さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第百六話 クイズ大会と昼の月
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「え? さくらたちまだ戻ってきていないの?」
「そうなの。私と山崎君が10問目といた後に来たからすぐに来てもおかしくないんだけど……」
千春が心配そうに言った。
彼らが1位だったのだ。
すみれと小龍は2位。入賞景品として高級茶のセットを貰った。
それから続々とゴールしていってもさくらたちは姿を現さなかった。
「さくらちゃん……」
知世が呟く。
「どうしたのかしら?」
「せっかく千春ちゃんたちが1位になって遊園地のチケットを貰ったのに」
奈緒子が心配そうに言った。
(なんだろう。胸がざわざわする……)
先程の昼の月が頭に思い浮かぶ。
(この間からの夢……。『審判』に関係するってことなの……?)
不安げにぎゅっと赤い服をつかむ。
「すみれ、大丈夫……?」
美空がこっそり訊いてくる。
「お顔が真っ青ですわ」
智世も心配する。
「二人ともありがとう。大丈夫だから」
すみれは無理して笑った。
「「……」」
二人は顔を見合わせた。
ムリして笑う彼女にどう返せばいいのか分からなかったからだ。
「すみれちゃん。はい、これ」
そこへ聖奈が自販機のお茶を渡してくれる。
「私が買ったの。疲れているみたいだからね?」
「ありがとうございます」
お礼を言ってお茶を飲んだ。
体が温まった。
「無事に雪兎とさくらちゃん戻ってくるといいね。でも二人とも戻ってくると思うけどね」
聖奈が言った。
「そうですね。聖奈さんが言うとそう思えます」
すみれは頷いた。
「さくら!」
「さくら! 戻ってきたのね!」
桃矢と梅香の声がする。
さくらと雪兎が戻ってきたのだ。
「さくら!」
すみれは声を聞いて真っ先に駆け寄った。
後ろから知世や利佳など友人たちもきた。
「大丈夫?」
「大丈夫。待っててくれたんだ。ごめんね」
さくらはレリーフを見せてほほ笑んだ。
「さくら。参加賞」
そこへ桃矢がシャーペンを渡す。
「おそろいだね」
雪兎がほほ笑むとさくらは顔を赤くして嬉しそうだった。
しかしそんな彼女は満月を見るときどこかここではない遠くを見る目をした。
「さくら……」
それを見て心がざわつくすみれだった。
「そうなの。私と山崎君が10問目といた後に来たからすぐに来てもおかしくないんだけど……」
千春が心配そうに言った。
彼らが1位だったのだ。
すみれと小龍は2位。入賞景品として高級茶のセットを貰った。
それから続々とゴールしていってもさくらたちは姿を現さなかった。
「さくらちゃん……」
知世が呟く。
「どうしたのかしら?」
「せっかく千春ちゃんたちが1位になって遊園地のチケットを貰ったのに」
奈緒子が心配そうに言った。
(なんだろう。胸がざわざわする……)
先程の昼の月が頭に思い浮かぶ。
(この間からの夢……。『審判』に関係するってことなの……?)
不安げにぎゅっと赤い服をつかむ。
「すみれ、大丈夫……?」
美空がこっそり訊いてくる。
「お顔が真っ青ですわ」
智世も心配する。
「二人ともありがとう。大丈夫だから」
すみれは無理して笑った。
「「……」」
二人は顔を見合わせた。
ムリして笑う彼女にどう返せばいいのか分からなかったからだ。
「すみれちゃん。はい、これ」
そこへ聖奈が自販機のお茶を渡してくれる。
「私が買ったの。疲れているみたいだからね?」
「ありがとうございます」
お礼を言ってお茶を飲んだ。
体が温まった。
「無事に雪兎とさくらちゃん戻ってくるといいね。でも二人とも戻ってくると思うけどね」
聖奈が言った。
「そうですね。聖奈さんが言うとそう思えます」
すみれは頷いた。
「さくら!」
「さくら! 戻ってきたのね!」
桃矢と梅香の声がする。
さくらと雪兎が戻ってきたのだ。
「さくら!」
すみれは声を聞いて真っ先に駆け寄った。
後ろから知世や利佳など友人たちもきた。
「大丈夫?」
「大丈夫。待っててくれたんだ。ごめんね」
さくらはレリーフを見せてほほ笑んだ。
「さくら。参加賞」
そこへ桃矢がシャーペンを渡す。
「おそろいだね」
雪兎がほほ笑むとさくらは顔を赤くして嬉しそうだった。
しかしそんな彼女は満月を見るときどこかここではない遠くを見る目をした。
「さくら……」
それを見て心がざわつくすみれだった。
