さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第七十四話 さくらと素敵なお友達
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夜──。
さくらとすみれ、ケルベロス、アップルティーア、美空の5人は校門の前にいた。
木之本家で決めポーズの練習をした後、知世と智世は色々やることはあるといったん別れたのだ。
「怖いよう……」
さくらが呟く。
彼女は怖くて怖くて仕方がなかったのだ。
「大丈夫、大丈夫。わいがついとる。あははははは!」
「大丈夫じゃないと思う……」
ぼそりとさくらが呟く。
「すみれ? どうしたの?」
自分と同じく怖いものが苦手なはずのすみれが険しい顔をしているのをみてさくらは心配そうな顔をした。
「なんでもない……。怖いの我慢しているだけ……」
「そう……?」
それでもさくらは心配そうな顔をしてすみれを見ていたが何も言わないのをみて、それ以上聞かないことにした。この状態のすみれが何も言わないのはここ数年で学んだことだったからだ。
(いる。この学校に。クロウカードの気配がする……)
心なしか持ってきたポシェットのカードが熱い気がしてきた。
「待たせたね」
「あ、小龍」
すみれは愛おしい人の登場に頬を緩めた。
「え、李小龍君……!? なんで……!?」
さくらが驚いた顔で小龍を見つめる。
「説明していなかったのか?」
「うん……。ちょっと夜の学校って聞いて……」
「ああ……」
小龍は納得した。
さくらに伝えておくと言っておきながら夜の学校の怖さに気付き伝えるのを忘れたのだろう。
「それでね、さくら。こちらは李小龍。リディアさんのお父さんの母方の血筋だから……」
「李家。クロウの母方の血筋のもんやな」
ケルベロスが口を挟んだ。
「ああ。そうだ。封印の獣、ケルベロスだな。……それにしてもぬいぐるみ……」
「失礼なやつやな~!」
ケルベロスはあんまりな言い方に怒りを見せる。
「ね、失礼な奴でしょう? ……若造で十分よね」
「若造なあ……。まあ礼儀もなっていないやつは若造で十分やな」
「失礼なのはそっちじゃないのか?」
流石の小龍も怒りを見せる。
「あわわわわ。どうしよ……」
さくらは慌てた。
「やっぱりケロちゃんとも仲悪いみたいね……」
「そうみたい。ケロちゃんやアップルとは違う“月”」の力の持ち主だからかな……?」
アップルやケルベロスの力は“太陽”だ。それ故に“月”に由来する力の持ち主である小龍とは合わないのではとすみれは思った。
そこへ車の音がした。
「智世ちゃんと知世ちゃんね」
「ナイスタイミングかな……」
険悪な雰囲気をどうにかすることができてすみれはほっとした。
さくらとすみれ、ケルベロス、アップルティーア、美空の5人は校門の前にいた。
木之本家で決めポーズの練習をした後、知世と智世は色々やることはあるといったん別れたのだ。
「怖いよう……」
さくらが呟く。
彼女は怖くて怖くて仕方がなかったのだ。
「大丈夫、大丈夫。わいがついとる。あははははは!」
「大丈夫じゃないと思う……」
ぼそりとさくらが呟く。
「すみれ? どうしたの?」
自分と同じく怖いものが苦手なはずのすみれが険しい顔をしているのをみてさくらは心配そうな顔をした。
「なんでもない……。怖いの我慢しているだけ……」
「そう……?」
それでもさくらは心配そうな顔をしてすみれを見ていたが何も言わないのをみて、それ以上聞かないことにした。この状態のすみれが何も言わないのはここ数年で学んだことだったからだ。
(いる。この学校に。クロウカードの気配がする……)
心なしか持ってきたポシェットのカードが熱い気がしてきた。
「待たせたね」
「あ、小龍」
すみれは愛おしい人の登場に頬を緩めた。
「え、李小龍君……!? なんで……!?」
さくらが驚いた顔で小龍を見つめる。
「説明していなかったのか?」
「うん……。ちょっと夜の学校って聞いて……」
「ああ……」
小龍は納得した。
さくらに伝えておくと言っておきながら夜の学校の怖さに気付き伝えるのを忘れたのだろう。
「それでね、さくら。こちらは李小龍。リディアさんのお父さんの母方の血筋だから……」
「李家。クロウの母方の血筋のもんやな」
ケルベロスが口を挟んだ。
「ああ。そうだ。封印の獣、ケルベロスだな。……それにしてもぬいぐるみ……」
「失礼なやつやな~!」
ケルベロスはあんまりな言い方に怒りを見せる。
「ね、失礼な奴でしょう? ……若造で十分よね」
「若造なあ……。まあ礼儀もなっていないやつは若造で十分やな」
「失礼なのはそっちじゃないのか?」
流石の小龍も怒りを見せる。
「あわわわわ。どうしよ……」
さくらは慌てた。
「やっぱりケロちゃんとも仲悪いみたいね……」
「そうみたい。ケロちゃんやアップルとは違う“月”」の力の持ち主だからかな……?」
アップルやケルベロスの力は“太陽”だ。それ故に“月”に由来する力の持ち主である小龍とは合わないのではとすみれは思った。
そこへ車の音がした。
「智世ちゃんと知世ちゃんね」
「ナイスタイミングかな……」
険悪な雰囲気をどうにかすることができてすみれはほっとした。
