さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第七十六話 大変な日曜日
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レジャーシートなどを片付けたすみれは人気のないところにやってきた。
「ハートの力を秘めし鍵よ! 真の姿を我の前に示せ! 契約の元、すみれが命じる! 封印解除(レリーズ)!」
杖を鍵に変えた。
「我らを思い描く地へ運べ! 『瞬(テレポート)』!」
『瞬(テレポート)』の力ですみれたちは家の近くまでやってきた。
「あれ? 誰かいるわ!」
すみれは家の前に誰かがいることを感じ取った。
「知世!?」
智世が驚く。
「さくらちゃんがお当番をしているとのことでお手伝いしようと尋ねたのですが、さっきから応答がなくて……。いる気配はするのですが……」
知世が困ったように説明する。
確かにばたばた音がするためいるのは確定だろう。
それに独特な気配がする。
「カードの気配がするな」
「ええ。家で発動したってとこかしらね……」
小龍の言葉に頷く。
そして鍵を差し込む。
「さくら! 大丈夫!?」
真っ先に入ると樹に足をつり下げられたさくらと身体を締め付けられたケルベロスがいた。
「え、どういう状況?」
吊り下げられている二人にどういう状況かついていけなかったすみれだった。
知世がさくらとケルベロスをすぐに助けた。
「お手伝いしようと来たのですが、お庭のお手入れですか?」
ちょっと知世ちゃんは天然だなと思ってしまう。
「違うの。クロウカード『樹(ウッド)』の仕業」
さくらが説明する。
「そう言えばどうしてすみれたちはここに?」
「公園にいたらクロウカードの気配がして…。慌てて帰ってきたのよ」
気配を感じたのだというとケルベロスが感心した。
「さすがこの世で最もクロウ・リードとリディア・リードに近い強大な魔力を持つだけあるわ。ってこんなこと言っとる場合じゃない。さくら、封印するんや」
「うん」
さくらは頷くと封印の鍵を取り出す。
「封印解除(レリーズ)! 汝のあるべき姿に戻れ! クロウカード!」
樹が消えていく。
「素敵ですわ! さくらちゃん!」
知世がビデオで撮りながら言う。
しかしそれにかまわずさくらはあたりを見回す。
「どうしました?」
「カードがない」
「そんなはずない。その辺に落ちとるんとちゃうか?」
ケルベロスがふわふわ飛びながら言った。
「あちらのお部屋では?」
知世の言葉にさくらが納得する。
「そっか」
「よっしゃ。取りに行こうか」
これで落着という雰囲気になっているが、すみれは気を抜かなかった。まだカードの気配がしているからだ。
「まだ終わってない! 来るわよ!」
すみれは厳しい顔で杖を構える。
その言葉通り轟音と共に樹がまた伸びてきたのだった。
「『盾(シールド)』!逃げるわよ!」
すみれは『盾(シールド)』のカードで逃げる時間を稼いでさくらたちを促す。
さくら、ケルベロス、知世、智世、美空、小龍、すみれは上へ上へと向かったのだった。
「ハートの力を秘めし鍵よ! 真の姿を我の前に示せ! 契約の元、すみれが命じる! 封印解除(レリーズ)!」
杖を鍵に変えた。
「我らを思い描く地へ運べ! 『瞬(テレポート)』!」
『瞬(テレポート)』の力ですみれたちは家の近くまでやってきた。
「あれ? 誰かいるわ!」
すみれは家の前に誰かがいることを感じ取った。
「知世!?」
智世が驚く。
「さくらちゃんがお当番をしているとのことでお手伝いしようと尋ねたのですが、さっきから応答がなくて……。いる気配はするのですが……」
知世が困ったように説明する。
確かにばたばた音がするためいるのは確定だろう。
それに独特な気配がする。
「カードの気配がするな」
「ええ。家で発動したってとこかしらね……」
小龍の言葉に頷く。
そして鍵を差し込む。
「さくら! 大丈夫!?」
真っ先に入ると樹に足をつり下げられたさくらと身体を締め付けられたケルベロスがいた。
「え、どういう状況?」
吊り下げられている二人にどういう状況かついていけなかったすみれだった。
知世がさくらとケルベロスをすぐに助けた。
「お手伝いしようと来たのですが、お庭のお手入れですか?」
ちょっと知世ちゃんは天然だなと思ってしまう。
「違うの。クロウカード『樹(ウッド)』の仕業」
さくらが説明する。
「そう言えばどうしてすみれたちはここに?」
「公園にいたらクロウカードの気配がして…。慌てて帰ってきたのよ」
気配を感じたのだというとケルベロスが感心した。
「さすがこの世で最もクロウ・リードとリディア・リードに近い強大な魔力を持つだけあるわ。ってこんなこと言っとる場合じゃない。さくら、封印するんや」
「うん」
さくらは頷くと封印の鍵を取り出す。
「封印解除(レリーズ)! 汝のあるべき姿に戻れ! クロウカード!」
樹が消えていく。
「素敵ですわ! さくらちゃん!」
知世がビデオで撮りながら言う。
しかしそれにかまわずさくらはあたりを見回す。
「どうしました?」
「カードがない」
「そんなはずない。その辺に落ちとるんとちゃうか?」
ケルベロスがふわふわ飛びながら言った。
「あちらのお部屋では?」
知世の言葉にさくらが納得する。
「そっか」
「よっしゃ。取りに行こうか」
これで落着という雰囲気になっているが、すみれは気を抜かなかった。まだカードの気配がしているからだ。
「まだ終わってない! 来るわよ!」
すみれは厳しい顔で杖を構える。
その言葉通り轟音と共に樹がまた伸びてきたのだった。
「『盾(シールド)』!逃げるわよ!」
すみれは『盾(シールド)』のカードで逃げる時間を稼いでさくらたちを促す。
さくら、ケルベロス、知世、智世、美空、小龍、すみれは上へ上へと向かったのだった。
