さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第八十三話 智世の家へようこそ!
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蓮が浮かぶ東屋で嬉しそうに園美がケーキを切り分ける。
「ここのケーキすっごく美味しいのよ。ケーキ好き?」
園美がさくらとすみれに訊いた。
「はい」
「大好きです」
「よかった~」
二人の言葉にほっとしてケーキをおいていった。
「撫子も甘いもの大好きだったわ。甘いものは入るところが違うのよって言ってこのくらいのケーキなら一人で丸ごと食べていたもの」
「お父さん、言っていました」
その言葉に思い浮かべていたさくらとすみれの母、撫子の姿が消えて、藤隆の姿が思い浮かぶ。園美は慌てて藤隆のイメージを打ち消す。
「お母さん、どれだけ食べても太らない体質だったって」
「まあそれは素晴らしい体質ですわね」
「ええ、羨ましい体質ですわ」
「なるほど。すみれが太らないのは撫子さん譲りなのかしら?」
美空はちらりとすみれを見た。
彼女も甘いものをよく食べるが、太る気配はない。見た目だけじゃなく、そこまで似ているのかと思った。
「さあ、召し上がれ」
ケーキを置き終わると園美が言った。
「「いただきます」」
さくらとすみれはケーキを口に運んだ。
「うわあ~!」
「わあ~!」
思わず歓声を上げる。
「どう?」
「すっごく美味しいです!」
「とっても美味しいです!」
「よかった」
園美はにっこりと微笑んだのだった。
そのころの木之本家
桃矢は車を掃除し、梅香は木を切っていた。
「頑張っているね」
「ゆき」
桃矢が振り向くと雪兎がいた。
「ガソリンスタンドでバイトしていただけあって似合うよ」
雪兎はそう言った。
「やあ月城君」
藤隆がゴミ袋を手に挨拶をする。
「今日は朝から大掃除だって聞いたんで差し入れです」
そう言ってケーキの箱を渡す。
「ありがとう。じゃあお茶にしようか。いい天気だし、外で食べようか」
藤隆がそう言った。
「わかったわ、父さん。桃矢、片付けるわよ」
「おう」
桃矢は頷くと梅香と共に片付け始めた。
「あれ? さくらちゃんとすみれちゃんとあやめちゃんは?」
雪兎は三つ子がいないことに気づく。
「さくらとすみれは友達んとこ。あやめは別の友達と出かけている」
「そうそう。さくらとすみれは知世ちゃんと智世ちゃんのところね」
梅香が桃矢を補足する。
「知世ちゃんと智世ちゃんのとこ?」
雪兎の言葉に二人は頷く。
「ってことは運動会であったお母さんの……」
「園美さんの家だ」
雪兎は心配そうだ。心配そうだ。あそこまで藤隆に敵意むき出しだったので心配になるのも分からなくはない。
「大丈夫だよ」
藤隆の言葉に雪兎は顔を上げた。
「園美君はさくらさんとすみれさんを傷つけるようなことはしないよ。絶対に」
そこには信頼が込められていた。
「でしょうね……。さくらとすみれはよく似ているから……。特にすみれは生き写しレベルに似ているしね……」
梅香はそう言ってやれやれと肩をすくめた。
「ここのケーキすっごく美味しいのよ。ケーキ好き?」
園美がさくらとすみれに訊いた。
「はい」
「大好きです」
「よかった~」
二人の言葉にほっとしてケーキをおいていった。
「撫子も甘いもの大好きだったわ。甘いものは入るところが違うのよって言ってこのくらいのケーキなら一人で丸ごと食べていたもの」
「お父さん、言っていました」
その言葉に思い浮かべていたさくらとすみれの母、撫子の姿が消えて、藤隆の姿が思い浮かぶ。園美は慌てて藤隆のイメージを打ち消す。
「お母さん、どれだけ食べても太らない体質だったって」
「まあそれは素晴らしい体質ですわね」
「ええ、羨ましい体質ですわ」
「なるほど。すみれが太らないのは撫子さん譲りなのかしら?」
美空はちらりとすみれを見た。
彼女も甘いものをよく食べるが、太る気配はない。見た目だけじゃなく、そこまで似ているのかと思った。
「さあ、召し上がれ」
ケーキを置き終わると園美が言った。
「「いただきます」」
さくらとすみれはケーキを口に運んだ。
「うわあ~!」
「わあ~!」
思わず歓声を上げる。
「どう?」
「すっごく美味しいです!」
「とっても美味しいです!」
「よかった」
園美はにっこりと微笑んだのだった。
そのころの木之本家
桃矢は車を掃除し、梅香は木を切っていた。
「頑張っているね」
「ゆき」
桃矢が振り向くと雪兎がいた。
「ガソリンスタンドでバイトしていただけあって似合うよ」
雪兎はそう言った。
「やあ月城君」
藤隆がゴミ袋を手に挨拶をする。
「今日は朝から大掃除だって聞いたんで差し入れです」
そう言ってケーキの箱を渡す。
「ありがとう。じゃあお茶にしようか。いい天気だし、外で食べようか」
藤隆がそう言った。
「わかったわ、父さん。桃矢、片付けるわよ」
「おう」
桃矢は頷くと梅香と共に片付け始めた。
「あれ? さくらちゃんとすみれちゃんとあやめちゃんは?」
雪兎は三つ子がいないことに気づく。
「さくらとすみれは友達んとこ。あやめは別の友達と出かけている」
「そうそう。さくらとすみれは知世ちゃんと智世ちゃんのところね」
梅香が桃矢を補足する。
「知世ちゃんと智世ちゃんのとこ?」
雪兎の言葉に二人は頷く。
「ってことは運動会であったお母さんの……」
「園美さんの家だ」
雪兎は心配そうだ。心配そうだ。あそこまで藤隆に敵意むき出しだったので心配になるのも分からなくはない。
「大丈夫だよ」
藤隆の言葉に雪兎は顔を上げた。
「園美君はさくらさんとすみれさんを傷つけるようなことはしないよ。絶対に」
そこには信頼が込められていた。
「でしょうね……。さくらとすみれはよく似ているから……。特にすみれは生き写しレベルに似ているしね……」
梅香はそう言ってやれやれと肩をすくめた。