さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第八十八話 思い出の虹
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一台の車が道路を走る。
「わあ……!」
綺麗な景色が見えてすみれは思わず歓声を上げる。
夏休みに入ったすみれたちは家族で父の同僚の別荘に行こうとしていた。
「はい」
雪兎がさくらとあやめにお茶を渡した。二人はお礼を言った。
「すみれちゃんもはい」
聖奈が同じようにお茶を渡してくれる。
「鞄、後ろのトランクに入れておけばよかったね」
雪兎がさくらの鞄を見てそう言った。
「あはは。ちっちゃいから……」
さくらは苦笑いをして誤魔化した。
車の席順は助手席に桃矢、その後ろに梅香、聖奈、すみれの順で座っており、さらにその後ろにはさくら、雪兎、あやめが座っていた。
「こっちでいいのかな?」
藤隆が桃矢に訊いた。
「うん。あと9キロくらい」
そう答えた。
「別荘って初めて」
さくらがわくわくを隠せない声でそう言った。
「僕も」
雪兎と笑いあった。
車はそのまま道路を走り続けた。
「すみません、せっかくの家族団欒にお邪魔しちゃって」
「私もお邪魔じゃないですか?」
雪兎と聖奈は謝った。家族の仲に割り込んでいるのを申し訳なく思っているのだ。
「こっちこそ貴重な夏休みなのに無理に誘っちゃって」
藤隆は謝った。
「無理にだなんて……」
「いえ。誘って貰えてうれしかったです」
雪兎と聖奈は首を横に振った。
「そうそう。夏休みなんて俺ら宿題ないし」
「気楽なもんよね~」
桃矢と梅香が言った。
「いいな~。うらやましい。私なんかこ~んなにあるんだよ」
「いいな~。宿題ないのは本当に羨ましい」
「うん。宿題のことを考えると憂鬱だよ~」
三つ子が羨ましがった。
「ふん。また終わり際にどたばた暴れるんだな」
「すみれなんか美空ちゃんに管理してもらわないと終わらないくせに」
「「「ううっ……」」」
三つ子は図星をつかれて慌てた。
「今度、月城君のお家にもご挨拶に行かなきゃね。うちのこと手伝ってもらっているし、桃矢君も世話になっているし。お家の方にお会いしたことないから」
藤隆はそう言った。
聖奈の家のことは言わないのは彼女には挨拶する親戚がいないからだ。前はいたと思わせられていたが、ルナの仮の姿を自覚したときにその認識は崩れた。そのため挨拶の必要はないのだ。
「うちはおじいちゃんもおばあちゃんも朝早くて、夜も早いから」
雪兎はそう言ってほほ笑んだ。
「そこ左」
桃矢の案内に従って車は左折した。
「わあ……!」
綺麗な景色が見えてすみれは思わず歓声を上げる。
夏休みに入ったすみれたちは家族で父の同僚の別荘に行こうとしていた。
「はい」
雪兎がさくらとあやめにお茶を渡した。二人はお礼を言った。
「すみれちゃんもはい」
聖奈が同じようにお茶を渡してくれる。
「鞄、後ろのトランクに入れておけばよかったね」
雪兎がさくらの鞄を見てそう言った。
「あはは。ちっちゃいから……」
さくらは苦笑いをして誤魔化した。
車の席順は助手席に桃矢、その後ろに梅香、聖奈、すみれの順で座っており、さらにその後ろにはさくら、雪兎、あやめが座っていた。
「こっちでいいのかな?」
藤隆が桃矢に訊いた。
「うん。あと9キロくらい」
そう答えた。
「別荘って初めて」
さくらがわくわくを隠せない声でそう言った。
「僕も」
雪兎と笑いあった。
車はそのまま道路を走り続けた。
「すみません、せっかくの家族団欒にお邪魔しちゃって」
「私もお邪魔じゃないですか?」
雪兎と聖奈は謝った。家族の仲に割り込んでいるのを申し訳なく思っているのだ。
「こっちこそ貴重な夏休みなのに無理に誘っちゃって」
藤隆は謝った。
「無理にだなんて……」
「いえ。誘って貰えてうれしかったです」
雪兎と聖奈は首を横に振った。
「そうそう。夏休みなんて俺ら宿題ないし」
「気楽なもんよね~」
桃矢と梅香が言った。
「いいな~。うらやましい。私なんかこ~んなにあるんだよ」
「いいな~。宿題ないのは本当に羨ましい」
「うん。宿題のことを考えると憂鬱だよ~」
三つ子が羨ましがった。
「ふん。また終わり際にどたばた暴れるんだな」
「すみれなんか美空ちゃんに管理してもらわないと終わらないくせに」
「「「ううっ……」」」
三つ子は図星をつかれて慌てた。
「今度、月城君のお家にもご挨拶に行かなきゃね。うちのこと手伝ってもらっているし、桃矢君も世話になっているし。お家の方にお会いしたことないから」
藤隆はそう言った。
聖奈の家のことは言わないのは彼女には挨拶する親戚がいないからだ。前はいたと思わせられていたが、ルナの仮の姿を自覚したときにその認識は崩れた。そのため挨拶の必要はないのだ。
「うちはおじいちゃんもおばあちゃんも朝早くて、夜も早いから」
雪兎はそう言ってほほ笑んだ。
「そこ左」
桃矢の案内に従って車は左折した。
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