さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第九十一話 夏休みの宿題と動く本
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すみれたちが小狼たちに追いついたころには彼は息を切らしていた。
「李君!」
さくらが声をかける。
しかし息を整えるのに必死で答えなかった。
「何が起こったの?」
「本が飛んでいって……」
さくらがすみれの質問に答えた。
「え? 本が飛んでいった?」
「へ?」
「は?」
「まあ……」
本が飛んでいったということが想像つかないすみれたちは首を横に傾げた。
「たぶん『移(ムーブ)』のカードや」
鞄から顔を出したケルベロスが言った。
「『移(ムーブ)』?」
「物を動かすためのカードや」
ケルベロスが答えた。
「『移(ムーブ)』ってそんなカードあるんだね……」
リディアカードにはなかったので感心した。
「便利そうなカードですわね」
「それがちーっとも使えんやっちゃ。対して移動できへんし、生き物とか大きいもんは動かせへん。おまけにいたずら好きや」
ケルベロスは知世の便利そうだという言葉を否定する。
「困ったカードですわね」
知世は困った顔をした。
「そんなに移動できないか……。移動させるという意味ではリディアカードには『瞬(テレポート)』があったが……」
小龍がすみれを見ながら言った。
「あれよりは規模が小さいわ。『瞬(テレポート)』は人を移動できるし、行ったことある場所なら魔力が続く限りどこにでも行ける。それにしても面白がっているわね」
「アップルティーアの言う通りや。はよ封印せんと面白がってまた移動しよるで」
「私も読書感想文かけないし……。でもどこに行ったんだろう?」
さくらはあたりをきょろきょろ見回した。
「そんなに長距離を移動できないってことよね?」
「ええ。何キロも移動できるというカードじゃないはずなのよね……」
アップルティーアが頷く。
「ああ!」
知世が声を上げる。
みんな一斉に注目した。
「ビデオを持ってくるべきでしたわ……」
その言葉に智世以外は呆れた。
「ですわよね。私もすみれちゃんの活躍は逃したくないですから」
「ですわよね! 智世」
がっしりと手を握り合う智世と知世。
流石は姉妹だけあるとすみれは思った。
「追った!」
その雰囲気をぶち壊すようにケルベロスが川との柵を示した。
さくらと小狼が慌ててそのあとを追った。
しかし何度も何度も逃げられてしまう。
「案外素早いのね……」
「ああ……。長距離移動できない代わりに素早いのかもしれない」
その言葉に小龍は頷いたのだった。
「李君!」
さくらが声をかける。
しかし息を整えるのに必死で答えなかった。
「何が起こったの?」
「本が飛んでいって……」
さくらがすみれの質問に答えた。
「え? 本が飛んでいった?」
「へ?」
「は?」
「まあ……」
本が飛んでいったということが想像つかないすみれたちは首を横に傾げた。
「たぶん『移(ムーブ)』のカードや」
鞄から顔を出したケルベロスが言った。
「『移(ムーブ)』?」
「物を動かすためのカードや」
ケルベロスが答えた。
「『移(ムーブ)』ってそんなカードあるんだね……」
リディアカードにはなかったので感心した。
「便利そうなカードですわね」
「それがちーっとも使えんやっちゃ。対して移動できへんし、生き物とか大きいもんは動かせへん。おまけにいたずら好きや」
ケルベロスは知世の便利そうだという言葉を否定する。
「困ったカードですわね」
知世は困った顔をした。
「そんなに移動できないか……。移動させるという意味ではリディアカードには『瞬(テレポート)』があったが……」
小龍がすみれを見ながら言った。
「あれよりは規模が小さいわ。『瞬(テレポート)』は人を移動できるし、行ったことある場所なら魔力が続く限りどこにでも行ける。それにしても面白がっているわね」
「アップルティーアの言う通りや。はよ封印せんと面白がってまた移動しよるで」
「私も読書感想文かけないし……。でもどこに行ったんだろう?」
さくらはあたりをきょろきょろ見回した。
「そんなに長距離を移動できないってことよね?」
「ええ。何キロも移動できるというカードじゃないはずなのよね……」
アップルティーアが頷く。
「ああ!」
知世が声を上げる。
みんな一斉に注目した。
「ビデオを持ってくるべきでしたわ……」
その言葉に智世以外は呆れた。
「ですわよね。私もすみれちゃんの活躍は逃したくないですから」
「ですわよね! 智世」
がっしりと手を握り合う智世と知世。
流石は姉妹だけあるとすみれは思った。
「追った!」
その雰囲気をぶち壊すようにケルベロスが川との柵を示した。
さくらと小狼が慌ててそのあとを追った。
しかし何度も何度も逃げられてしまう。
「案外素早いのね……」
「ああ……。長距離移動できない代わりに素早いのかもしれない」
その言葉に小龍は頷いたのだった。
