さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第七十六話 大変な日曜日
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藤隆、桃矢、梅香、すみれの4人で朝食を食べているとあやめがやってきて、そのあとにさくらがやってきた。
彼女はどこかご機嫌そうだった。
「本当にご機嫌ですね」
藤隆がつい聞いてしまうくらいには。
「今日は知世ちゃんとお出かけなんだ」
「え」
藤隆はそれを聞いて驚いてしまう。
「今日の当番は全部お前だろう?」
そう言って当番表を桃矢が見せてくる。
兄の言う通りこれは友達の利佳のピアノの発表会を見にいくために無理を言って変わってもらったために起きたことだった。
そのことをすっかりとさくらは忘れていたらしい。
「さくら、手伝おうか?」
あまりにも可哀そうになったので聞いてしまう。
「ううん。すみれは大事な約束があるんでしょう? 私は大丈夫だから!」
さくらはほほ笑むがどこか無理をしているように感じてしまう。
「でも……」
「本当に大丈夫だから。智世ちゃん悲しませちゃうでしょ!」
そう手伝わなくてもいいと彼女は言った。
言い合いしている間に待ち合わせ時間が迫ってくる。
「俺、バイトだから」
「私もバイト」
桃矢と梅香がバイトでまず出かける。
「連日雨だったから洗濯物がこんなにたまってますね。大丈夫?」
「うん!」
さくらは父の言葉に頷く。
「洗濯機の横に置いておきますね」
そう声をかけてくる。
「あんなにあるけど大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。ケロちゃんもいるし。すみれも早く出かけないといけないんじゃない?」
こっそりとケルベロスがいるとさくらはすみれに伝えてくる。
「あ、そうだった。よし! 準備するね」
すみれは2階に向かった。
「アップル! 出かけるよ!」
「は~い! ところでさくらが落ち込んでたけどなんかあった?」
「当番忘れて約束しちゃってたんだって……。楽しみにしていたのにちょっと気が引けるよね」
「まあ、そんなの気にしても仕方ないわよ。どうしても気になるっていうのだったら事情を話して午後だけ家に戻ってくるのはどう?」
「アップル頭いいね!」
「私は頭いつでもいいわよ!」
アップルティーアが威張る。
この威張りさえなければなと思うが、それは心に押し込んでリュックサックの中にアップルティーアを誘う。誰かに見られないようにするためだ。
「それじゃあ行こうか」
「ええ」
二人は1階へ降りてそのまま玄関に向かう。
「それじゃあ行ってくるね」
「行ってきま~す!」
「行ってきますね」
すみれ、あやめ、藤隆がさくらに声をかける。
「うん、行ってらっしゃい」
その声を背に玄関の扉が閉まった。
彼女はどこかご機嫌そうだった。
「本当にご機嫌ですね」
藤隆がつい聞いてしまうくらいには。
「今日は知世ちゃんとお出かけなんだ」
「え」
藤隆はそれを聞いて驚いてしまう。
「今日の当番は全部お前だろう?」
そう言って当番表を桃矢が見せてくる。
兄の言う通りこれは友達の利佳のピアノの発表会を見にいくために無理を言って変わってもらったために起きたことだった。
そのことをすっかりとさくらは忘れていたらしい。
「さくら、手伝おうか?」
あまりにも可哀そうになったので聞いてしまう。
「ううん。すみれは大事な約束があるんでしょう? 私は大丈夫だから!」
さくらはほほ笑むがどこか無理をしているように感じてしまう。
「でも……」
「本当に大丈夫だから。智世ちゃん悲しませちゃうでしょ!」
そう手伝わなくてもいいと彼女は言った。
言い合いしている間に待ち合わせ時間が迫ってくる。
「俺、バイトだから」
「私もバイト」
桃矢と梅香がバイトでまず出かける。
「連日雨だったから洗濯物がこんなにたまってますね。大丈夫?」
「うん!」
さくらは父の言葉に頷く。
「洗濯機の横に置いておきますね」
そう声をかけてくる。
「あんなにあるけど大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。ケロちゃんもいるし。すみれも早く出かけないといけないんじゃない?」
こっそりとケルベロスがいるとさくらはすみれに伝えてくる。
「あ、そうだった。よし! 準備するね」
すみれは2階に向かった。
「アップル! 出かけるよ!」
「は~い! ところでさくらが落ち込んでたけどなんかあった?」
「当番忘れて約束しちゃってたんだって……。楽しみにしていたのにちょっと気が引けるよね」
「まあ、そんなの気にしても仕方ないわよ。どうしても気になるっていうのだったら事情を話して午後だけ家に戻ってくるのはどう?」
「アップル頭いいね!」
「私は頭いつでもいいわよ!」
アップルティーアが威張る。
この威張りさえなければなと思うが、それは心に押し込んでリュックサックの中にアップルティーアを誘う。誰かに見られないようにするためだ。
「それじゃあ行こうか」
「ええ」
二人は1階へ降りてそのまま玄関に向かう。
「それじゃあ行ってくるね」
「行ってきま~す!」
「行ってきますね」
すみれ、あやめ、藤隆がさくらに声をかける。
「うん、行ってらっしゃい」
その声を背に玄関の扉が閉まった。
