さくらの三つ子の姉です。撫子さんに生き写しです。
第五十七話 小龍とエレベーター
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バタン!
小龍はものすごい勢いで家に帰ると自分の部屋のベッドに倒れこんだ。
「僕は……」
もうわけがわからなかった。
前にルナにこう言われたことがある。
『お前が聖奈に惹かれるのは月の魔力に惑わされているだけだ』
そして
『己の心に向き合えば真に思うものがわかる』
とも言われた。
(落ち着けば……)
そこへ電話がかかってきた。
『もしもし?』
「うわっ!」
小龍は慌てた。
彼を悩ませているすみれからの電話だった。
『どうしたの?』
「いや、なんでもない。それよりなんのよう?」
『李君、日曜日のことを決める前に帰っちゃったから伝えようと思って。友枝デパートの一階ロビーに10時半に集合だから』
「分かった。10時半だね」
『うん! 楽しみにしているね!』
すみれはそう言って電話を切った。
「僕は……」
小龍は夜の帳がおりるまでしばらく考え込んでいた。
「小龍―――! しばらく考え込んでいたっていうけどどうしたの?」
「叔母上……。僕は木之本すみれのことがどうやら好きみたいです……」
みたいと言ったのはまだ確証がなかったからである。
彼の中では答えはまだ出ていなかった。
「やっと気づいたの? 本当に鈍感さんね……」
紅花はあきれた。
「叔母上は気づいていたのですか?」
「すみれちゃんを見る目がね……。小龍は分かりやすすぎ」
「僕はどうすればいいのでしょうか?」
「それは自分で考えることでしょ。人がどうこう言ってなるものでもないし……」
叔母のいうことは正しい。
だけどまだまだ考えはまとまらないのだ。
小龍はものすごい勢いで家に帰ると自分の部屋のベッドに倒れこんだ。
「僕は……」
もうわけがわからなかった。
前にルナにこう言われたことがある。
『お前が聖奈に惹かれるのは月の魔力に惑わされているだけだ』
そして
『己の心に向き合えば真に思うものがわかる』
とも言われた。
(落ち着けば……)
そこへ電話がかかってきた。
『もしもし?』
「うわっ!」
小龍は慌てた。
彼を悩ませているすみれからの電話だった。
『どうしたの?』
「いや、なんでもない。それよりなんのよう?」
『李君、日曜日のことを決める前に帰っちゃったから伝えようと思って。友枝デパートの一階ロビーに10時半に集合だから』
「分かった。10時半だね」
『うん! 楽しみにしているね!』
すみれはそう言って電話を切った。
「僕は……」
小龍は夜の帳がおりるまでしばらく考え込んでいた。
「小龍―――! しばらく考え込んでいたっていうけどどうしたの?」
「叔母上……。僕は木之本すみれのことがどうやら好きみたいです……」
みたいと言ったのはまだ確証がなかったからである。
彼の中では答えはまだ出ていなかった。
「やっと気づいたの? 本当に鈍感さんね……」
紅花はあきれた。
「叔母上は気づいていたのですか?」
「すみれちゃんを見る目がね……。小龍は分かりやすすぎ」
「僕はどうすればいいのでしょうか?」
「それは自分で考えることでしょ。人がどうこう言ってなるものでもないし……」
叔母のいうことは正しい。
だけどまだまだ考えはまとまらないのだ。
