さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第八十九話 臨海学校と肝試し
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夜──。
すみれたちはバンガローの中でベッドに入っていた。
一緒の部屋なのは美空、智世、真子、千鶴の4人だった。
「今日は地引網とかして楽しかったね」
すみれはにこやかにそう言った。
「うん。お魚たくさん取れたね」
真子が頷く。
「明日は肝試しがあるそうですわ」
智世の言葉にすみれの楽しい気持ちがしぼむ。
(そ、そうだった! 肝試しがあるんだった……!)
なければいいのにと願ってしまう。すみれは怖いのが大嫌いなのだ。
「肝試しは定番よね。夏の。あの洞窟でやるみたいだから。安全なんじゃないかしら?」
美空はそう言うが、肝試しというのが嫌だ。
しかも海辺にある洞窟というのが尚更だめだ。嫌な感じがするからだ。
「そう言えば肝試しといえば前に真子ちゃんのおばあさんの家でやったことあったわよね」
千鶴が声をかける。
「そう言えばそうだったね。叔父さんたちにせっかく声をかけてまでやったのにほとんど覚えていないんだよね。残念……」
真子が覚えていないのも当然だった。
あの肝試しはリディアカード『消(イレイズ)』が現れてみんな消えてしまったのだ。そのせいで記憶まで消えてしまった。
(消えたなんて記憶がないのはちょっとほっとしたな……)
そんな記憶ない方が良いのだ。
「そう言えば肝試しといえば……」
そこで真子が怖い話を語り始める。
一本道なのにみんな消えてしまった話だ。
(うう~~。怖い話なんてなければいいのに~~!)
すみれは震えた。
そこへ先生がやってきて寝なさいと伝えてくれる。
「それじゃあみんなおやすみ」
「「おやすみ~」」
「おやすみなさい」
美空の声と共にすみれ以外は眠りについた。
しかしすみれはぱっちりと目を開いていた。
(眠れない……)
寝る前に怖い話を聞いてしまったせいだ。
(外に出よう……)
ふらふらと外に出る。
「あれ? すみれ?」
出てすぐに小龍に声をかけられる。
「小龍? どうしてここに?」
すみれはびっくりした。
「ちょっとね……。洞窟が気になって……」
「小龍も気になるの? 私もなんか嫌な予感がして……」
すみれの顔が明るくなる。同じものを感じていたようだ。
「すみれもか……。カードなのか何なのかはわからない……。お化けや幽霊じゃないと良いんだが……」
そこで小龍ははっと言葉を切った。すみれがお化けや幽霊がダメなのを思い出したのだ。
案の定すみれの顔が真っ青になっていた。
「ご、ごめん……」
配慮がなかったと反省した。
「ううん。小龍が気を使ってくれるのが分かるから大丈夫……」
本当はまだ怖いが、ここは大丈夫とは言わなければと思った。
「無理しないでいいよ。それに僕が祓うから大丈夫」
「ありがとう、小龍」
すみれはそこでようやくほほ笑んだ。
そこへ誰かの話し声が聞こえる。
「……? なんだろう」
話し声の方に近づいてみるとさくらと小狼が話していた。
「いい雰囲気みたいだね」
「邪魔しちゃ悪いね。行こう」
すみれたちは二人があまりにも和やかに話しているので邪魔をしないようにそっとそこから立ち去った。
すみれたちはバンガローの中でベッドに入っていた。
一緒の部屋なのは美空、智世、真子、千鶴の4人だった。
「今日は地引網とかして楽しかったね」
すみれはにこやかにそう言った。
「うん。お魚たくさん取れたね」
真子が頷く。
「明日は肝試しがあるそうですわ」
智世の言葉にすみれの楽しい気持ちがしぼむ。
(そ、そうだった! 肝試しがあるんだった……!)
なければいいのにと願ってしまう。すみれは怖いのが大嫌いなのだ。
「肝試しは定番よね。夏の。あの洞窟でやるみたいだから。安全なんじゃないかしら?」
美空はそう言うが、肝試しというのが嫌だ。
しかも海辺にある洞窟というのが尚更だめだ。嫌な感じがするからだ。
「そう言えば肝試しといえば前に真子ちゃんのおばあさんの家でやったことあったわよね」
千鶴が声をかける。
「そう言えばそうだったね。叔父さんたちにせっかく声をかけてまでやったのにほとんど覚えていないんだよね。残念……」
真子が覚えていないのも当然だった。
あの肝試しはリディアカード『消(イレイズ)』が現れてみんな消えてしまったのだ。そのせいで記憶まで消えてしまった。
(消えたなんて記憶がないのはちょっとほっとしたな……)
そんな記憶ない方が良いのだ。
「そう言えば肝試しといえば……」
そこで真子が怖い話を語り始める。
一本道なのにみんな消えてしまった話だ。
(うう~~。怖い話なんてなければいいのに~~!)
すみれは震えた。
そこへ先生がやってきて寝なさいと伝えてくれる。
「それじゃあみんなおやすみ」
「「おやすみ~」」
「おやすみなさい」
美空の声と共にすみれ以外は眠りについた。
しかしすみれはぱっちりと目を開いていた。
(眠れない……)
寝る前に怖い話を聞いてしまったせいだ。
(外に出よう……)
ふらふらと外に出る。
「あれ? すみれ?」
出てすぐに小龍に声をかけられる。
「小龍? どうしてここに?」
すみれはびっくりした。
「ちょっとね……。洞窟が気になって……」
「小龍も気になるの? 私もなんか嫌な予感がして……」
すみれの顔が明るくなる。同じものを感じていたようだ。
「すみれもか……。カードなのか何なのかはわからない……。お化けや幽霊じゃないと良いんだが……」
そこで小龍ははっと言葉を切った。すみれがお化けや幽霊がダメなのを思い出したのだ。
案の定すみれの顔が真っ青になっていた。
「ご、ごめん……」
配慮がなかったと反省した。
「ううん。小龍が気を使ってくれるのが分かるから大丈夫……」
本当はまだ怖いが、ここは大丈夫とは言わなければと思った。
「無理しないでいいよ。それに僕が祓うから大丈夫」
「ありがとう、小龍」
すみれはそこでようやくほほ笑んだ。
そこへ誰かの話し声が聞こえる。
「……? なんだろう」
話し声の方に近づいてみるとさくらと小狼が話していた。
「いい雰囲気みたいだね」
「邪魔しちゃ悪いね。行こう」
すみれたちは二人があまりにも和やかに話しているので邪魔をしないようにそっとそこから立ち去った。
