さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第八十四話 繰り返す一日
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「それはデジャブでは?」
「デジャブ?」
さくらは知世の言葉に首を傾げた。
「ええ。初めてきたところなのに初めてきた気がしなかったり、人と話していたら前にも同じことを話していたような気がすることですわ」
「でも私のはすごくはっきりしているんだよ。あの子だって……」
ボールを蹴る少年を指す。
その子はキーパーにセーブされた。
「やっぱり同じだ……!」
さくらが呟く。
「うん、同じだね……」
すみれは頷きながらやっぱり同じ日を過ごしていることを確信した。
「昨日と同じだ。この後李小狼君が飛んできたサッカーボールをシュートしちゃうのよ」
さくらはそう言った。
「あれ? 笛の練習してない……」
さくらはきょとんとした。
「おまえ、おかしいと思わないのか?」
「え?」
「笛のテストは昨日もあっただろう?」
その言葉にさくらは立ち上がった。
「やっぱりね……」
すみれは呟く。
小狼はどうやら気づいているらしい。
ふと小龍を見ると彼も厳しい顔で頷いた。
(小龍も気づいているんだ。カードの仕業だって……)
「どうやら俺とお前、小龍とおまえの姉だけみたいだな。昨日と同じ日を過ごしているのに気が付いているのは」
小狼は言った。
「カードね?」
「ああ。これはクロウカードの仕業だ」
「え!?」
さくらが驚く。
「おまえ、感じていなかったのか? クロウカードの気配」
小狼の驚くにむっとした顔をさくらはした。
「カードはあそこにいる」
小狼がさしたのは時計塔だった。
「危ない!」
声がした。
小狼はサッカーボールを昨日と同じく蹴り飛ばした。
「昨日とちょっと違う……」
さくらは昨日と違う展開になったことに驚いていた。
「やれやれクロウカードとはね。カードに見当はついている?」
小龍が話しかけてきた。
「うん……。きっとこのカード……」
すみれは一枚のカードを見せた。
「『時(タイム)』か……。難しいカードだね。『月』属性だから小狼と相性はよさそうだけど……」
彼は難しい顔をした。
「でもどんなに難しくても捕まえてもらわなくちゃ……いけないから……」
すみれは時計塔のほうをみた。
「そうだね」
小龍は頷きながら時計塔をみた。
その時計塔の中では砂時計の砂がさらさらと流れていった。
「デジャブ?」
さくらは知世の言葉に首を傾げた。
「ええ。初めてきたところなのに初めてきた気がしなかったり、人と話していたら前にも同じことを話していたような気がすることですわ」
「でも私のはすごくはっきりしているんだよ。あの子だって……」
ボールを蹴る少年を指す。
その子はキーパーにセーブされた。
「やっぱり同じだ……!」
さくらが呟く。
「うん、同じだね……」
すみれは頷きながらやっぱり同じ日を過ごしていることを確信した。
「昨日と同じだ。この後李小狼君が飛んできたサッカーボールをシュートしちゃうのよ」
さくらはそう言った。
「あれ? 笛の練習してない……」
さくらはきょとんとした。
「おまえ、おかしいと思わないのか?」
「え?」
「笛のテストは昨日もあっただろう?」
その言葉にさくらは立ち上がった。
「やっぱりね……」
すみれは呟く。
小狼はどうやら気づいているらしい。
ふと小龍を見ると彼も厳しい顔で頷いた。
(小龍も気づいているんだ。カードの仕業だって……)
「どうやら俺とお前、小龍とおまえの姉だけみたいだな。昨日と同じ日を過ごしているのに気が付いているのは」
小狼は言った。
「カードね?」
「ああ。これはクロウカードの仕業だ」
「え!?」
さくらが驚く。
「おまえ、感じていなかったのか? クロウカードの気配」
小狼の驚くにむっとした顔をさくらはした。
「カードはあそこにいる」
小狼がさしたのは時計塔だった。
「危ない!」
声がした。
小狼はサッカーボールを昨日と同じく蹴り飛ばした。
「昨日とちょっと違う……」
さくらは昨日と違う展開になったことに驚いていた。
「やれやれクロウカードとはね。カードに見当はついている?」
小龍が話しかけてきた。
「うん……。きっとこのカード……」
すみれは一枚のカードを見せた。
「『時(タイム)』か……。難しいカードだね。『月』属性だから小狼と相性はよさそうだけど……」
彼は難しい顔をした。
「でもどんなに難しくても捕まえてもらわなくちゃ……いけないから……」
すみれは時計塔のほうをみた。
「そうだね」
小龍は頷きながら時計塔をみた。
その時計塔の中では砂時計の砂がさらさらと流れていった。