さくらの三つ子の姉です。撫子さんに生き写しです。
第六十六話 星空の迷路
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迷路の中は星空の電球が垂れ下がっていた。
「きれいだね……」
聖奈が言った。
「そうですね……」
二人はしばらく無言だった。
「あの……。聖奈さん……」
「なあに? すみれちゃん」
「聖奈さんは今、幸せですか……?」
すみれはこれが訊きたかった。
聖奈は両親と離れて一人暮らしをしていたという記憶を今まで持っていた。だけどそれは偽物の記憶だった。両親との記憶はなかったことにされた。それはつらく悲しいことなのだけれど、聖奈は大丈夫なのだろうか。
「幸せだよ。確かにお父さんとお母さんの記憶は偽物で今までの記憶は実際にはなかった。でもね、梅香やすみれちゃんと出会ってからの記憶は本当でしょう?」
聖奈は自分が中学2年生になってからの記憶は本物だといった。
「そうですね……。確かにそうです!」
すみれは笑顔になった。
「すみれちゃんは優しいね。私のことを心配してくれたの?」
「だって……。記憶がないって寂しいことだから……」
すみれも時々母親の記憶がないことで寂しく思うことがある。だけど父や兄と姉がそんなのを吹き飛ばしてくれるのだ。
「そっか……」
聖奈は母親のことだと察したようだった。
「私は梅香に出会えて本当によかった……」
その姿をみてすみれは姉のことが本当に好きなんだなと思った。
「聖奈さんの一番ってお姉ちゃんですか?」
「そうだよ。すみれちゃんは?」
「私は……。今はいないと思います。前にはいたんですけど、告白する前にその人には一番がいることがわかってそのまま……。だから考えたくないのかもしれません」
すみれは言った。
「すみれちゃんはその人の幸せを考えたのね……」
聖奈は言った。
「だけどさ、その人もすみれちゃんが今のままでいいとは思っていないと思うよ?」
「そうですね……」
「落ち着いて考えてみればきっと一番がわかる。そんな気が私はするの」
聖奈はそんなことを言った。
すみれはぱっと小龍の顔が思い浮かんだが、頭を振って打ち消す。
(そんな気のせいよ。小龍だなんて―――)
実は気のせいではないのだが、そのことを悟るのはもう少し先になる。
「きれいだね……」
聖奈が言った。
「そうですね……」
二人はしばらく無言だった。
「あの……。聖奈さん……」
「なあに? すみれちゃん」
「聖奈さんは今、幸せですか……?」
すみれはこれが訊きたかった。
聖奈は両親と離れて一人暮らしをしていたという記憶を今まで持っていた。だけどそれは偽物の記憶だった。両親との記憶はなかったことにされた。それはつらく悲しいことなのだけれど、聖奈は大丈夫なのだろうか。
「幸せだよ。確かにお父さんとお母さんの記憶は偽物で今までの記憶は実際にはなかった。でもね、梅香やすみれちゃんと出会ってからの記憶は本当でしょう?」
聖奈は自分が中学2年生になってからの記憶は本物だといった。
「そうですね……。確かにそうです!」
すみれは笑顔になった。
「すみれちゃんは優しいね。私のことを心配してくれたの?」
「だって……。記憶がないって寂しいことだから……」
すみれも時々母親の記憶がないことで寂しく思うことがある。だけど父や兄と姉がそんなのを吹き飛ばしてくれるのだ。
「そっか……」
聖奈は母親のことだと察したようだった。
「私は梅香に出会えて本当によかった……」
その姿をみてすみれは姉のことが本当に好きなんだなと思った。
「聖奈さんの一番ってお姉ちゃんですか?」
「そうだよ。すみれちゃんは?」
「私は……。今はいないと思います。前にはいたんですけど、告白する前にその人には一番がいることがわかってそのまま……。だから考えたくないのかもしれません」
すみれは言った。
「すみれちゃんはその人の幸せを考えたのね……」
聖奈は言った。
「だけどさ、その人もすみれちゃんが今のままでいいとは思っていないと思うよ?」
「そうですね……」
「落ち着いて考えてみればきっと一番がわかる。そんな気が私はするの」
聖奈はそんなことを言った。
すみれはぱっと小龍の顔が思い浮かんだが、頭を振って打ち消す。
(そんな気のせいよ。小龍だなんて―――)
実は気のせいではないのだが、そのことを悟るのはもう少し先になる。
