~。一昨年に見た時も同じこと思ったけど。……そこまでリディアと一緒じゃなくていいのに」
ぼそりと呟くアップルティーア。
「ああ、そうだな。リディアも母親似だったな。父親のクロウに魔法で見せてもらったが、目の色以外はそっくりだった。それにリディアの母は彼女が幼いころに……」
顔を俯かせるルナ。
「確かにそうだった。って魔法? クロウカードに見せるものバラバラってカードなかった?」
「あったか? 私は思い浮かばないが」
ルナには心当たりがないようだ。
「あ~もう! ここまで出かかっているのに~~!」
悔しそうなアップルティーア。
その一方ですみれは先程のことを思い返す。
「……さくらがあんなに危険な目に合うなんて……」
すみれはさくらが崖から落ちたのが信じられなかった。
しかも夢と同じように手が届かなかった。
「しかも夢と一緒で手が届かなかった。お母さんが誘い込んだの……」
ぎゅっと手を握り締めた。
「すみれ……」
彼女の名を呼ぶアップルティーア。
「でもお母さんならあんな危険なことをさせるかな……。それを私もさくらも確かめなきゃいけない気がする」
もし本当に母ならなぜあそこにいるのか聞かないといけない。そうすみれは思った。
