第百十九話 再びの不思議な転校生
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「もう夏も終わりなのね……」
しみじみとアップルティーアが夕焼けを見ながら言った。
「うん……」
すみれは書き物をしながら頷いた。
今日で夏休みは終わり、明日から新学期が始まる。
そのことを思うとアップルティーアがそう言いたくなる気持ちも分かる。
「それに今年の夏は大変だったしね~」
アップルティーアがスイカにかぶりつく。
「そうだね……」
さくらのクロウカードが集まり、カードの主として認められた。そこで一安心と思ったら町や人が消え始める事件が起こったのだ。
それはリディア・リードが創った53枚目のカードの仕業だった。
そのカードは封印する代償として「一番大事な思い」を犠牲にするものだったが、すみれの思いだけで創った「名前のないカード」のおかげで何も失わずにすんだのだ。
「今でも思うわ。リディアって最後の最後まで迷惑かけているなって」
「そんな……。リディアさんのおかげであの子にも会えたんだし……」
すみれはあの子、今は「希望」のカードになっている子に会えてよかったと思っている。
「そこが甘いのよ。もう少しですみれは大事な思いを犠牲にするところだったのよ? 犠牲を出さない方法はないのかって思うわ。あの偏屈。これはルナも同意見よ?」
「ルナさんまで……」
守護者たちはリディアに少し怒っているらしい。
「何よりむかつくのはリディアの生まれ変わりであるアリアはこの件を最初何も思いだせなかったから文句言えないことなのよね~」
「あはは……」
アリアに文句を言えないことにうっぷんがたまっていたらしい。すみれは苦笑するしかなかった。
「ところですみれ?」
「何? アップル」
すみれは書き物から顔を上げた。
「何を書いているの?」
「美帆先生と裕也さんへのお手紙。あの騒動の後、お茶会したでしょう? そのお礼と楽しかったことを書いたの」
「ああ! お世話になったものね。いいんじゃない?」
アップルティーアの顔が明るくなる。
彼女は美帆と裕也のことを気に入っているのだ。
「じゃあ私の手紙も入れてよ」
「アップルの? どうして?」
「どうせアリアにも送るんでしょう? だったらレモンの奴に手紙を書こうかと」
「アップルったらレモンさんのこと大好きなんだね」
ほほえましく思うすみれ
「違う違う。ライバルってやつかな……今度こそ……」
アップルが何か言いかけた時だった。
「ほえええええ!」
隣の部屋から悲鳴が響いた。
「今の何?」
「宿題どうのって聞こえたけど……」
「宿題? さくらって絵日記とかってやっていたよね」
「うん。それは間違いない」
すみれも書いているのをよく見かけた。
「あ。でもドリルとかやっているの見たことない……」
算数と国語のドリルをやっているのを見たことがなかった。
「それじゃない?」
「そうかも……」
すみれは納得した。
「それですみれは終わったのよね?」
「もちろん。美空にもチェックしてもらって何とか終わった」
「人任せには変わりないじゃない……」
「いいじゃない。終わったんだから」
すみれはぷうと膨れた。
その時だった。
リーン
「「‼」」
すみれは思わず立ち上がった。
身体に何かが染みわたっていくような音だった。
「今の何……」
「鈴の音が聞こえたわよね……」
「うん……」
頷きあう二人。
リーン
「また!」
「外なの⁉」
窓に駆け寄る二人。しかしそこには誰もいなかった。
「誰もいない……」
「いったい何なのよ」
しばらく二人は外にいるはずの誰かを探していた。
「油断はできないな……」
すみれたちから見えない場所に移動した人影は手に持っている鈴を見つめながらポツリと呟いた。
しみじみとアップルティーアが夕焼けを見ながら言った。
「うん……」
すみれは書き物をしながら頷いた。
今日で夏休みは終わり、明日から新学期が始まる。
そのことを思うとアップルティーアがそう言いたくなる気持ちも分かる。
「それに今年の夏は大変だったしね~」
アップルティーアがスイカにかぶりつく。
「そうだね……」
さくらのクロウカードが集まり、カードの主として認められた。そこで一安心と思ったら町や人が消え始める事件が起こったのだ。
それはリディア・リードが創った53枚目のカードの仕業だった。
そのカードは封印する代償として「一番大事な思い」を犠牲にするものだったが、すみれの思いだけで創った「名前のないカード」のおかげで何も失わずにすんだのだ。
「今でも思うわ。リディアって最後の最後まで迷惑かけているなって」
「そんな……。リディアさんのおかげであの子にも会えたんだし……」
すみれはあの子、今は「希望」のカードになっている子に会えてよかったと思っている。
「そこが甘いのよ。もう少しですみれは大事な思いを犠牲にするところだったのよ? 犠牲を出さない方法はないのかって思うわ。あの偏屈。これはルナも同意見よ?」
「ルナさんまで……」
守護者たちはリディアに少し怒っているらしい。
「何よりむかつくのはリディアの生まれ変わりであるアリアはこの件を最初何も思いだせなかったから文句言えないことなのよね~」
「あはは……」
アリアに文句を言えないことにうっぷんがたまっていたらしい。すみれは苦笑するしかなかった。
「ところですみれ?」
「何? アップル」
すみれは書き物から顔を上げた。
「何を書いているの?」
「美帆先生と裕也さんへのお手紙。あの騒動の後、お茶会したでしょう? そのお礼と楽しかったことを書いたの」
「ああ! お世話になったものね。いいんじゃない?」
アップルティーアの顔が明るくなる。
彼女は美帆と裕也のことを気に入っているのだ。
「じゃあ私の手紙も入れてよ」
「アップルの? どうして?」
「どうせアリアにも送るんでしょう? だったらレモンの奴に手紙を書こうかと」
「アップルったらレモンさんのこと大好きなんだね」
ほほえましく思うすみれ
「違う違う。ライバルってやつかな……今度こそ……」
アップルが何か言いかけた時だった。
「ほえええええ!」
隣の部屋から悲鳴が響いた。
「今の何?」
「宿題どうのって聞こえたけど……」
「宿題? さくらって絵日記とかってやっていたよね」
「うん。それは間違いない」
すみれも書いているのをよく見かけた。
「あ。でもドリルとかやっているの見たことない……」
算数と国語のドリルをやっているのを見たことがなかった。
「それじゃない?」
「そうかも……」
すみれは納得した。
「それですみれは終わったのよね?」
「もちろん。美空にもチェックしてもらって何とか終わった」
「人任せには変わりないじゃない……」
「いいじゃない。終わったんだから」
すみれはぷうと膨れた。
その時だった。
リーン
「「‼」」
すみれは思わず立ち上がった。
身体に何かが染みわたっていくような音だった。
「今の何……」
「鈴の音が聞こえたわよね……」
「うん……」
頷きあう二人。
リーン
「また!」
「外なの⁉」
窓に駆け寄る二人。しかしそこには誰もいなかった。
「誰もいない……」
「いったい何なのよ」
しばらく二人は外にいるはずの誰かを探していた。
「油断はできないな……」
すみれたちから見えない場所に移動した人影は手に持っている鈴を見つめながらポツリと呟いた。
