さくらの三つ子の姉です。撫子さんに生き写しです。
第六十八話 過去とリディア・リード
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すみれは見知らぬ庭にいた。
「う~ん……。咲かないわね……」
アップルティーアが困った顔で一本の木を見つめていた。
(アップル!?)
すみれは思わず隠れる。アップルティーアは真の姿でそこにいた。
「どうしたの?」
ルナも出てきた。
「この木の花が咲かなくて……」
その木は桜の木だった。4月も半ばになって咲かないのは異常だった。
「たまたまそうだっただけでしょう」
ルナはそっけない。
その様子を赤い中華服を着ている女性が見ていた。
「お願い」
その声とともに少し髪を巻いた少女が現れて花を咲かせる。『花(フラワー)』のカードだ。
「リディア。また無茶をして……」
アップルティーアがとがめるが、その声は優しい。
ルナの視線も優しかった。
(アップルもルナさんも楽しそう……)
すみれはそう思った。
そう思った瞬間、別の季節で同じ庭にいた。
初夏だろうか。
「!」
そばにはアップルティーアとルナが寝ていた。
「リディアったらやめてよ……!」
寝言でそんなことを言う。
「リディアさん……」
そばでリディアが本を読んでいた。
「あなたは未来から来た。そうですね?」
「はい」
すみれは頷いた。
「アップルもルナさんも楽しそう……」
眠っている彼女たちを見つめる。
「すみれさんはこの子たちが嫌いですか?」
「いいえ。大好きです!」
それだけははっきりと言える。ただあまりにもリディアといる彼らが楽しそうで自信を無くしかけたのだ。
「ならそれでいいじゃないですか。あなたには彼らと歩んできた道のりがあるはずですよ。それを大事にしてください」
「はい……」
リディアの言葉は心に染み入った。
「そういえば、何でリディアカードを……」
「創った理由は秘密です。での私がカードと守護者を残したのにはなにか意味があるのでしょう。そして、ここへ私があなたを導いた理由も……」
すみれははっとした。
「すべての物事には意味があるのですよ。日が出ればみんな覚めるように暗闇がこれば眠るように、当たり前のことにも意味がある……。向こうに屋敷が見えますか?」
すみれは頷いた。
「それは弟のものでした。十年前に父が亡くなってからというもの私はアップルティーアとルナと三人だけになりました。父のケルベロスも月(ユエ)も眠りについてしまいましたから……」
そこでリディアは言葉をきった。
「向こうの屋敷に住んでいた弟のラエルも父の死後、2年たってから死にました……。すべての生き物には死が訪れる。そしてそれは私だって例外ではない……」
「え? それはどういう……」
すみれが意味が呑み込めないうちに突風が吹き荒れた。
「う~ん……。咲かないわね……」
アップルティーアが困った顔で一本の木を見つめていた。
(アップル!?)
すみれは思わず隠れる。アップルティーアは真の姿でそこにいた。
「どうしたの?」
ルナも出てきた。
「この木の花が咲かなくて……」
その木は桜の木だった。4月も半ばになって咲かないのは異常だった。
「たまたまそうだっただけでしょう」
ルナはそっけない。
その様子を赤い中華服を着ている女性が見ていた。
「お願い」
その声とともに少し髪を巻いた少女が現れて花を咲かせる。『花(フラワー)』のカードだ。
「リディア。また無茶をして……」
アップルティーアがとがめるが、その声は優しい。
ルナの視線も優しかった。
(アップルもルナさんも楽しそう……)
すみれはそう思った。
そう思った瞬間、別の季節で同じ庭にいた。
初夏だろうか。
「!」
そばにはアップルティーアとルナが寝ていた。
「リディアったらやめてよ……!」
寝言でそんなことを言う。
「リディアさん……」
そばでリディアが本を読んでいた。
「あなたは未来から来た。そうですね?」
「はい」
すみれは頷いた。
「アップルもルナさんも楽しそう……」
眠っている彼女たちを見つめる。
「すみれさんはこの子たちが嫌いですか?」
「いいえ。大好きです!」
それだけははっきりと言える。ただあまりにもリディアといる彼らが楽しそうで自信を無くしかけたのだ。
「ならそれでいいじゃないですか。あなたには彼らと歩んできた道のりがあるはずですよ。それを大事にしてください」
「はい……」
リディアの言葉は心に染み入った。
「そういえば、何でリディアカードを……」
「創った理由は秘密です。での私がカードと守護者を残したのにはなにか意味があるのでしょう。そして、ここへ私があなたを導いた理由も……」
すみれははっとした。
「すべての物事には意味があるのですよ。日が出ればみんな覚めるように暗闇がこれば眠るように、当たり前のことにも意味がある……。向こうに屋敷が見えますか?」
すみれは頷いた。
「それは弟のものでした。十年前に父が亡くなってからというもの私はアップルティーアとルナと三人だけになりました。父のケルベロスも月(ユエ)も眠りについてしまいましたから……」
そこでリディアは言葉をきった。
「向こうの屋敷に住んでいた弟のラエルも父の死後、2年たってから死にました……。すべての生き物には死が訪れる。そしてそれは私だって例外ではない……」
「え? それはどういう……」
すみれが意味が呑み込めないうちに突風が吹き荒れた。
