さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第八十六話 男女逆転シンデレラと桃矢
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体育館で桃矢と梅香のクラスは劇の準備をしていた。
「ねえ、木之本君ってお裁縫上手だよね」
桃矢が衣装を手早く直しているのを見ながら女子の一人が言った。
「うんうん、何でもできちゃう。あなたの双子のお兄さんすごいわよね。梅香」
「そう? 家でやっているから慣れているだけじゃない?」
梅香はそっけない。
「もう、梅香は兄妹だから分からないんだよ。木之本君モテるんだよ~」
「そうそう。運動も勉強もできるし、クールだし……!」
女の子たちは顔を赤らめる。
「へえ……」
梅香が思い浮かぶのはさくらやすみれに意地悪をしている桃矢だ。
(意地悪をするあいつがねえ……。まあ知らなければ分からなくもないかも)
梅香は内心呟く。
「あ、そうそう。木之本君に恋しているので有名なのは演劇部のようこだよね!」
「ようこか……」
梅香はちらりと桃矢を見つめている葉子をみた。
彼女が桃矢を好きなのは気づいていた。
かっこよくて女子にも人気の彼女ならいけると思われても仕方ない気がする。
(でもね……。桃矢には……。いややめておこう)
人の恋路に口を挟むのは良くない。
桃矢がどんな返事をするにせよ彼女にとって悪いことにならなければいい。
梅香は影から桃矢を見つめる彼女をみてそう願った。
「……いい加減な返事は許さないんだから」
同じクラスメイトとして、妹として梅香は呟いた。
「桃矢ってばモテるからね。いい加減な返事はしてほしくないよね」
つぶやきを訊いた聖奈が言った。
「そうね」
梅香は頷いた。
「梅香もモテるんだよ? 知ってた?」
「……何となくは。それは聖奈も一緒でしょ?」
「私も何となくかな」
お互いに告白されているので気づく。だが答えるつもりはない。
「断るの大変だけどね」
「まあそれはそうだね。でもちょっと嬉しいかな」
聖奈はそこでほほ笑んだ。
「聖奈ってば……」
梅香はそんな聖奈に苦笑したのだった。
「ねえ、木之本君ってお裁縫上手だよね」
桃矢が衣装を手早く直しているのを見ながら女子の一人が言った。
「うんうん、何でもできちゃう。あなたの双子のお兄さんすごいわよね。梅香」
「そう? 家でやっているから慣れているだけじゃない?」
梅香はそっけない。
「もう、梅香は兄妹だから分からないんだよ。木之本君モテるんだよ~」
「そうそう。運動も勉強もできるし、クールだし……!」
女の子たちは顔を赤らめる。
「へえ……」
梅香が思い浮かぶのはさくらやすみれに意地悪をしている桃矢だ。
(意地悪をするあいつがねえ……。まあ知らなければ分からなくもないかも)
梅香は内心呟く。
「あ、そうそう。木之本君に恋しているので有名なのは演劇部のようこだよね!」
「ようこか……」
梅香はちらりと桃矢を見つめている葉子をみた。
彼女が桃矢を好きなのは気づいていた。
かっこよくて女子にも人気の彼女ならいけると思われても仕方ない気がする。
(でもね……。桃矢には……。いややめておこう)
人の恋路に口を挟むのは良くない。
桃矢がどんな返事をするにせよ彼女にとって悪いことにならなければいい。
梅香は影から桃矢を見つめる彼女をみてそう願った。
「……いい加減な返事は許さないんだから」
同じクラスメイトとして、妹として梅香は呟いた。
「桃矢ってばモテるからね。いい加減な返事はしてほしくないよね」
つぶやきを訊いた聖奈が言った。
「そうね」
梅香は頷いた。
「梅香もモテるんだよ? 知ってた?」
「……何となくは。それは聖奈も一緒でしょ?」
「私も何となくかな」
お互いに告白されているので気づく。だが答えるつもりはない。
「断るの大変だけどね」
「まあそれはそうだね。でもちょっと嬉しいかな」
聖奈はそこでほほ笑んだ。
「聖奈ってば……」
梅香はそんな聖奈に苦笑したのだった。
