さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第八十九話 臨海学校と肝試し
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一本道を走りづづけしばらくしたところで智世が消えた。
「智世ちゃん!?」
すみれは振り向いた。
「嘘。消えちゃった……」
美空がろうそくを片手に呟く。
そんな美空の手も薄くなっていた。
「美空!?」
声をかける間もなく、彼女も消えてしまった。
ろうそくが床に落ちて地面を転がり、岩にぶつかって消えてしまった。すみれは真っ暗闇の中に取り残された。
すみれはしばらくそこにたたずんでいた。
(暗いの怖い……)
すみれは震えた。彼女は暗闇に一人でいるのが怖いのだ。
しかし立ち止まっている暇はない。
自分を奮い立たせると一枚のカードをなんとか取り出した。
「我に導きの灯りを示せ! 『灯(グロウ)』!」
ふわふわと『灯(グロウ)』がすみれの周りに浮かぶ。
「すみれ!」
そこに小龍がやってくる。
「小龍! みんな消えちゃった! 2年前と同じく!」
すみれは叫んだ。
一度経験しているだけあってこういうものには少し耐性があったのだ。
「ああ。僕と一緒にいた澤田と藤原も消えた」
「さっき李君が駆け抜けていったよ」
「そっか……」
それを聞くと小龍は満足げにほほ笑んだ。
「僕たちも向かおう」
「うん」
すみれたちは橋の所まで向かった。
そこですみれが見たものは燃え尽きた橋と『浮(フロート)』のカードで移動中のさくらと小狼だった。
「移動中だったか……」
小龍が呟く。
「手出しをしない方が良いよね?」
「下手に手を出してめちゃくちゃになっても困るでしょ。見守っていよう。『静(サイレント)』で音を立てないようにしよう」
「分かった」
すみれは頷くと『静(サイレント)』のカードを使った。
しばらく見ていると移動が終わったようだ。
「小狼……!」
小龍が息をのむ。小狼の姿が消えかけていたからだ。
彼は自分が消えかけているにも関わらずさくらを励ましていた。
励まされたさくらはカードのありかを見つけ出し、封印していった。
「「よ、よかった……」」
ほっとしたすみれと小龍。
きっと消えた人たちも戻ってきただろう。
「あれ、すみれ? 李小龍君?」
「木之本すみれ? 小龍?」
「「どうしてここに?」」
『浮(フロート)』で戻ってきたさくらと小狼はすみれと小龍を見つけた。
「えへへ。カードの気配がしたから来てみたら捕獲中だったから邪魔しないようにしてたの」
『静(サイレント)』を解除してそう言った。
「そっか……。私、やったよ」
そう言って『消(イレイズ)』のカードを見せてくれる。
「やっぱりこのカードなのね……」
すみれは呟いた。
なんとなくそうじゃないかと思っていたのだ。
「やっぱりって知っていたのか?」
小狼が訊いてくる。
「うん。同じこと経験したし、同じカードがあるしね……」
そう言って『消(イレイズ)』のカードを取り出す。
絵柄は違えど同じ効果を持つカードだった。
「そうか……」
小狼はそこで黙った。
「さあ、消えたみんなはバンガローにいるよ。僕たちも出よう」
小龍に促されて四人は外に出たのだった。
「智世ちゃん!?」
すみれは振り向いた。
「嘘。消えちゃった……」
美空がろうそくを片手に呟く。
そんな美空の手も薄くなっていた。
「美空!?」
声をかける間もなく、彼女も消えてしまった。
ろうそくが床に落ちて地面を転がり、岩にぶつかって消えてしまった。すみれは真っ暗闇の中に取り残された。
すみれはしばらくそこにたたずんでいた。
(暗いの怖い……)
すみれは震えた。彼女は暗闇に一人でいるのが怖いのだ。
しかし立ち止まっている暇はない。
自分を奮い立たせると一枚のカードをなんとか取り出した。
「我に導きの灯りを示せ! 『灯(グロウ)』!」
ふわふわと『灯(グロウ)』がすみれの周りに浮かぶ。
「すみれ!」
そこに小龍がやってくる。
「小龍! みんな消えちゃった! 2年前と同じく!」
すみれは叫んだ。
一度経験しているだけあってこういうものには少し耐性があったのだ。
「ああ。僕と一緒にいた澤田と藤原も消えた」
「さっき李君が駆け抜けていったよ」
「そっか……」
それを聞くと小龍は満足げにほほ笑んだ。
「僕たちも向かおう」
「うん」
すみれたちは橋の所まで向かった。
そこですみれが見たものは燃え尽きた橋と『浮(フロート)』のカードで移動中のさくらと小狼だった。
「移動中だったか……」
小龍が呟く。
「手出しをしない方が良いよね?」
「下手に手を出してめちゃくちゃになっても困るでしょ。見守っていよう。『静(サイレント)』で音を立てないようにしよう」
「分かった」
すみれは頷くと『静(サイレント)』のカードを使った。
しばらく見ていると移動が終わったようだ。
「小狼……!」
小龍が息をのむ。小狼の姿が消えかけていたからだ。
彼は自分が消えかけているにも関わらずさくらを励ましていた。
励まされたさくらはカードのありかを見つけ出し、封印していった。
「「よ、よかった……」」
ほっとしたすみれと小龍。
きっと消えた人たちも戻ってきただろう。
「あれ、すみれ? 李小龍君?」
「木之本すみれ? 小龍?」
「「どうしてここに?」」
『浮(フロート)』で戻ってきたさくらと小狼はすみれと小龍を見つけた。
「えへへ。カードの気配がしたから来てみたら捕獲中だったから邪魔しないようにしてたの」
『静(サイレント)』を解除してそう言った。
「そっか……。私、やったよ」
そう言って『消(イレイズ)』のカードを見せてくれる。
「やっぱりこのカードなのね……」
すみれは呟いた。
なんとなくそうじゃないかと思っていたのだ。
「やっぱりって知っていたのか?」
小狼が訊いてくる。
「うん。同じこと経験したし、同じカードがあるしね……」
そう言って『消(イレイズ)』のカードを取り出す。
絵柄は違えど同じ効果を持つカードだった。
「そうか……」
小狼はそこで黙った。
「さあ、消えたみんなはバンガローにいるよ。僕たちも出よう」
小龍に促されて四人は外に出たのだった。
