第百二十三話 大きくなったくま
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「話したいことは三つ。今回友枝町で起きている不思議な事件のこと、それに伴って現れるクロウの気配のこと、そしてユエのことよ」
アップルティーアは言った。
「ユエの……」
ルナは眉をぴくりと動かした。
「ユエさん? 何か関係があるの?」
「それは最後に。それでルナ。クロウの気配と友枝町の事件は関係があると思う?」
「……当然だろう。クロウの気配がしたとともに事件が起きている。それも主が攻撃的なカードを使おうとすると威力が落ちるおまけつきでだ」
ルナは当然だといった。
「ええ。解せないのは最後よ。すみれは世界でも一、二を争うほどの魔力を持っているわ。そんな彼女を足止めできる魔術師がそういるとは思えないし、できる相手は一人はそんなことする理由がないし、もう一人はありえない相手よ」
「ああ。アリアには理由がない。もう一人のクロウは死んだはずだ。確かにありえないな……。アリアへは連絡は?」
「しているんだけど全然来ないの。羽月先生も……」
すみれは俯いた。
「私からもしているんだけど全然来ないのよ! あいつ」
アップルティーアが地団太を踏む。
「私も駄目だった。電話も手紙も音沙汰なし。すみれも電話しても駄目だったでしょ?」
美空が口を挟む。
「うん。コール音はするんだけど出ないんだよね」
「何かあったんでしょうか……?」
智世は心配そうな顔をした。
「何もないと思うわよ。わざと出ていないのよ。あいつ」
アップルティーアは吐き捨てた。
「……今回の事件とリディアの生まれ変わりであるアリアたちが電話やメールに返事がないのは無関係とはいえなさそうだ。何か知っているからこそ黙っているとみるべきだ」
「でしょうね。その方がすみれのためになると思って」
「すみれのため? 黙っていた方がすみれのためになるからやっているっていうの?」
「私のため? でも今回私はあんまり関係していないよね……。さくらは関係しているけど……」
「確かにそうですわね。たださくらちゃんに何かあったらすみれちゃんは悲しみます。それを思いやって黙っているのでは?」
智世が指摘する。
「なるほど……。今回の事件さくらのためになると思ってやっている可能性もあるわね。ただ動機が分からない」
「それはそのうち明かされるだろう。今回ここで議論しても無駄だ」
「ルナは結論を出すのが早いわよ」
アップルティーアが膨れる。
「それより差し迫ったことが起きているからな。ユエのことだ」
「ユエ? もう明かすの? この間黙っているって言ったばかりじゃない?」
アップルティーアはこのことを議論するのを渋っていた。
「そうはいかなくなった。場合によっては主の出番かもしれない」
「私の……? ユエさんに何が起きたの?」
自分に関わってくるとしってすみれは身を乗り出した。
「現在起きていることでもあり、未来に起きることでもある。ユエは危険な状態に今ある」
「ユエさんが!?」
「何が起きているんです!?」
すみれと智世は青くなった。
「ユエは……。……この気配!」
ルナが言いかけた時だった。
強力な気配がし始めた。
「クロウさんの気配!」
すみれもあたりを見回す。
「きゃっ!」
「わっ!」
「うわっ!」
「もう!」
「……!」
そして地面が激しく揺れた。
アップルティーアは言った。
「ユエの……」
ルナは眉をぴくりと動かした。
「ユエさん? 何か関係があるの?」
「それは最後に。それでルナ。クロウの気配と友枝町の事件は関係があると思う?」
「……当然だろう。クロウの気配がしたとともに事件が起きている。それも主が攻撃的なカードを使おうとすると威力が落ちるおまけつきでだ」
ルナは当然だといった。
「ええ。解せないのは最後よ。すみれは世界でも一、二を争うほどの魔力を持っているわ。そんな彼女を足止めできる魔術師がそういるとは思えないし、できる相手は一人はそんなことする理由がないし、もう一人はありえない相手よ」
「ああ。アリアには理由がない。もう一人のクロウは死んだはずだ。確かにありえないな……。アリアへは連絡は?」
「しているんだけど全然来ないの。羽月先生も……」
すみれは俯いた。
「私からもしているんだけど全然来ないのよ! あいつ」
アップルティーアが地団太を踏む。
「私も駄目だった。電話も手紙も音沙汰なし。すみれも電話しても駄目だったでしょ?」
美空が口を挟む。
「うん。コール音はするんだけど出ないんだよね」
「何かあったんでしょうか……?」
智世は心配そうな顔をした。
「何もないと思うわよ。わざと出ていないのよ。あいつ」
アップルティーアは吐き捨てた。
「……今回の事件とリディアの生まれ変わりであるアリアたちが電話やメールに返事がないのは無関係とはいえなさそうだ。何か知っているからこそ黙っているとみるべきだ」
「でしょうね。その方がすみれのためになると思って」
「すみれのため? 黙っていた方がすみれのためになるからやっているっていうの?」
「私のため? でも今回私はあんまり関係していないよね……。さくらは関係しているけど……」
「確かにそうですわね。たださくらちゃんに何かあったらすみれちゃんは悲しみます。それを思いやって黙っているのでは?」
智世が指摘する。
「なるほど……。今回の事件さくらのためになると思ってやっている可能性もあるわね。ただ動機が分からない」
「それはそのうち明かされるだろう。今回ここで議論しても無駄だ」
「ルナは結論を出すのが早いわよ」
アップルティーアが膨れる。
「それより差し迫ったことが起きているからな。ユエのことだ」
「ユエ? もう明かすの? この間黙っているって言ったばかりじゃない?」
アップルティーアはこのことを議論するのを渋っていた。
「そうはいかなくなった。場合によっては主の出番かもしれない」
「私の……? ユエさんに何が起きたの?」
自分に関わってくるとしってすみれは身を乗り出した。
「現在起きていることでもあり、未来に起きることでもある。ユエは危険な状態に今ある」
「ユエさんが!?」
「何が起きているんです!?」
すみれと智世は青くなった。
「ユエは……。……この気配!」
ルナが言いかけた時だった。
強力な気配がし始めた。
「クロウさんの気配!」
すみれもあたりを見回す。
「きゃっ!」
「わっ!」
「うわっ!」
「もう!」
「……!」
そして地面が激しく揺れた。
