さくらの三つ子の姉です。髪の色以外は撫子さんに生き写しです。
第七十九話 怪盗初挑戦!?
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気を取り直して絵を描くすみれたち。
「千春ちゃんや瑠衣ちゃんたちみたいに中庭の方がよかったのでは?」
智世が今更言った。
「ううん。私はこっちでいいの」
中庭に言ったってなにを描けばいいのか分からなかっただろう。
「そうですか……」
しばらく無言で絵を描く三人。
「できた!」
すみれがクロッキー帳を掲げる。少しは見られる絵になっているのではないかと思う。
「へえ~。上手いじゃない」
「ええ、本当に」
微笑まし気に智世と美空が見てくる。
「智世ちゃんと美空は?」
「私はこれ」
「私はこれですわ」
二人も見せてくる。
「うわあ~! 上手……。私の絵がちょっと恥ずかしくなってくるな……」
美空のは写実的な絵でかなり本物に近かった。
智世のは色使いが上手でとても綺麗だった。
「そんなことないよ。すみれのも上手じゃない」
「はい。可愛い感じですわ」
二人は褒めてくれる。
「そうかなぁ……」
ちょっとすみれは照れ臭く感じた。
「そういえば瑠衣ちゃんたちまだ中庭にいるかな? ちょっと見てこようと思うんだけど、美空と智世ちゃんはどうする?」
「私はまだここにいますわ」
「私もここにいようかな」
「そっか。じゃあ行こうかな」
そう言って歩き出そうとした時だった。
「…! これは……」
何かの気配を感じた。
「すみれ?」
「すみれちゃん?」
不思議そうな顔で美空と智世が見てくる。
「この気配は……!」
すみれは慌てて駆け出す。
「え? ちょっと!」
「待ってくださいな」
二人も追いかけてくる。
(そんな、まさか……)
美術館では走ってはダメと言う事も気にせずすみれは走った。
目的地に着くと周りがざわざわしていた。
警備員さんによって子供が運び出されるのが、見えたがそれにより気になったのは濃いクロウカードの残滓とその場にいるさくらだった。
彼女は何か気になったものを見たかのようにしばらく突っ立っていた。
なにがあったのか訊こうと思ったが、肩を叩かれてはっとそちらを見た。
「後でにしよう……」
「小龍……」
彼は険しい目でその場をにらみつけていた。
「すみれ、やっと追いついた」
「先生が時間だとおっしゃっていましたわ」
智世と美空が追いついてすみれの声をかけた。
(いったいこの場で何があったの……?)
しかしそれよりも何が起こったのか気になったすみれだった。
「千春ちゃんや瑠衣ちゃんたちみたいに中庭の方がよかったのでは?」
智世が今更言った。
「ううん。私はこっちでいいの」
中庭に言ったってなにを描けばいいのか分からなかっただろう。
「そうですか……」
しばらく無言で絵を描く三人。
「できた!」
すみれがクロッキー帳を掲げる。少しは見られる絵になっているのではないかと思う。
「へえ~。上手いじゃない」
「ええ、本当に」
微笑まし気に智世と美空が見てくる。
「智世ちゃんと美空は?」
「私はこれ」
「私はこれですわ」
二人も見せてくる。
「うわあ~! 上手……。私の絵がちょっと恥ずかしくなってくるな……」
美空のは写実的な絵でかなり本物に近かった。
智世のは色使いが上手でとても綺麗だった。
「そんなことないよ。すみれのも上手じゃない」
「はい。可愛い感じですわ」
二人は褒めてくれる。
「そうかなぁ……」
ちょっとすみれは照れ臭く感じた。
「そういえば瑠衣ちゃんたちまだ中庭にいるかな? ちょっと見てこようと思うんだけど、美空と智世ちゃんはどうする?」
「私はまだここにいますわ」
「私もここにいようかな」
「そっか。じゃあ行こうかな」
そう言って歩き出そうとした時だった。
「…! これは……」
何かの気配を感じた。
「すみれ?」
「すみれちゃん?」
不思議そうな顔で美空と智世が見てくる。
「この気配は……!」
すみれは慌てて駆け出す。
「え? ちょっと!」
「待ってくださいな」
二人も追いかけてくる。
(そんな、まさか……)
美術館では走ってはダメと言う事も気にせずすみれは走った。
目的地に着くと周りがざわざわしていた。
警備員さんによって子供が運び出されるのが、見えたがそれにより気になったのは濃いクロウカードの残滓とその場にいるさくらだった。
彼女は何か気になったものを見たかのようにしばらく突っ立っていた。
なにがあったのか訊こうと思ったが、肩を叩かれてはっとそちらを見た。
「後でにしよう……」
「小龍……」
彼は険しい目でその場をにらみつけていた。
「すみれ、やっと追いついた」
「先生が時間だとおっしゃっていましたわ」
智世と美空が追いついてすみれの声をかけた。
(いったいこの場で何があったの……?)
しかしそれよりも何が起こったのか気になったすみれだった。
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