さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第百十四話 学芸会と暗闇の中
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「すみれ、智世、美空」
誰もいない舞台袖でアップルティーアが声をかける。
「アップル! 誰かに見られたらどうするのよ⁉」
すみれは驚く。
「大丈夫大丈夫。このあたりには誰もいないって。それに見に来るって言ったでしょう?」
「まあそうだけどさ……。本当に見に来たんだね」
「ええ」
「何か気になることでもあった?」
美空が訊いた。
「ちょっとね……」
アップルティーアは客席の方をちょっとにらんだ。
「アップル?」
険しい顔で客席を睨んだアップルティーアにすみれは驚く。
「何か気になることでもあるんですの?」
智世が訊く。
「いいや、何でもないわ……。……気のせいならいいんだけど……」
梅香や聖奈、雪兎、桃矢を視界に入れながら呟く。
「何か言った?」
「いいや何も。それよりそろそろ始まるんじゃない?」
『お待たせいたしました。ただいまより5年2組による『眠れる森の美女』を上演いたします』
知世のアナウンスが流れる。
「あ、始まるね」
「本当ね」
音楽流れることで始まりを雪兎と聖奈は知った。
『あるお城に王様と王妃様がいらっしゃいました。国は栄え、とても平和です。しかし王様と王妃様の間には長く子供がいらっしゃいませんでした』
「これ知世ちゃんの声じゃない?」
「この声はそうね。かわいい声ね」
その言葉に梅香と桃矢は頷く。
『そしてある日、ついに待ち望んだお姫様が誕生したのです』
ナレーションとともに幕が上がった。
「今日は姫の誕生を祝うパーティー。皆様、どうか姫に祝福を」
王妃役は山崎だった。
「あの王妃役、男じゃねえか?」
桃矢がきょとんとする。
「シンデレラやった桃矢が言う? あ、あやめたちだ……」
招待客の中に梅香はあやめ、美空、智世を見つける。
「ビデオビデオ……」
「本当だ。カメラカメラ……」
桃矢と梅香は写真とビデオを撮った。
舞台では妖精の贈り物が始まっていた。
「おほほほほほっ!」
三人目の妖精が贈り物をしようとしたときだった。
客席から笑い声が聞こえた。
「今日は盛大なパーティーですこと。でも私には招待状が届いていなかったようだけど?」
苺鈴がなじる。
魔女役は苺鈴なのだ。
「誰があなたみたいな悪い魔女を呼ぶものですか!」
妖精役の千春がかみつく。
「悪い魔女? 誰のことかしら?」
苺鈴は舞台の階段を上がっていく。
「も、申し訳ございません。にぎやかな席はお嫌いだと聞いていたので」
王妃役の山崎が謝罪する。
「ええ、ええ。にぎやかな席は嫌いですわ。でも無視されるのはもっと嫌い。さて。私からも姫様にお祝いを差し上げましょう。姫はその美しさとやさしさと気高さで国民から愛される毎日を送る。そして16歳の誕生日に糸車の針で刺されて死ぬのです!」
苺鈴は高笑いをして去っていった。
「苺鈴ちゃん、練習では嫌だって言っていたのにノリノリね……」
招待客役のあやめがあっけにとられる。
「本番ではのりのりになるタイプだったのだと思いますわ」
実世がにこやかに微笑む。
「ああいうのってのりに任せることになるものね……」
「苺鈴ちゃんらしいですわ」
こそこそと美空と智世は話をする。
話している間に三人目が魔女の呪いを眠るだけに変えて、舞台は移り変わった。
誰もいない舞台袖でアップルティーアが声をかける。
「アップル! 誰かに見られたらどうするのよ⁉」
すみれは驚く。
「大丈夫大丈夫。このあたりには誰もいないって。それに見に来るって言ったでしょう?」
「まあそうだけどさ……。本当に見に来たんだね」
「ええ」
「何か気になることでもあった?」
美空が訊いた。
「ちょっとね……」
アップルティーアは客席の方をちょっとにらんだ。
「アップル?」
険しい顔で客席を睨んだアップルティーアにすみれは驚く。
「何か気になることでもあるんですの?」
智世が訊く。
「いいや、何でもないわ……。……気のせいならいいんだけど……」
梅香や聖奈、雪兎、桃矢を視界に入れながら呟く。
「何か言った?」
「いいや何も。それよりそろそろ始まるんじゃない?」
『お待たせいたしました。ただいまより5年2組による『眠れる森の美女』を上演いたします』
知世のアナウンスが流れる。
「あ、始まるね」
「本当ね」
音楽流れることで始まりを雪兎と聖奈は知った。
『あるお城に王様と王妃様がいらっしゃいました。国は栄え、とても平和です。しかし王様と王妃様の間には長く子供がいらっしゃいませんでした』
「これ知世ちゃんの声じゃない?」
「この声はそうね。かわいい声ね」
その言葉に梅香と桃矢は頷く。
『そしてある日、ついに待ち望んだお姫様が誕生したのです』
ナレーションとともに幕が上がった。
「今日は姫の誕生を祝うパーティー。皆様、どうか姫に祝福を」
王妃役は山崎だった。
「あの王妃役、男じゃねえか?」
桃矢がきょとんとする。
「シンデレラやった桃矢が言う? あ、あやめたちだ……」
招待客の中に梅香はあやめ、美空、智世を見つける。
「ビデオビデオ……」
「本当だ。カメラカメラ……」
桃矢と梅香は写真とビデオを撮った。
舞台では妖精の贈り物が始まっていた。
「おほほほほほっ!」
三人目の妖精が贈り物をしようとしたときだった。
客席から笑い声が聞こえた。
「今日は盛大なパーティーですこと。でも私には招待状が届いていなかったようだけど?」
苺鈴がなじる。
魔女役は苺鈴なのだ。
「誰があなたみたいな悪い魔女を呼ぶものですか!」
妖精役の千春がかみつく。
「悪い魔女? 誰のことかしら?」
苺鈴は舞台の階段を上がっていく。
「も、申し訳ございません。にぎやかな席はお嫌いだと聞いていたので」
王妃役の山崎が謝罪する。
「ええ、ええ。にぎやかな席は嫌いですわ。でも無視されるのはもっと嫌い。さて。私からも姫様にお祝いを差し上げましょう。姫はその美しさとやさしさと気高さで国民から愛される毎日を送る。そして16歳の誕生日に糸車の針で刺されて死ぬのです!」
苺鈴は高笑いをして去っていった。
「苺鈴ちゃん、練習では嫌だって言っていたのにノリノリね……」
招待客役のあやめがあっけにとられる。
「本番ではのりのりになるタイプだったのだと思いますわ」
実世がにこやかに微笑む。
「ああいうのってのりに任せることになるものね……」
「苺鈴ちゃんらしいですわ」
こそこそと美空と智世は話をする。
話している間に三人目が魔女の呪いを眠るだけに変えて、舞台は移り変わった。
