さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第百十五話 苺鈴とのお別れ
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「ふわあ~。おいしい……。しかしあの小娘が来るからって追い出して……。まあ、ケーキ食べられるし、いいけどね」
ケーキ食べながらアップルティーアが言った。
「アップルったら……」
美空が苦笑する。
「それで何か話したいことあるの? というか審判者『ユエ』って誰か知っているの?」
美空がまじめな顔で訊いた。
「まあ見当はついている。ケルベロスには言わないのはもちろんだけど私もルナもすみれに話す気にはなれないわね……」
「どうして?」
美空は驚いた。
まさかそのように考えているとは思わなかったのだ。
「すみれが悲しむ」
答えは簡潔だった。
「すみれが悲しむ? 身近にいるのね?」
「そうね。正確に言うとさくらが悲しむからすみれが悲しむ。あの子、妹のこと大事にしているでしょう? だからよ」
「さくらが悲しむねえ……」
その条件だと一人いそうな気がした。
「あの人かな……」
さくらがあこがれている人。
(だとしたらなんとも酷なことになるわね……)
ため息をついた。
「絶対に言わないでよ。あ、クッキーもおいしい。おかわり」
「はいはい」
美空は頷いた。
(まあユエのことは置いておいて……。すみれとさくらは苺鈴ちゃんと話せているかな……)
そのことだけを今は考えようと美空は思った。
ケーキ食べながらアップルティーアが言った。
「アップルったら……」
美空が苦笑する。
「それで何か話したいことあるの? というか審判者『ユエ』って誰か知っているの?」
美空がまじめな顔で訊いた。
「まあ見当はついている。ケルベロスには言わないのはもちろんだけど私もルナもすみれに話す気にはなれないわね……」
「どうして?」
美空は驚いた。
まさかそのように考えているとは思わなかったのだ。
「すみれが悲しむ」
答えは簡潔だった。
「すみれが悲しむ? 身近にいるのね?」
「そうね。正確に言うとさくらが悲しむからすみれが悲しむ。あの子、妹のこと大事にしているでしょう? だからよ」
「さくらが悲しむねえ……」
その条件だと一人いそうな気がした。
「あの人かな……」
さくらがあこがれている人。
(だとしたらなんとも酷なことになるわね……)
ため息をついた。
「絶対に言わないでよ。あ、クッキーもおいしい。おかわり」
「はいはい」
美空は頷いた。
(まあユエのことは置いておいて……。すみれとさくらは苺鈴ちゃんと話せているかな……)
そのことだけを今は考えようと美空は思った。
