さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第七十三話 さくらと不思議な本
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「さくら。大丈夫よ。私が2年前にできたからさくらにもできる」
無理だというさくらにすみれは言った。
「どういうこと?」
さくらはすみれを見た。
「私の持つカードは元はリディアカードって言ってさくらが持っているカードの創り主であるクロウ・リードの娘がそれをもとにして創ったカードなの」
すみれは水色のカードを見せた。
「リディアはクロウの娘だけあって魔力の才能はごっつあったで」
ケルベロスが補足する。
「しかしケルベロスの大阪弁はなんなの……」
「長いこと関西にあったからうつってしもうて……」
アップルティーアの言葉に彼は頭をかく。
「私はカードをすべて集めて新しい主として認められたのだけれども、カードと私の魔力の属性が違ったから新しいカードに変える必要があったの。だから今はすみれカードになっている」
「しかし新しいカードに変えるだなんてすごい魔力がないと無理やで」
「そうね。でも集めていくうちにすみれの魔力は高まっていったし、変えていくうちにも高まっていったわ。元々はそこのさくらと同じくらいだったわ」
アップルティーアが言った。
「でも私には無理だよ。カード集めだなんて」
さくらは消極的だ。
最初は私もそうだったなとすみれは思った。
「まあお風呂入ってから考えるのも悪くはないんじゃない? お風呂入っちゃいなよ」
「分かった。お風呂入ってくる」
さくらはお風呂に向かっていった。
「ケルベロス。あなたに話があります」
「なんや? 嬢ちゃんはすみれっていっとったか?」
「ええ」
すみれは頷いた。
「クロウカードの「災い」の内容はリディアカードのと同じなの?」
「全部同じやで。クロウとリディアとラエル。彼らがそう決めたんや。ちょうどええ。わいからもお願いがある。「候補者」がカードを集めている間、すでにほかのカードの主になっているものは「候補者」のためにカードに攻撃や「候補者」の手助けをしてはいけないんや」
「それは審判に影響が出るから?」
「そうや」
ケルベロスは頷いた。
「まあ、『鍵(キー)』のカードで閉まっているところのカギを開けてあげるとか、『清(クリーン)』のカードで荒れたものを元に戻すのはありや。「候補者」の身に危険がさらされそうになった時に守るのも許されとる。しかし自分の身が危険にさらされているとき以外はカードに攻撃をしたらあかん」
すみれはそれもそうだと思った。カードを集めるのはあくまでも「候補者」でなければいけないのだ。
「これらのことを破ったらその時点で「候補者」は失格となるんや」
「分かった。一ついい?」
「すみれ?」
アップルティーアが驚いた顔をした。
「なんや?」
「さくらを危険にさらさないで。そしてできるだけ守ってほしいの。もし破ったらお仕置きするから」
ケルベロスはちょっとその答えにビビりながらも「あたりまえ」と頷いた。その言葉にすみれは少しほっとした。
やがてさくらがお風呂が終わって部屋に戻ってきた。
「じゃあ私は行ってくるね」
代わりにすみれがお風呂に入った。
無理だというさくらにすみれは言った。
「どういうこと?」
さくらはすみれを見た。
「私の持つカードは元はリディアカードって言ってさくらが持っているカードの創り主であるクロウ・リードの娘がそれをもとにして創ったカードなの」
すみれは水色のカードを見せた。
「リディアはクロウの娘だけあって魔力の才能はごっつあったで」
ケルベロスが補足する。
「しかしケルベロスの大阪弁はなんなの……」
「長いこと関西にあったからうつってしもうて……」
アップルティーアの言葉に彼は頭をかく。
「私はカードをすべて集めて新しい主として認められたのだけれども、カードと私の魔力の属性が違ったから新しいカードに変える必要があったの。だから今はすみれカードになっている」
「しかし新しいカードに変えるだなんてすごい魔力がないと無理やで」
「そうね。でも集めていくうちにすみれの魔力は高まっていったし、変えていくうちにも高まっていったわ。元々はそこのさくらと同じくらいだったわ」
アップルティーアが言った。
「でも私には無理だよ。カード集めだなんて」
さくらは消極的だ。
最初は私もそうだったなとすみれは思った。
「まあお風呂入ってから考えるのも悪くはないんじゃない? お風呂入っちゃいなよ」
「分かった。お風呂入ってくる」
さくらはお風呂に向かっていった。
「ケルベロス。あなたに話があります」
「なんや? 嬢ちゃんはすみれっていっとったか?」
「ええ」
すみれは頷いた。
「クロウカードの「災い」の内容はリディアカードのと同じなの?」
「全部同じやで。クロウとリディアとラエル。彼らがそう決めたんや。ちょうどええ。わいからもお願いがある。「候補者」がカードを集めている間、すでにほかのカードの主になっているものは「候補者」のためにカードに攻撃や「候補者」の手助けをしてはいけないんや」
「それは審判に影響が出るから?」
「そうや」
ケルベロスは頷いた。
「まあ、『鍵(キー)』のカードで閉まっているところのカギを開けてあげるとか、『清(クリーン)』のカードで荒れたものを元に戻すのはありや。「候補者」の身に危険がさらされそうになった時に守るのも許されとる。しかし自分の身が危険にさらされているとき以外はカードに攻撃をしたらあかん」
すみれはそれもそうだと思った。カードを集めるのはあくまでも「候補者」でなければいけないのだ。
「これらのことを破ったらその時点で「候補者」は失格となるんや」
「分かった。一ついい?」
「すみれ?」
アップルティーアが驚いた顔をした。
「なんや?」
「さくらを危険にさらさないで。そしてできるだけ守ってほしいの。もし破ったらお仕置きするから」
ケルベロスはちょっとその答えにビビりながらも「あたりまえ」と頷いた。その言葉にすみれは少しほっとした。
やがてさくらがお風呂が終わって部屋に戻ってきた。
「じゃあ私は行ってくるね」
代わりにすみれがお風呂に入った。
