さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第八十六話 男女逆転シンデレラと桃矢
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すみれたちは異変に気づかないままシンデレラの劇をみていた。
「王子様のおな~り~!」
侍従の役がそう宣言する。
王子様役の子が舞台に上がってくる。
歓声が上がる。
「あ、さっきの侍従。お姉ちゃんだ」
すみれは気づいた。
「まあ、お姉さまですわね」
智世も気づいた。
「ちょい役だけど出てたね」
美空はそう言った。
舞台では王子様役の子が花嫁を選ぶのだと言った。
そこへシンデレラに扮する桃矢がやってきた。
「お兄ちゃん……」
これは隠そうとするはずだと思った。ドレスが重そうで動きにくそうだと思った。
シンデレラと王子さまは踊り始めていた。
「「変な劇……」」
さくらと小狼はまたしても言葉が被っていることに気づくとにらみ合ってそっぽを向いた。
「全くだ……」
「ちょっとおかしいよね。お姉ちゃんがにやにやしていた理由が分かった……」
そんな梅香はダンスをしている二人の後ろで見守っていた。
「「!」」
さくら、小狼、すみれ、小龍はあたりを見回し始めた。何かの気配らしきものを感じたのだ。
「どうしました?」
「すみれちゃん?」
知世と智世が訊いた。
「気のせいかな……」
さくらが呟く。
(気のせいじゃないかも……。こんな時に……)
薄くだがクロウカードの気配がする。
やがて舞台は進み、クライマックスへ進んだ。
しかしすみれたちはそれどころではなかった。
「なんか……」
「妙な気配が……」
さくらと小狼が呟く。
「さくら? すみれ?」
きょとんとあやめがこちらを見てくる。
しかし反応している余裕はなかった。
(どこから気配がするの……?)
気配を探るので精いっぱいだったのだ。
そんなすみれたちの目の前で霧が現れ、桃矢たちが立っている舞台を崩した。
桃矢が落ちそうになった王子様役のようこの腕をつかむ。
あたりから悲鳴が上がる。
「危ない!」
「危ないですわ!」
あやめと実世が立ち上がる。
「「お兄ちゃん!」」
すみれたちは兄が心配だった。
「幕が……!」
目の前で幕が下りて騒めく。
すみれたちは立ち上がった。
「やっぱりクロウカード……」
「人が来ないところに行かないと……」
さくらと小狼がそんな話し合いをしていた。
「あそこは……?」
すみれは舞台の横の小部屋を指した。
言われるがままにさくらはそこへ向かった。小狼も続く。
「僕たちも向かおう。腐食を遅らせられるかもしれない」
「分かった……!」
すみれも頷いて小龍と共に向かった。
「さくら!? すみれ!? どうしたの!?」
あやめが呼ぶ声が聞こえるが無視した。
「四人は大丈夫だから……」
美空が落ち着かせた。
「いつも私だけ仲間外れ……」
あやめは頬を膨らませるとすみれたちが去った方を睨んでいった。
(これは……)
いつか一波乱あるかもしれない。美空にそう感じさせた。
「王子様のおな~り~!」
侍従の役がそう宣言する。
王子様役の子が舞台に上がってくる。
歓声が上がる。
「あ、さっきの侍従。お姉ちゃんだ」
すみれは気づいた。
「まあ、お姉さまですわね」
智世も気づいた。
「ちょい役だけど出てたね」
美空はそう言った。
舞台では王子様役の子が花嫁を選ぶのだと言った。
そこへシンデレラに扮する桃矢がやってきた。
「お兄ちゃん……」
これは隠そうとするはずだと思った。ドレスが重そうで動きにくそうだと思った。
シンデレラと王子さまは踊り始めていた。
「「変な劇……」」
さくらと小狼はまたしても言葉が被っていることに気づくとにらみ合ってそっぽを向いた。
「全くだ……」
「ちょっとおかしいよね。お姉ちゃんがにやにやしていた理由が分かった……」
そんな梅香はダンスをしている二人の後ろで見守っていた。
「「!」」
さくら、小狼、すみれ、小龍はあたりを見回し始めた。何かの気配らしきものを感じたのだ。
「どうしました?」
「すみれちゃん?」
知世と智世が訊いた。
「気のせいかな……」
さくらが呟く。
(気のせいじゃないかも……。こんな時に……)
薄くだがクロウカードの気配がする。
やがて舞台は進み、クライマックスへ進んだ。
しかしすみれたちはそれどころではなかった。
「なんか……」
「妙な気配が……」
さくらと小狼が呟く。
「さくら? すみれ?」
きょとんとあやめがこちらを見てくる。
しかし反応している余裕はなかった。
(どこから気配がするの……?)
気配を探るので精いっぱいだったのだ。
そんなすみれたちの目の前で霧が現れ、桃矢たちが立っている舞台を崩した。
桃矢が落ちそうになった王子様役のようこの腕をつかむ。
あたりから悲鳴が上がる。
「危ない!」
「危ないですわ!」
あやめと実世が立ち上がる。
「「お兄ちゃん!」」
すみれたちは兄が心配だった。
「幕が……!」
目の前で幕が下りて騒めく。
すみれたちは立ち上がった。
「やっぱりクロウカード……」
「人が来ないところに行かないと……」
さくらと小狼がそんな話し合いをしていた。
「あそこは……?」
すみれは舞台の横の小部屋を指した。
言われるがままにさくらはそこへ向かった。小狼も続く。
「僕たちも向かおう。腐食を遅らせられるかもしれない」
「分かった……!」
すみれも頷いて小龍と共に向かった。
「さくら!? すみれ!? どうしたの!?」
あやめが呼ぶ声が聞こえるが無視した。
「四人は大丈夫だから……」
美空が落ち着かせた。
「いつも私だけ仲間外れ……」
あやめは頬を膨らませるとすみれたちが去った方を睨んでいった。
(これは……)
いつか一波乱あるかもしれない。美空にそう感じさせた。
