さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第八十九話 臨海学校と肝試し
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「まあ、起こしてくれればよかったですのに」
「そうだよ。強がっちゃって……」
顔を洗っているすみれに昨日のことを訊いた智世と美空がそう言った。
「大丈夫。小龍が励ましてくれたから」
「へえ~。なるほどねえ~」
美空はにやにやした。
「ああ。やっぱりビデオがないのは不便ですわ……」
小龍とすみれのいい雰囲気を撮れなかったうえにビデオが手元にないことを残念に思った智世は深いため息をついた。
「まあまあまたあるよ」
そんな智世を美空が慰めた。
顔を洗った後は自由時間とのことだった。
お昼寝をしたり、海辺でちょっとぱちゃぱちゃと足だけ使ったりした。
「ふふ~ん。ふふふ~ん」
鼻歌を歌いながら足だけ遊ばせていると肝試しをやる洞窟が見えた。
(やっぱり怖い……)
肝試しのことを思うと憂鬱になった。
(ダメダメ。他のことを考えなきゃ)
首を横に振って夜のことを考えないようにした。
もう一度洞窟を見る。
「え!?」
思わず声を上げてしまう。入り口がゆらりと揺らいだような気がしたからだ。
「入り口が……」
「ああ。入り口が揺らいだような気がした。いったいこれは……」
ひとりごとだったのに答える人がいた。
それは小龍だった。彼にも見えたらしい。
「「なんか嫌な予感がする……」」
二人は同時に言った。
そしてその予感は当たっていた。
「そうだよ。強がっちゃって……」
顔を洗っているすみれに昨日のことを訊いた智世と美空がそう言った。
「大丈夫。小龍が励ましてくれたから」
「へえ~。なるほどねえ~」
美空はにやにやした。
「ああ。やっぱりビデオがないのは不便ですわ……」
小龍とすみれのいい雰囲気を撮れなかったうえにビデオが手元にないことを残念に思った智世は深いため息をついた。
「まあまあまたあるよ」
そんな智世を美空が慰めた。
顔を洗った後は自由時間とのことだった。
お昼寝をしたり、海辺でちょっとぱちゃぱちゃと足だけ使ったりした。
「ふふ~ん。ふふふ~ん」
鼻歌を歌いながら足だけ遊ばせていると肝試しをやる洞窟が見えた。
(やっぱり怖い……)
肝試しのことを思うと憂鬱になった。
(ダメダメ。他のことを考えなきゃ)
首を横に振って夜のことを考えないようにした。
もう一度洞窟を見る。
「え!?」
思わず声を上げてしまう。入り口がゆらりと揺らいだような気がしたからだ。
「入り口が……」
「ああ。入り口が揺らいだような気がした。いったいこれは……」
ひとりごとだったのに答える人がいた。
それは小龍だった。彼にも見えたらしい。
「「なんか嫌な予感がする……」」
二人は同時に言った。
そしてその予感は当たっていた。
