さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第八十三話 智世の家へようこそ!
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インターフォンを緊張しながら押した。
「はい、どちら様でしょうか?」
「き、木之本です……!」
緊張しながらさくらが名乗る。
「お待ちしておりました。今、門を開けますね」
その言葉が終わると門が自動で開いた。
三人は門を進み、綺麗な庭を見回しながら進んでいった。
「さくらちゃん!」
「すみれちゃん! 美空ちゃん」
玄関につくと知世と智世が迎えてくれた。
「「「こんにちは」」」
三人は知世と智世に挨拶をした。
「「いらっしゃい」」
にっこりと出迎えてくれた。
「よ、知世」
「やっほー、智世」
ケルベロスとアップルティーアがバッグから挨拶をする。
「こんにちは、ケロちゃん」
「こんにちは、アップル」
二人もケルベロスとアップルティーアに挨拶をした。
「どうぞこちらへ」
「案内しますわ」
知世と智世はさくらとすみれの手を取って歩き出す。
家の中も十分大きかった。
「しかしでっかいうちやな……」
「美空の家とはれるわね……」
ケルベロスとアップルティーアが感心する。
「知世お嬢様、智世お嬢様」
そこへメイドが声をかけてくる。
あわてて隠れるケルベロスとアップルティーア。
「お茶はどちらへ?」
「じゃあ私の部屋に七つ」
知世が言った。
「え、七つですか?」
メイドはきょとんとした。実際の人数より二つ多いからだろう。
「おねがいしますね」
駄目押しとばかりに智世がほほ笑む。
「七つ……」
後には怪訝そうなメイドが残された。
「うわあ~!」
知世の部屋に案内されるとさくらが歓声を上げる。
そこにはさくらとすみれの部屋を足したより大きな部屋があった。
「智世ちゃんの部屋も同じくらい大きいの?」
「ええ。あとで案内しますね」
美空の言葉に智世は頷く。
「すっごい、すっごい~!」
さくらがはしゃぐ。
「ほんまや。めっちゃめっちゃ広いな~。知世の部屋」
ケルベロスも感心する。
やがてカーテンがひいてある部屋についた。
「こっちも知世ちゃんの部屋?」
「ええ」
「何する部屋?」
さくらが訊くと知世はリモコンを操作した。
「この部屋、私の部屋にもありますわよ。お母さまにおねだりして各部屋にあるんですの」
智世の言葉が終わると部屋の全貌が見えた。
そこは映写室だった。
知世は再度操作してさくらの映像を映す。
「やっぱりかわいいですわ。さくらちゃん」
うっとりする知世を呆れたように見るさくら。
「え、智世ちゃんの部屋にもあるの?」
「ええ。いつでも可愛いすみれちゃんを見れるように……! スカートのひらっと具合とか、背中のリボンですとかいつでも見れますもの……!」
「さっすが智世ちゃん、プロだね~!」
「美空、感心するところじゃない……」
「ってことはいつでも美しい私を見れるのね……!」
アップルティーアがポーズをとる。
「アップルまで……」
アップルティーアまで加わってすみれは呆れた。
「あ、そうですわ。すみれちゃんの服を作っているんですの。とってくるので見てもらいたいと思っていますわ」
智世はそう言って服を急いで取りに行った。
その向こうでは知世がさくらに服を見せていた。
「お待たせしました。これとか白い天使な感じが出ていていいと思いません?」
智世が見せたのは白いふわふわとしたコスチュームだった。ふんだんにレースが使われていて、全体的に優しい感じがする。
「いいんじゃない。『翔(フライ)』を使えばまさにそういう感じよね!」
美空が頷く。
「でも作ってもらってばっかりで悪いし……」
「いいえ。私が作った衣装ですみれちゃんを撮影するのが私の一番の幸せですわ」
うっとりする智世。
「ええ……」
どういえばいいか困っているとさくらの声がした。
「それで知世ちゃん、困ったことって?」
その言葉に我に返る知世と智世。
「それが……」
話始めようとした時だった。
大きなノックがした。
慌てて隠れるアップルティーアとケルベロス。
「どうぞ」
知世が声をかける。
ドアが開いて知世と智世の母、園美が姿を現す。彼女は息を切らしていた。
「お母さま、お帰りなさい」
「お帰りなさい。予想より早かったですわ」
声をかける知世と智世。
「「こんにちは」」
頭を下げるさくらとすみれ
「こんにちは、園美さん」
美空も頭を下げる。
「いらっしゃい」
ほほえむ園美。
「お邪魔しています」
「今日はお邪魔をしております」
そんなさくらとすみれをにこにこと見つめる園美。
「あなたたちが遊びに来てくれるって聞いて会社から飛んで帰ってきたの」
よほど楽しみにしていたらしい。ここに入ってくるときに息を切らしていたのが証拠だ。
「よかったら外でお茶にしない? おいしいケーキ買ってきたのよ」
園美が誘った。
「え?」
「へ?」
戸惑う二人。
(アップル……)
二人はそれぞれケルベロスとアップルティーアを気にかけた。
ただ誘ってくれたのを断りにくい。
「さ、行きましょ、行きましょ」
外に誘い出す園美。
「あ、そのお茶。お庭に運んでくださいな」
「はい」
メイドは園美の言葉に頷くと外に出ていった。
後にはケルベロスとアップルティーアが残された。
「ケーキ! わいのケーキ!」
「私のケーキが~!」
暴れる二人。
しかし途中ではっと暴れるのを止めた。
「ケルベロス」
「ああ、わかっている。アップルティーア。この気配は……」
二人は頷きあうと厳しい顔で知世の部屋を見回したのだった。
「はい、どちら様でしょうか?」
「き、木之本です……!」
緊張しながらさくらが名乗る。
「お待ちしておりました。今、門を開けますね」
その言葉が終わると門が自動で開いた。
三人は門を進み、綺麗な庭を見回しながら進んでいった。
「さくらちゃん!」
「すみれちゃん! 美空ちゃん」
玄関につくと知世と智世が迎えてくれた。
「「「こんにちは」」」
三人は知世と智世に挨拶をした。
「「いらっしゃい」」
にっこりと出迎えてくれた。
「よ、知世」
「やっほー、智世」
ケルベロスとアップルティーアがバッグから挨拶をする。
「こんにちは、ケロちゃん」
「こんにちは、アップル」
二人もケルベロスとアップルティーアに挨拶をした。
「どうぞこちらへ」
「案内しますわ」
知世と智世はさくらとすみれの手を取って歩き出す。
家の中も十分大きかった。
「しかしでっかいうちやな……」
「美空の家とはれるわね……」
ケルベロスとアップルティーアが感心する。
「知世お嬢様、智世お嬢様」
そこへメイドが声をかけてくる。
あわてて隠れるケルベロスとアップルティーア。
「お茶はどちらへ?」
「じゃあ私の部屋に七つ」
知世が言った。
「え、七つですか?」
メイドはきょとんとした。実際の人数より二つ多いからだろう。
「おねがいしますね」
駄目押しとばかりに智世がほほ笑む。
「七つ……」
後には怪訝そうなメイドが残された。
「うわあ~!」
知世の部屋に案内されるとさくらが歓声を上げる。
そこにはさくらとすみれの部屋を足したより大きな部屋があった。
「智世ちゃんの部屋も同じくらい大きいの?」
「ええ。あとで案内しますね」
美空の言葉に智世は頷く。
「すっごい、すっごい~!」
さくらがはしゃぐ。
「ほんまや。めっちゃめっちゃ広いな~。知世の部屋」
ケルベロスも感心する。
やがてカーテンがひいてある部屋についた。
「こっちも知世ちゃんの部屋?」
「ええ」
「何する部屋?」
さくらが訊くと知世はリモコンを操作した。
「この部屋、私の部屋にもありますわよ。お母さまにおねだりして各部屋にあるんですの」
智世の言葉が終わると部屋の全貌が見えた。
そこは映写室だった。
知世は再度操作してさくらの映像を映す。
「やっぱりかわいいですわ。さくらちゃん」
うっとりする知世を呆れたように見るさくら。
「え、智世ちゃんの部屋にもあるの?」
「ええ。いつでも可愛いすみれちゃんを見れるように……! スカートのひらっと具合とか、背中のリボンですとかいつでも見れますもの……!」
「さっすが智世ちゃん、プロだね~!」
「美空、感心するところじゃない……」
「ってことはいつでも美しい私を見れるのね……!」
アップルティーアがポーズをとる。
「アップルまで……」
アップルティーアまで加わってすみれは呆れた。
「あ、そうですわ。すみれちゃんの服を作っているんですの。とってくるので見てもらいたいと思っていますわ」
智世はそう言って服を急いで取りに行った。
その向こうでは知世がさくらに服を見せていた。
「お待たせしました。これとか白い天使な感じが出ていていいと思いません?」
智世が見せたのは白いふわふわとしたコスチュームだった。ふんだんにレースが使われていて、全体的に優しい感じがする。
「いいんじゃない。『翔(フライ)』を使えばまさにそういう感じよね!」
美空が頷く。
「でも作ってもらってばっかりで悪いし……」
「いいえ。私が作った衣装ですみれちゃんを撮影するのが私の一番の幸せですわ」
うっとりする智世。
「ええ……」
どういえばいいか困っているとさくらの声がした。
「それで知世ちゃん、困ったことって?」
その言葉に我に返る知世と智世。
「それが……」
話始めようとした時だった。
大きなノックがした。
慌てて隠れるアップルティーアとケルベロス。
「どうぞ」
知世が声をかける。
ドアが開いて知世と智世の母、園美が姿を現す。彼女は息を切らしていた。
「お母さま、お帰りなさい」
「お帰りなさい。予想より早かったですわ」
声をかける知世と智世。
「「こんにちは」」
頭を下げるさくらとすみれ
「こんにちは、園美さん」
美空も頭を下げる。
「いらっしゃい」
ほほえむ園美。
「お邪魔しています」
「今日はお邪魔をしております」
そんなさくらとすみれをにこにこと見つめる園美。
「あなたたちが遊びに来てくれるって聞いて会社から飛んで帰ってきたの」
よほど楽しみにしていたらしい。ここに入ってくるときに息を切らしていたのが証拠だ。
「よかったら外でお茶にしない? おいしいケーキ買ってきたのよ」
園美が誘った。
「え?」
「へ?」
戸惑う二人。
(アップル……)
二人はそれぞれケルベロスとアップルティーアを気にかけた。
ただ誘ってくれたのを断りにくい。
「さ、行きましょ、行きましょ」
外に誘い出す園美。
「あ、そのお茶。お庭に運んでくださいな」
「はい」
メイドは園美の言葉に頷くと外に出ていった。
後にはケルベロスとアップルティーアが残された。
「ケーキ! わいのケーキ!」
「私のケーキが~!」
暴れる二人。
しかし途中ではっと暴れるのを止めた。
「ケルベロス」
「ああ、わかっている。アップルティーア。この気配は……」
二人は頷きあうと厳しい顔で知世の部屋を見回したのだった。