さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第八十三話 智世の家へようこそ!
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「う~ん」
「う~ん」
箱を見つめて唸っているさくらとケルベロス。
「しっかし箱があかへんカードなあ。いったいなんやろ」
「いくら見ても変なところないよ」
さくらが箱を見つめながら言った。
「箱全体にかかっている感じがするわね」
「うん……。箱……。開かない鍵穴……。なんか引っかかるな……」
自分がカードを集めていたころを思い出してすみれはうなった。
「似たような事があった気がするんだよね……。思い出せそうなんだけどな~」
美空も何か引っかかっているようだ。
しばらくさくらはうなっていたが、杖で箱をつついてみるとドーム型のものが現れた。
「あ!」
「あ!」
「あ~! 美空の家で似たようなことあった~!」
すみれは引っかかっていたことを思い出した。
「そうだったわね。あれはあのカードの仕業だったわ」
アップルティーアが言った。
「物置部屋の件ね!」
美空も思い出したようだ。
部屋が開かないと助けを求めた件で同じように美空の家に遊びに行ったのだ。
あれはリディアカードの仕業だった。
「どうしました?」
「すみれちゃん? 美空ちゃん?」
知世と智世には見えていないようだ。
「さくら」
「うん」
さくらは頷くと再度杖で箱をつついた。同じようにドームが現れる。
「『盾(シールド)』! 盾のカードや! 今、バリヤーみたいなもの出たやろ?」
知世に訊く。
「私には何も見えませんでしたわ」
「私も」
知世と智世には見えなかったようだ。
「魔力のあるもんには見えるんやけどな」
「美空が見えたのは神力の関係ね」
アップルティーアが補足する。
「それがどうしてこの箱に?」
ビデオから顔を話して知世が訊いた。
「もしかしてカードが知世ちゃんが私のお友達って知ってて……」
「いや。こいつは性格ええさかい。そんないけずはせいへん」
「でしょうね。しそうなやつはいるけどね……」
アップルティーアがぼそりと呟く。
「『盾(シールド)』は大事なものを守るためのカードや。より大事なもんを守ろうとする性質がある。よっぽど大切にされとるんやなこの箱の中身」
「うん。思いが強ければ強いほど『盾(シールド)』は強固になる。大事にされているのね……」
ケルベロスとアップルティーアの言葉に智世と知世はほほ笑む。
「どうすれば『盾(シールド)』をカードに戻せるの?」
「簡単やがな。さくらは何でも切れる『剣』を持っとるがな」
ケルベロスはあっさりといった。
「そっか。『剣(ソード)』で『盾(シールド)』を切ればいいのね!」
さくらの顔が明るくなる。
「『盾(シールド)』は切られると本体を現すさかい。そこをすかさず封印や!」
ケルベロスはウインクした。
「クロウの創りしカードよ! 我が鍵に力を貸せ! カードに宿りし魔力をこの鍵にうつし我に力を! 『剣(ソード)』!」
杖を剣に変えて、さくらが『盾(シールド)』のみを切った。すると姿を現した。
「汝のあるべき姿に戻れ! クロウカード!」
封印の呪文を唱えると『盾(シールド)』はカードに戻った。
「やったな」
ケルベロスが褒める。
「えへへ」
ちょっと照れるさくら。
「ああ~! どうせならこの衣装を着ていただければよかったですわ!」
知世が妖精風の衣装をもって悲鳴を上げる。
「知世ちゃん……」
呆れたさくらとすみれだった。
「う~ん」
箱を見つめて唸っているさくらとケルベロス。
「しっかし箱があかへんカードなあ。いったいなんやろ」
「いくら見ても変なところないよ」
さくらが箱を見つめながら言った。
「箱全体にかかっている感じがするわね」
「うん……。箱……。開かない鍵穴……。なんか引っかかるな……」
自分がカードを集めていたころを思い出してすみれはうなった。
「似たような事があった気がするんだよね……。思い出せそうなんだけどな~」
美空も何か引っかかっているようだ。
しばらくさくらはうなっていたが、杖で箱をつついてみるとドーム型のものが現れた。
「あ!」
「あ!」
「あ~! 美空の家で似たようなことあった~!」
すみれは引っかかっていたことを思い出した。
「そうだったわね。あれはあのカードの仕業だったわ」
アップルティーアが言った。
「物置部屋の件ね!」
美空も思い出したようだ。
部屋が開かないと助けを求めた件で同じように美空の家に遊びに行ったのだ。
あれはリディアカードの仕業だった。
「どうしました?」
「すみれちゃん? 美空ちゃん?」
知世と智世には見えていないようだ。
「さくら」
「うん」
さくらは頷くと再度杖で箱をつついた。同じようにドームが現れる。
「『盾(シールド)』! 盾のカードや! 今、バリヤーみたいなもの出たやろ?」
知世に訊く。
「私には何も見えませんでしたわ」
「私も」
知世と智世には見えなかったようだ。
「魔力のあるもんには見えるんやけどな」
「美空が見えたのは神力の関係ね」
アップルティーアが補足する。
「それがどうしてこの箱に?」
ビデオから顔を話して知世が訊いた。
「もしかしてカードが知世ちゃんが私のお友達って知ってて……」
「いや。こいつは性格ええさかい。そんないけずはせいへん」
「でしょうね。しそうなやつはいるけどね……」
アップルティーアがぼそりと呟く。
「『盾(シールド)』は大事なものを守るためのカードや。より大事なもんを守ろうとする性質がある。よっぽど大切にされとるんやなこの箱の中身」
「うん。思いが強ければ強いほど『盾(シールド)』は強固になる。大事にされているのね……」
ケルベロスとアップルティーアの言葉に智世と知世はほほ笑む。
「どうすれば『盾(シールド)』をカードに戻せるの?」
「簡単やがな。さくらは何でも切れる『剣』を持っとるがな」
ケルベロスはあっさりといった。
「そっか。『剣(ソード)』で『盾(シールド)』を切ればいいのね!」
さくらの顔が明るくなる。
「『盾(シールド)』は切られると本体を現すさかい。そこをすかさず封印や!」
ケルベロスはウインクした。
「クロウの創りしカードよ! 我が鍵に力を貸せ! カードに宿りし魔力をこの鍵にうつし我に力を! 『剣(ソード)』!」
杖を剣に変えて、さくらが『盾(シールド)』のみを切った。すると姿を現した。
「汝のあるべき姿に戻れ! クロウカード!」
封印の呪文を唱えると『盾(シールド)』はカードに戻った。
「やったな」
ケルベロスが褒める。
「えへへ」
ちょっと照れるさくら。
「ああ~! どうせならこの衣装を着ていただければよかったですわ!」
知世が妖精風の衣装をもって悲鳴を上げる。
「知世ちゃん……」
呆れたさくらとすみれだった。