第百二十二話 見えない糸再び
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学校のチャイムが鳴る音が聞こえる。
生徒たちが寺田先生に挨拶をして去っていく。
「お待たせ~」
すみれが教室に戻るとさくらがエリオルと小狼といた。
「あ、すみれ。李小狼君やエリオル君も一緒でいい?」
「え? いいけど」
すみれはきょとんとするも頷いた。
「どこか行くの?」
小龍が訊く。
「手芸屋さんに。小龍もどう?」
「それじゃあ行こうかな。いいよね?」
「もちろん大歓迎」
さくらが笑顔で言った。
「それじゃあ行きましょうか」
知世の声にその場にいた全員が頷いた。
商店街をすみれ、智世、美空、小龍、さくら、知世、小狼、エリオルが歩く。
知世とエリオルが何か話している声が聞こえる。
「小龍。何かあった?」
厳しい目で前を歩くエリオルを睨む小龍にすみれは訊いた。
「いや? 何も」
小龍はそれ以上何も言わなかった。
「それよりここ最近変わったことは?」
「ううん、何もないよ」
すみれは首を横に振った。
「そっか……。何かあったら僕を頼ってね。少しは……力になれるかもだし」
「ありがとう、小龍。すみれは微笑んだ。
「あ、あそこじゃない?」
美空が手芸屋さんを指さす。
「利佳ちゃんがおっしゃっていたものですわね」
智世が頷く。
「入ろうか」
すみれたちは手芸屋さんの中に入った。
「ええと……。あ、これかな」
すみれはくまのぬいぐるみキットを手に取った。
「お小遣いで買える。よかった……!」
すみれはほっとした。
「一度作っているから楽だね」
「そうかな……?」
すみれは不安気だ。
「李小龍君に?」
「うん。喜んでもらえるといいんだけど……。小龍には内緒にしていてね」
「ええ」
「もちろん」
二人は頷いた。
「エリオル君は何を買ったの?」
すぐ近くにいたさくらがエリオルに訊く声が聞こえた。
エリオルが袋を見せる。
「これです」
すみれたちも思わずその中を覗き込んだ。
「糸? 何か縫うの?」
「こんな大量に……」
すみれはその量に驚いた。
「糸はほかのことにも使えるんですよ」
「どんなことに使うの?」
「肉を焼くのに使うんだ!」
そこへ小狼が割り込んでくる。
「もう、小狼……」
小龍が苦笑する。
「そうなの?」
さくらが驚く。
「確かにローストビーフを作るのにたこ糸を使ったりしますね」
エリオルが頷く。
「へえ~。そうだったんだ。李小狼君、物知りだね」
さくらが感心する。
小狼が照れる。
「でもこれは手芸用の糸よね? ローストビーフには使えないわ」
美空が指摘する。
「ええ。だから別のことに使うんですよ」
「何に使うの?」
すみれが訊くもエリオルは笑顔で何も答えなかった。
「……?」
すみれは首を傾げた。
生徒たちが寺田先生に挨拶をして去っていく。
「お待たせ~」
すみれが教室に戻るとさくらがエリオルと小狼といた。
「あ、すみれ。李小狼君やエリオル君も一緒でいい?」
「え? いいけど」
すみれはきょとんとするも頷いた。
「どこか行くの?」
小龍が訊く。
「手芸屋さんに。小龍もどう?」
「それじゃあ行こうかな。いいよね?」
「もちろん大歓迎」
さくらが笑顔で言った。
「それじゃあ行きましょうか」
知世の声にその場にいた全員が頷いた。
商店街をすみれ、智世、美空、小龍、さくら、知世、小狼、エリオルが歩く。
知世とエリオルが何か話している声が聞こえる。
「小龍。何かあった?」
厳しい目で前を歩くエリオルを睨む小龍にすみれは訊いた。
「いや? 何も」
小龍はそれ以上何も言わなかった。
「それよりここ最近変わったことは?」
「ううん、何もないよ」
すみれは首を横に振った。
「そっか……。何かあったら僕を頼ってね。少しは……力になれるかもだし」
「ありがとう、小龍。すみれは微笑んだ。
「あ、あそこじゃない?」
美空が手芸屋さんを指さす。
「利佳ちゃんがおっしゃっていたものですわね」
智世が頷く。
「入ろうか」
すみれたちは手芸屋さんの中に入った。
「ええと……。あ、これかな」
すみれはくまのぬいぐるみキットを手に取った。
「お小遣いで買える。よかった……!」
すみれはほっとした。
「一度作っているから楽だね」
「そうかな……?」
すみれは不安気だ。
「李小龍君に?」
「うん。喜んでもらえるといいんだけど……。小龍には内緒にしていてね」
「ええ」
「もちろん」
二人は頷いた。
「エリオル君は何を買ったの?」
すぐ近くにいたさくらがエリオルに訊く声が聞こえた。
エリオルが袋を見せる。
「これです」
すみれたちも思わずその中を覗き込んだ。
「糸? 何か縫うの?」
「こんな大量に……」
すみれはその量に驚いた。
「糸はほかのことにも使えるんですよ」
「どんなことに使うの?」
「肉を焼くのに使うんだ!」
そこへ小狼が割り込んでくる。
「もう、小狼……」
小龍が苦笑する。
「そうなの?」
さくらが驚く。
「確かにローストビーフを作るのにたこ糸を使ったりしますね」
エリオルが頷く。
「へえ~。そうだったんだ。李小狼君、物知りだね」
さくらが感心する。
小狼が照れる。
「でもこれは手芸用の糸よね? ローストビーフには使えないわ」
美空が指摘する。
「ええ。だから別のことに使うんですよ」
「何に使うの?」
すみれが訊くもエリオルは笑顔で何も答えなかった。
「……?」
すみれは首を傾げた。
