さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第百二話 怪我をしたカード
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「やっぱりあの人の家に『駆(ダッシュ)』が駆け込んでいるんだ?」
帰り道に美空がそんなことを言った。
アップルティーアはすみれからの『駆(ダッシュ)』発見の報告を聞いて飛んできた。
「うん……。調子が戻ってきたって嬉しそうだったけど……」
その顔が悲しむと思うと心が痛む。
「すみれ。前にも言ったけど……」
「分かっている。今のタイムは『駆(ダッシュ)』のおかげ。本人の力じゃない。実力じゃないもので優勝を貰っても怜さんはきっと喜ばない」
すみれはそこはちゃんとわかっていた。
「ただ……」
「「ただ……?」」
その先を言うのをためらった。
「さくらは優しいから封印を戸惑うだろうなって……」
すみれはため息をついた。
「せめて大会後ってなるかもしれないってこと? そんなまさか。ケルベロスがついているのよ? そんなことないって」
アップルティーアは一笑に付した。
「う~ん……。でもさくらって優しいからな~。戸惑いそう……」
幼馴染である美空はすみれの考えを馬鹿にはできなかった。
「すごく喜んでいましたものね。あれを見てしまいますと封印を戸惑ってしまうお気持ちは分かります」
智世が頷く。
「でしょう? 言葉を交わしてしまえばきっとあの子は戸惑うよ」
妹であるさくらのことはよくわかっていた。
「でもねえ……。さくらは分かっているのかしら? 今のあのお姉ちゃんの走りは彼女の真の実力じゃないって」
「それは……そうだね……」
アップルティーアの言葉は厳しいが真実だった。
「それでどうするの?」
美空が訊いてくる。
「今回は私、見守るよ。本人から助けを求められたらもちろん助けるけど……。封印については本人が悩んで決めないと意味ないから」
かつて自分がリディアカードの『駆(ダッシュ)』の封印を戸惑ったように本人が決めないと意味ないことだと過去の経験からすみれは知っていた。
帰り道に美空がそんなことを言った。
アップルティーアはすみれからの『駆(ダッシュ)』発見の報告を聞いて飛んできた。
「うん……。調子が戻ってきたって嬉しそうだったけど……」
その顔が悲しむと思うと心が痛む。
「すみれ。前にも言ったけど……」
「分かっている。今のタイムは『駆(ダッシュ)』のおかげ。本人の力じゃない。実力じゃないもので優勝を貰っても怜さんはきっと喜ばない」
すみれはそこはちゃんとわかっていた。
「ただ……」
「「ただ……?」」
その先を言うのをためらった。
「さくらは優しいから封印を戸惑うだろうなって……」
すみれはため息をついた。
「せめて大会後ってなるかもしれないってこと? そんなまさか。ケルベロスがついているのよ? そんなことないって」
アップルティーアは一笑に付した。
「う~ん……。でもさくらって優しいからな~。戸惑いそう……」
幼馴染である美空はすみれの考えを馬鹿にはできなかった。
「すごく喜んでいましたものね。あれを見てしまいますと封印を戸惑ってしまうお気持ちは分かります」
智世が頷く。
「でしょう? 言葉を交わしてしまえばきっとあの子は戸惑うよ」
妹であるさくらのことはよくわかっていた。
「でもねえ……。さくらは分かっているのかしら? 今のあのお姉ちゃんの走りは彼女の真の実力じゃないって」
「それは……そうだね……」
アップルティーアの言葉は厳しいが真実だった。
「それでどうするの?」
美空が訊いてくる。
「今回は私、見守るよ。本人から助けを求められたらもちろん助けるけど……。封印については本人が悩んで決めないと意味ないから」
かつて自分がリディアカードの『駆(ダッシュ)』の封印を戸惑ったように本人が決めないと意味ないことだと過去の経験からすみれは知っていた。
