さくらの三つ子の姉です。撫子さんに生き写しです。
第五十四話 素敵な花束
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美空は刺しゅうの腕がいいのかすぐにティッシュケースにまでできた。
「はあ……」
ちくちくと刺しゅうを二人で並んで刺していると美空がため息をついた。
「どうしたの? 美空」
「ん? ちょっとね……。昨日、藤隆さんは撫子さんと花を贈りあったって言っていたでしょう?」
「そういえばそうね……。なでしこの花とか贈っていたみたいだけど……」
「なるほど……。お父さんとお母さんはカーネーションが好きなんだけど……」
「カーネーションね……。色によって花言葉が違うと聞くけど……」
すみれは本で読んだ色別に花言葉が違うというのを思い出した。
「それでいくと白と黄色は避けたほうがいいよね。白は亡くなったお母さんに渡すものだし……。黄色は嫉妬の意味だし……」
すみれはぶつぶつとつぶやく。
「でもさ。カーネーションって五月に渡すものでしょう? 今は用意できないんじゃないかなって……」
「大丈夫だよ、美空。私なら用意できる」
「用意できるって……。まさか!?」
「アップルに訊いてくるね!」
すみれはそう言って二階へと向かった。
「ちょっと待ってよ――!!」
美空もあわてて後を追った。
「アップル!!」
ドアを開けるとアップルティーアは漫画を読んでいた。
「な、何!? どうしたの?」
びっくりしたように彼女はこっちを見た。
「あのね――」
すみれは訳を話した。
「なるほど……。美空のお母さんとお父さんの結婚記念日にね……」
「だめかな?」
「う~~ん……」
アップルティーアはしばらく考え込んでいたが、言った。
「やってみて。気持ちが本物なら大丈夫よ」
「ありがとう、アップル」
すみれはにっこりと笑った。
「じゃあ、やるわよ」
「おねがいね。すみれ」
「ハートの力を秘めし鍵よ。真の姿をわれの前に示せ、契約の元、すみれが命じる! 封印解除(レリーズ)!」
鍵が杖になり、すみれは一枚のカードを取り出した。
「リディアの創りしカードよ。古き姿を捨て、生まれ変われ! 新たな主、すみれの名の元に! 彼のものに桃色のカーネーションを与えよ! 『花(フラワー)』!」
ハーフアップの先っぽがくるくる巻いてある少女が現れた。そして少女は桃色のカーネーションを降らせた。
「うわあ……」
すみれは感嘆の声を上げた。
その声ににっこりとほほ笑むと少女はカードに戻った。
「すみれ。ありがとう」
美空はにっこりと笑っていった。その手には桃色のカーネーションの花束があった。
「桃色のカーネーションの花言葉は『感謝』。これでお父さんとお母さんに伝えてくるね」
「頑張ってね!」
「うん!」
すみれが応援すると美空は頷いたのだった。
「はあ……」
ちくちくと刺しゅうを二人で並んで刺していると美空がため息をついた。
「どうしたの? 美空」
「ん? ちょっとね……。昨日、藤隆さんは撫子さんと花を贈りあったって言っていたでしょう?」
「そういえばそうね……。なでしこの花とか贈っていたみたいだけど……」
「なるほど……。お父さんとお母さんはカーネーションが好きなんだけど……」
「カーネーションね……。色によって花言葉が違うと聞くけど……」
すみれは本で読んだ色別に花言葉が違うというのを思い出した。
「それでいくと白と黄色は避けたほうがいいよね。白は亡くなったお母さんに渡すものだし……。黄色は嫉妬の意味だし……」
すみれはぶつぶつとつぶやく。
「でもさ。カーネーションって五月に渡すものでしょう? 今は用意できないんじゃないかなって……」
「大丈夫だよ、美空。私なら用意できる」
「用意できるって……。まさか!?」
「アップルに訊いてくるね!」
すみれはそう言って二階へと向かった。
「ちょっと待ってよ――!!」
美空もあわてて後を追った。
「アップル!!」
ドアを開けるとアップルティーアは漫画を読んでいた。
「な、何!? どうしたの?」
びっくりしたように彼女はこっちを見た。
「あのね――」
すみれは訳を話した。
「なるほど……。美空のお母さんとお父さんの結婚記念日にね……」
「だめかな?」
「う~~ん……」
アップルティーアはしばらく考え込んでいたが、言った。
「やってみて。気持ちが本物なら大丈夫よ」
「ありがとう、アップル」
すみれはにっこりと笑った。
「じゃあ、やるわよ」
「おねがいね。すみれ」
「ハートの力を秘めし鍵よ。真の姿をわれの前に示せ、契約の元、すみれが命じる! 封印解除(レリーズ)!」
鍵が杖になり、すみれは一枚のカードを取り出した。
「リディアの創りしカードよ。古き姿を捨て、生まれ変われ! 新たな主、すみれの名の元に! 彼のものに桃色のカーネーションを与えよ! 『花(フラワー)』!」
ハーフアップの先っぽがくるくる巻いてある少女が現れた。そして少女は桃色のカーネーションを降らせた。
「うわあ……」
すみれは感嘆の声を上げた。
その声ににっこりとほほ笑むと少女はカードに戻った。
「すみれ。ありがとう」
美空はにっこりと笑っていった。その手には桃色のカーネーションの花束があった。
「桃色のカーネーションの花言葉は『感謝』。これでお父さんとお母さんに伝えてくるね」
「頑張ってね!」
「うん!」
すみれが応援すると美空は頷いたのだった。
