さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第八十六話 男女逆転シンデレラと桃矢
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星篠高校の後夜祭が始まろうとしていた。
「せっかくのさくらちゃんの活躍を撮り損ねてしまいましたわ……」
「私もすみれちゃんの活躍が……」
話を聞いた知世と智世は残念そうだ。
「でも大きな事故にならなくてよかったですわね」
「ええ本当に」
智世と知世はそう言った。
「本当。ありがとう」
さくらは兄を助けた小狼にお礼を言った。
「助けてくれて」
ピンと来ていなかったが、その言葉で察したようだ。
「助けた覚えはない」
そう言うが照れているようだ。
「小龍もありがとう、お兄ちゃんが怪我しなかったのはあなたのおかげね」
「え。まあ、すみれの兄上だし、見ていられなかったし……」
小龍も照れていた。
そこへ雪兎と聖奈と梅香がやってきた。
「雪兎さん、聖奈さん、お姉ちゃん」
さくらが驚く。
「鯖缶よかったです……」
小狼が赤くしながら伝える。
「鯖缶って意味が分からないわよね。悪乗りしたのよ」
梅香は苦笑した。
「お姉ちゃんも出てたね。あ、聖奈さんのナレーションもよかったです」
「ありがとう。すごく緊張したけどね」
聖奈はそう言った。
「あれ、お兄ちゃんは?」
さくらは一人足りないことに気づく。
「ああ。呼びだされてね」
雪兎はそう言った。
「呼び出し? 何の?」
あやめは疑問でいっぱいのようだ。
そんなすみれを実世はニコニコ顔で撮った。
「うふふ。こういう事よくあるんですか?」
察した美空は訊いた。
「まあたまに。だけどひどいふりかたしたら承知おかないわよ……」
梅香はそう言って校舎の方を見た。
やがて後夜祭が始まった。
「あれ? お兄ちゃんが女の人と踊っている……」
あやめがきょとんとした。
「珍しい……」
女っ気がない兄が女の人と踊っているのは珍しいと思った。
やがてダンスから桃矢が抜けてこちらにやってきた。
「劇出るんなら教えてくれればいいのに!」
「そうだよ! 水臭い!」
「主役なのに教えてくれないなんて!」
三つ子は兄に文句を言った。
桃矢は梅香と聖奈を見るが、彼女たちは首を横に振った。次に雪兎をじろりとみた。
「教えたな?」
「うん」
雪兎は悪気なく頷いた。
「さ、踊ろうか」
そしてさくらを誘って輪の中に入っていった。
そんな二人を変な顔で小狼が見つめる。
「それ、どっちに対する顔?」
小龍が訊いた。
それには小狼は答えなかった。
「分からない、かな……。すみれ、僕たちも踊ろう」
「うん!」
すみれは小龍の手を取ると一緒に踊り始めたのだった。
「せっかくのさくらちゃんの活躍を撮り損ねてしまいましたわ……」
「私もすみれちゃんの活躍が……」
話を聞いた知世と智世は残念そうだ。
「でも大きな事故にならなくてよかったですわね」
「ええ本当に」
智世と知世はそう言った。
「本当。ありがとう」
さくらは兄を助けた小狼にお礼を言った。
「助けてくれて」
ピンと来ていなかったが、その言葉で察したようだ。
「助けた覚えはない」
そう言うが照れているようだ。
「小龍もありがとう、お兄ちゃんが怪我しなかったのはあなたのおかげね」
「え。まあ、すみれの兄上だし、見ていられなかったし……」
小龍も照れていた。
そこへ雪兎と聖奈と梅香がやってきた。
「雪兎さん、聖奈さん、お姉ちゃん」
さくらが驚く。
「鯖缶よかったです……」
小狼が赤くしながら伝える。
「鯖缶って意味が分からないわよね。悪乗りしたのよ」
梅香は苦笑した。
「お姉ちゃんも出てたね。あ、聖奈さんのナレーションもよかったです」
「ありがとう。すごく緊張したけどね」
聖奈はそう言った。
「あれ、お兄ちゃんは?」
さくらは一人足りないことに気づく。
「ああ。呼びだされてね」
雪兎はそう言った。
「呼び出し? 何の?」
あやめは疑問でいっぱいのようだ。
そんなすみれを実世はニコニコ顔で撮った。
「うふふ。こういう事よくあるんですか?」
察した美空は訊いた。
「まあたまに。だけどひどいふりかたしたら承知おかないわよ……」
梅香はそう言って校舎の方を見た。
やがて後夜祭が始まった。
「あれ? お兄ちゃんが女の人と踊っている……」
あやめがきょとんとした。
「珍しい……」
女っ気がない兄が女の人と踊っているのは珍しいと思った。
やがてダンスから桃矢が抜けてこちらにやってきた。
「劇出るんなら教えてくれればいいのに!」
「そうだよ! 水臭い!」
「主役なのに教えてくれないなんて!」
三つ子は兄に文句を言った。
桃矢は梅香と聖奈を見るが、彼女たちは首を横に振った。次に雪兎をじろりとみた。
「教えたな?」
「うん」
雪兎は悪気なく頷いた。
「さ、踊ろうか」
そしてさくらを誘って輪の中に入っていった。
そんな二人を変な顔で小狼が見つめる。
「それ、どっちに対する顔?」
小龍が訊いた。
それには小狼は答えなかった。
「分からない、かな……。すみれ、僕たちも踊ろう」
「うん!」
すみれは小龍の手を取ると一緒に踊り始めたのだった。
