さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第七十九話 怪盗初挑戦!?
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すみれたちが美術館に侵入しているころ─。
「小龍、起きてる?」
小龍の部屋を紅花がノックした。
「叔母上。どうしましたか?」
魔術の勉強で剣を振り回していた小龍は動きを止めて振り向いた。
「勉強していたのね。お邪魔だったかしら?」
「いえ、ちょうどよかったです」
全然邪魔になっていない旨を小龍は伝える。
「そう…。あんまり根を詰めないでね。息抜きするのも道士としては必要よ。必要な時に力が出せないとか嫌でしょう?」
「はい」
道士として活躍する叔母の言葉を素直に受け入れる経験からくるものだと思ったのだ。
「それで叔母上はなぜここに?」
「ああ、そうそう。小狼がどこに行ったか知っている? どうやらこの家にはいないみたいなのよね」
「小狼…? ここにはいないんですか?」
先週からこの家にいる三つ子の弟の一人の名前に小龍は驚く。
「ええ。気配全然感じないし……。気づかなかったの?」
小龍は首を横に振る。
全くといっていいほど感じなかった。
慌てて探ると確かにこの家には気配がなかった。
「そう……。どこ行っちゃったのかしら……。出かけるのには遅いのに……」
紅花はぶつぶつと呟く。
(かなわないな、叔母上には)
弟がいないことに気づかなかった。こういう時に差があると感じてしまう。
「心当たりとかある?」
急に振られて小龍ははっと意識を戻す。
(いけない。こんなこと考えている場合じゃない!)
自分を叱咤する。
「ないですが、小狼の部屋を見てみます」
小龍は部屋を出て隣の部屋を見にいった。
「確かにいないですね」
紅花が言う通り、部屋にもいなかった。真面目な小狼らしくきちんと整理された部屋だ。
「あれ、羅針盤がない……」
クロウカードの羅針盤。
机の上にあるはずのそれがなかった。
(羅針盤を持って出ていった? まさか……)
思い出すのは昼間気配を感じた場所。
感じ取ってその場所に行ったのだとしたら……
「叔母上、おそらく小狼はクロウカードが発動している場所にいるかと……」
「気配を感じ取って? 生真面目な小狼ならライバルの様子を見に行くなんてこともしそうね。……お兄さまにそう言うところそっくりだわ」
小龍と小狼の父にそっくりと紅花は呟く。
「まあ、そうですね。やりそうです……」
自分も似たようなことをやったので小狼ならやるだろうという確信がある。
「方向は分かる? 前に教えた呪文で探し出しなさいな」
「はい! 救急如律令!」
小龍は魔法を発動させる。
陣が手の中に出てきてある方向を示す。
「あそこですね。それでは行ってきます」
「あ、待って。これ!」
紅花は青い式服を渡した。
「魔法を使うならきちんとした格好でいかないと、ね?」
小龍は頷くと着替え始めたのだった。
「小龍、起きてる?」
小龍の部屋を紅花がノックした。
「叔母上。どうしましたか?」
魔術の勉強で剣を振り回していた小龍は動きを止めて振り向いた。
「勉強していたのね。お邪魔だったかしら?」
「いえ、ちょうどよかったです」
全然邪魔になっていない旨を小龍は伝える。
「そう…。あんまり根を詰めないでね。息抜きするのも道士としては必要よ。必要な時に力が出せないとか嫌でしょう?」
「はい」
道士として活躍する叔母の言葉を素直に受け入れる経験からくるものだと思ったのだ。
「それで叔母上はなぜここに?」
「ああ、そうそう。小狼がどこに行ったか知っている? どうやらこの家にはいないみたいなのよね」
「小狼…? ここにはいないんですか?」
先週からこの家にいる三つ子の弟の一人の名前に小龍は驚く。
「ええ。気配全然感じないし……。気づかなかったの?」
小龍は首を横に振る。
全くといっていいほど感じなかった。
慌てて探ると確かにこの家には気配がなかった。
「そう……。どこ行っちゃったのかしら……。出かけるのには遅いのに……」
紅花はぶつぶつと呟く。
(かなわないな、叔母上には)
弟がいないことに気づかなかった。こういう時に差があると感じてしまう。
「心当たりとかある?」
急に振られて小龍ははっと意識を戻す。
(いけない。こんなこと考えている場合じゃない!)
自分を叱咤する。
「ないですが、小狼の部屋を見てみます」
小龍は部屋を出て隣の部屋を見にいった。
「確かにいないですね」
紅花が言う通り、部屋にもいなかった。真面目な小狼らしくきちんと整理された部屋だ。
「あれ、羅針盤がない……」
クロウカードの羅針盤。
机の上にあるはずのそれがなかった。
(羅針盤を持って出ていった? まさか……)
思い出すのは昼間気配を感じた場所。
感じ取ってその場所に行ったのだとしたら……
「叔母上、おそらく小狼はクロウカードが発動している場所にいるかと……」
「気配を感じ取って? 生真面目な小狼ならライバルの様子を見に行くなんてこともしそうね。……お兄さまにそう言うところそっくりだわ」
小龍と小狼の父にそっくりと紅花は呟く。
「まあ、そうですね。やりそうです……」
自分も似たようなことをやったので小狼ならやるだろうという確信がある。
「方向は分かる? 前に教えた呪文で探し出しなさいな」
「はい! 救急如律令!」
小龍は魔法を発動させる。
陣が手の中に出てきてある方向を示す。
「あそこですね。それでは行ってきます」
「あ、待って。これ!」
紅花は青い式服を渡した。
「魔法を使うならきちんとした格好でいかないと、ね?」
小龍は頷くと着替え始めたのだった。
