さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第九十五話 素敵な歌
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夜の学校──。
『鍵(キー)』で学校に入ると廊下を歩いていた。
さくらは白のケープのついた桃色のコスチュームに音符のついた帽子、すみれは白のケープのついた水色のコスチューム、音符のついた帽子とお揃いの衣装を着ていた。
すみれはここまで来ると慣れたもので堂々と歩いており、さくらが震えていた。
「知世ちゃんは怖くないの?」
さくらが訊いた。
知世はそれよりベストショットを逃すほうが怖いと言った。
(すごい執念だな……)
すみれは内心あきれた。
「すみれは怖くないの?」
「ここまで来ちゃうとね……。何回か去年や一昨年に忍び込んでいるし……」
「よ! さすが私のカードキャプター!」
アップルティーアがはやし立てる。
「うう……」
怖いのは自分だけだと思うとさくらはますます震えてしまった。
「ところで知世と智世もその音楽室ちゅうの歌声聞いたんか?」
「いえ。私は練習で遅くなると言っても19時までですから」
「ええ。私も同じですわ」
「美空は? 遅くまで残ることもあるわけでしょ?」
「私もないわ。20時までなら残ったことあるけど……」
アップルティーアの質問に美空は首を横に振った。
「ちゅうことは友枝の忘れ物をした子と高校生だけか……」
ケルベロスが考え込む。
「星篠高校は10時頃まで残れるからね」
「10時がポイントか……」
10時ごろに聞こえる歌、そんなピンポイントな時間で歌う幽霊がいるだろうか。
そこをすみれは不思議に思った。
「今、ちょうど10時ですわ」
時計を見ながら知世が言った。
「うう……」
さくらが怖がる。
「なんか怖い……」
「うん……」
外の風がガタガタと震え、怖さを強調する。
「おい」
「ほえええええ!?」
肩をポンとやられてさくらが悲鳴を上げる。
「きゃあああ!」
すみれも悲鳴を上げた。
つられて小龍と小狼と苺鈴が悲鳴を上げる。
「ほえ、李小狼君、苺鈴ちゃん? 李小龍君」
「びっくりした……。小龍たちか……」
ほっとしたすみれとさくら。
「びっくりしたのはこっちよ!」
苺鈴が文句を言う。
「ははん。式服着て剣まで背負っているってことはクロウカード探しに来たんか。小僧に若造」
ケルベロスが言った。
「誰が小僧だ!」
「若造はないだろ!」
「まだ10年も生きとらんやつは小僧に若造で十分や。小娘も一緒かい?」
小狼と小龍の文句をケルベロスは無視して苺鈴に気づく。
「あたしがついてきちゃいけないの?」
苺鈴が文句を言う。
「それはだめだ」
「だめだね」
小狼と小龍がダメだと否定した。
「魔力がない苺鈴じゃ何かあった時に対処できないだろ」
「危険なんだよ」
「じゃあこの子たちはどうなのよ?」
智世と知世、美空を示す。
「私、魔力はないけど別の力で守れるもの」
美空は神力で守れると言った。
「私は記録係ですわ」
「私も」
知世と智世は笑顔だ。
「私も記録するものもってこればよかった──!」
苺鈴がそう言った。
「だから俺たちは遊びに来たわけじゃ……」
小狼がため息をついたときだった。
すみれたちは何かに気づいた。
「今度は絶対!」
「「しーっ!」」
苺鈴を黙らせる。
かすかに歌声が聞こえてきていた。
『鍵(キー)』で学校に入ると廊下を歩いていた。
さくらは白のケープのついた桃色のコスチュームに音符のついた帽子、すみれは白のケープのついた水色のコスチューム、音符のついた帽子とお揃いの衣装を着ていた。
すみれはここまで来ると慣れたもので堂々と歩いており、さくらが震えていた。
「知世ちゃんは怖くないの?」
さくらが訊いた。
知世はそれよりベストショットを逃すほうが怖いと言った。
(すごい執念だな……)
すみれは内心あきれた。
「すみれは怖くないの?」
「ここまで来ちゃうとね……。何回か去年や一昨年に忍び込んでいるし……」
「よ! さすが私のカードキャプター!」
アップルティーアがはやし立てる。
「うう……」
怖いのは自分だけだと思うとさくらはますます震えてしまった。
「ところで知世と智世もその音楽室ちゅうの歌声聞いたんか?」
「いえ。私は練習で遅くなると言っても19時までですから」
「ええ。私も同じですわ」
「美空は? 遅くまで残ることもあるわけでしょ?」
「私もないわ。20時までなら残ったことあるけど……」
アップルティーアの質問に美空は首を横に振った。
「ちゅうことは友枝の忘れ物をした子と高校生だけか……」
ケルベロスが考え込む。
「星篠高校は10時頃まで残れるからね」
「10時がポイントか……」
10時ごろに聞こえる歌、そんなピンポイントな時間で歌う幽霊がいるだろうか。
そこをすみれは不思議に思った。
「今、ちょうど10時ですわ」
時計を見ながら知世が言った。
「うう……」
さくらが怖がる。
「なんか怖い……」
「うん……」
外の風がガタガタと震え、怖さを強調する。
「おい」
「ほえええええ!?」
肩をポンとやられてさくらが悲鳴を上げる。
「きゃあああ!」
すみれも悲鳴を上げた。
つられて小龍と小狼と苺鈴が悲鳴を上げる。
「ほえ、李小狼君、苺鈴ちゃん? 李小龍君」
「びっくりした……。小龍たちか……」
ほっとしたすみれとさくら。
「びっくりしたのはこっちよ!」
苺鈴が文句を言う。
「ははん。式服着て剣まで背負っているってことはクロウカード探しに来たんか。小僧に若造」
ケルベロスが言った。
「誰が小僧だ!」
「若造はないだろ!」
「まだ10年も生きとらんやつは小僧に若造で十分や。小娘も一緒かい?」
小狼と小龍の文句をケルベロスは無視して苺鈴に気づく。
「あたしがついてきちゃいけないの?」
苺鈴が文句を言う。
「それはだめだ」
「だめだね」
小狼と小龍がダメだと否定した。
「魔力がない苺鈴じゃ何かあった時に対処できないだろ」
「危険なんだよ」
「じゃあこの子たちはどうなのよ?」
智世と知世、美空を示す。
「私、魔力はないけど別の力で守れるもの」
美空は神力で守れると言った。
「私は記録係ですわ」
「私も」
知世と智世は笑顔だ。
「私も記録するものもってこればよかった──!」
苺鈴がそう言った。
「だから俺たちは遊びに来たわけじゃ……」
小狼がため息をついたときだった。
すみれたちは何かに気づいた。
「今度は絶対!」
「「しーっ!」」
苺鈴を黙らせる。
かすかに歌声が聞こえてきていた。
