さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第八十二話 花の運動会と思い出
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チアリーディング部の演目が始まる。
「すみれちゃんたち上手ね~」
「うん、とっても上手」
聖奈と雪兎が写真を撮りながら言った。
「今はな。部活始まったばかりの頃はよくバトンを頭で受けたり、額で受けたり、足にぶつけたりしていたぞ」
桃矢が言った。
「うんうん。それでよく涙目になっていたよね」
梅香が頷く。
「「ほれ」」
二人が指す方向ではさくらがバトンを頭で、あやめが額で受けていた。そして最後にすみれが足にバトンを落としていた。
それを見た聖奈と雪兎は苦笑いをした。
チアリーディング部の演目が終わり、残すところ午前最後の種目になっていった。
『次は午前最後の部、四年生の障害物競争です』
知世の声が聞こえる。
「次で最後か……。さくら、頑張ってくれるといいな~」
わくわくしながらすみれは演目を見ていた。
すみれは先程、リレーの選手として出て頑張ってきたところだった。
「さくらちゃん、頑張って練習していましたものね」
「うん、きっと大丈夫だよ。それとあれ? あそこにいるのは……」
美空が桜の隣にいる人物に目ざとく気づいた。
「李小狼君だよね?」
すみれはきょとんとした。
「そう、小狼も出ているんだよね」
「へえ……。いい勝負になりそうだね。さくら~! 頑張れ~!」
すみれは頷きながらも妹を応援した。
「小狼! 頑張れ~!」
小龍も声を上げる。
さくらと小狼は小さく応援してくれる人に手を振った。
「頑張れ~!」
そこへ雪兎が声を張り上げて応援する。
「頑張って~!」
聖奈も声をかける。
それをきいた小狼とさくらはやる気がみなぎってきたようだ。
いい勝負になりそう。
すみれはそう感じた。
やがてピストルと寺田先生の掛け声と共に障害物競争が始まった。
「いい勝負!」
途中で何人も脱落していく中、さくらと小狼だけがいい勝負をしていた。
「二人だけ走っている……」
「いい勝負だよね……」
どっちが勝ってもおかしくない。そう思った時だった。
「頑張れ~!」
雪兎が応援する。
それを聞いて気合が入ったのか小狼に力が入るが、途中でこけてしまう。
そのすきにさくらがゴールをし、1位を取った。
「いい勝負でしたわ」
「どっちが勝ってもおかしくなかったね!」
「うん、そうだね……。……小狼は力が入りすぎると失敗するからな。あとで慰めておくよ。木之本さくらさんはおめでとう」
小龍はこけた小狼に苦笑いをしつつもさくらを祝福した。
「伝えたら喜ぶと思うよ」
小龍の賛辞にすみれは自分のことのように嬉しく思ったのだった。
「すみれちゃんたち上手ね~」
「うん、とっても上手」
聖奈と雪兎が写真を撮りながら言った。
「今はな。部活始まったばかりの頃はよくバトンを頭で受けたり、額で受けたり、足にぶつけたりしていたぞ」
桃矢が言った。
「うんうん。それでよく涙目になっていたよね」
梅香が頷く。
「「ほれ」」
二人が指す方向ではさくらがバトンを頭で、あやめが額で受けていた。そして最後にすみれが足にバトンを落としていた。
それを見た聖奈と雪兎は苦笑いをした。
チアリーディング部の演目が終わり、残すところ午前最後の種目になっていった。
『次は午前最後の部、四年生の障害物競争です』
知世の声が聞こえる。
「次で最後か……。さくら、頑張ってくれるといいな~」
わくわくしながらすみれは演目を見ていた。
すみれは先程、リレーの選手として出て頑張ってきたところだった。
「さくらちゃん、頑張って練習していましたものね」
「うん、きっと大丈夫だよ。それとあれ? あそこにいるのは……」
美空が桜の隣にいる人物に目ざとく気づいた。
「李小狼君だよね?」
すみれはきょとんとした。
「そう、小狼も出ているんだよね」
「へえ……。いい勝負になりそうだね。さくら~! 頑張れ~!」
すみれは頷きながらも妹を応援した。
「小狼! 頑張れ~!」
小龍も声を上げる。
さくらと小狼は小さく応援してくれる人に手を振った。
「頑張れ~!」
そこへ雪兎が声を張り上げて応援する。
「頑張って~!」
聖奈も声をかける。
それをきいた小狼とさくらはやる気がみなぎってきたようだ。
いい勝負になりそう。
すみれはそう感じた。
やがてピストルと寺田先生の掛け声と共に障害物競争が始まった。
「いい勝負!」
途中で何人も脱落していく中、さくらと小狼だけがいい勝負をしていた。
「二人だけ走っている……」
「いい勝負だよね……」
どっちが勝ってもおかしくない。そう思った時だった。
「頑張れ~!」
雪兎が応援する。
それを聞いて気合が入ったのか小狼に力が入るが、途中でこけてしまう。
そのすきにさくらがゴールをし、1位を取った。
「いい勝負でしたわ」
「どっちが勝ってもおかしくなかったね!」
「うん、そうだね……。……小狼は力が入りすぎると失敗するからな。あとで慰めておくよ。木之本さくらさんはおめでとう」
小龍はこけた小狼に苦笑いをしつつもさくらを祝福した。
「伝えたら喜ぶと思うよ」
小龍の賛辞にすみれは自分のことのように嬉しく思ったのだった。