あれから数日ツインベルは女の子のお客さんでにぎわっていた。
「まきさん、元気になってよかったですわ」
知世がほっとした方に言った。
彼女は千春と楽しそうにぬいぐるみの話で盛り上がっていた。
「まあ大変だったけど何とかなってよかったよ」
すみれが呟く。
「たくさん魔力使っていたものね。『瞬(テレポート)』と『清(クリーン)』をとにかく連発。最後の方は眠そうだったわね」
美空がしみじみと言った。
そうあのあと片づけをすみれが担当したのでとにかく大変だったのだ。
「そういえばあれからアップルや小龍に身体は大丈夫かって聞かれるんだよね。まあ当日は疲れたけど次の日は大丈夫だったのにな」
すみれが呟く。
「それくらい大変だったから心配なのよ」
すみれの魔法のコピーや無意識の魔法使用などで心配だと言うことを美空は感じ取りつつも本人には気づかせたくないので誤魔化した。
気づかせて大変な目にあってほしくないからだ。
そこへガタンという音がしてさくらがスタンドを倒したのをみた。
謝ってスタンドを立て直そうとするさくら。
「あらあら。そう言うドジなところもさくららしいわ」
美空は呆れたようにつぶやく。
「いろいろなことが起きますわね。私手伝いますわ」
「私も」
すみれたちはさくらを手伝うために彼女の元へと向かったのだった。