さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第七十二話 夢の予兆
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「そういえば、すみれちゃん眠そうだけど何かあった?」
いつものように姉や聖奈、さくらたちと学校に向かっていると聖奈が訊いてきた。
「え、ええと……」
すみれは困った。夢のことは聖奈ではなく彼女の真の姿であるルナにしか話せないことなのだ。
「私には話せないことかな……。帰りに家に寄ってくれるともう一人の私に変わるよ」
「ありがとうございます」
すみれはお礼を言った。
そのまま学校に向かう。クラスは三年生の時とは変わらない。ただ教室が3-2から4-2に変わるだけである。それはうれしいことだった。智世や美空とまた同じクラスでいられるのである。
担任は寺田先生。まだ若い体育の先生である。
体育館で始業式を終えて、簡単なホームルーム、掃除をして午前中で学校が終わる。
「それで何かあったのか?」
小龍はさすが鋭い。一目ですみれに何かあったのか分かったようだった。
「実は……」
すみれは今朝見た夢を話した。
「気にしすぎな気もするけど……」
一緒に話を聞いていた美空が言った。
「ルナやアップルティーアはなんと?」
「まだ話していない。これから話すつもりなの」
小龍の言葉に首を横に振る。
「……そうか。僕も一緒にあの人の家に行っていいか?」
「小龍も?」
「二人の意見を聞いてみたい」
小龍はきっぱりと言った。
「そんなこと言って心配なのね」
「本当ですわね~」
「確かに心配だ。すみれは力が強いし予知夢の可能性だってあるのだから」
揶揄おうと思った美空は虚を突かれた顔をしたが、すぐに優しい顔をした。
「よかった。すみれのことを考えてくれて……」
彼女的には安心である。
「でも小龍は一か月後には帰っちゃうんだよね……」
「今のところは。でも状況次第によってはそうはならないかもしれない」
「状況次第?」
美空が訊いた。なんとなく半分予想しているようでもあったが。
「今の日本の友枝町は少し不安定なんだ。事件は終わってカードはすべて新しいカードに変わったのに何でだと叔母上も不思議がっている」
「……なにか起きようとしているんじゃないかな。新しい、リディアカードより強力なものがもうすぐ解き放たれる気がするんだ……」
「リディアカードより強力な? それってあのカードしかないぞ」
美空の言葉を聞いた小龍の顔は険しい。
「あのカードだとしたら? 予兆は出ているのだし……」
「予兆? いったい何なんだ?」
「今は言わない方がいい気がする……」
「「なにそれ?」」
小龍とすみれは美空を怪訝そうな下で見つめた。
美空は多くのことを悟っているようだった。
「まあいいわ。言わない方がいいと思うならそうした方がいいでしょうし」
すみれは追及をあきらめた。
いつものように姉や聖奈、さくらたちと学校に向かっていると聖奈が訊いてきた。
「え、ええと……」
すみれは困った。夢のことは聖奈ではなく彼女の真の姿であるルナにしか話せないことなのだ。
「私には話せないことかな……。帰りに家に寄ってくれるともう一人の私に変わるよ」
「ありがとうございます」
すみれはお礼を言った。
そのまま学校に向かう。クラスは三年生の時とは変わらない。ただ教室が3-2から4-2に変わるだけである。それはうれしいことだった。智世や美空とまた同じクラスでいられるのである。
担任は寺田先生。まだ若い体育の先生である。
体育館で始業式を終えて、簡単なホームルーム、掃除をして午前中で学校が終わる。
「それで何かあったのか?」
小龍はさすが鋭い。一目ですみれに何かあったのか分かったようだった。
「実は……」
すみれは今朝見た夢を話した。
「気にしすぎな気もするけど……」
一緒に話を聞いていた美空が言った。
「ルナやアップルティーアはなんと?」
「まだ話していない。これから話すつもりなの」
小龍の言葉に首を横に振る。
「……そうか。僕も一緒にあの人の家に行っていいか?」
「小龍も?」
「二人の意見を聞いてみたい」
小龍はきっぱりと言った。
「そんなこと言って心配なのね」
「本当ですわね~」
「確かに心配だ。すみれは力が強いし予知夢の可能性だってあるのだから」
揶揄おうと思った美空は虚を突かれた顔をしたが、すぐに優しい顔をした。
「よかった。すみれのことを考えてくれて……」
彼女的には安心である。
「でも小龍は一か月後には帰っちゃうんだよね……」
「今のところは。でも状況次第によってはそうはならないかもしれない」
「状況次第?」
美空が訊いた。なんとなく半分予想しているようでもあったが。
「今の日本の友枝町は少し不安定なんだ。事件は終わってカードはすべて新しいカードに変わったのに何でだと叔母上も不思議がっている」
「……なにか起きようとしているんじゃないかな。新しい、リディアカードより強力なものがもうすぐ解き放たれる気がするんだ……」
「リディアカードより強力な? それってあのカードしかないぞ」
美空の言葉を聞いた小龍の顔は険しい。
「あのカードだとしたら? 予兆は出ているのだし……」
「予兆? いったい何なんだ?」
「今は言わない方がいい気がする……」
「「なにそれ?」」
小龍とすみれは美空を怪訝そうな下で見つめた。
美空は多くのことを悟っているようだった。
「まあいいわ。言わない方がいいと思うならそうした方がいいでしょうし」
すみれは追及をあきらめた。
