第百二十一話 動く危険なピアノ
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友枝小学校の校庭──。
すみれは手紙を書いていた。
『美帆先生。不思議なことがまた起きています。この間はさくらがピンチだったのに私、動けませんでした。アップルはそんなことできるのはクロウさんだけだって言います。でもクロウさんはずいぶん前に亡くなった人のはずです。そんなことができるのでしょうか。ただこちらもさくらがクロウカードを元にした新しいカードを創ることで乗り切ることができました。さくらカードって呼んでいます。あ、あと不思議な転校生がやってきました。柊沢エリオル君でどことなくアリアちゃんに似ている気がします。彼はさくらとよく話しています。それで──』
すみれはここまで書いて考えこんだ。
「う~ん……あと何を書こう……」
「すみれ」
そんなすみれに小龍が声をかけた。
「小龍」
すみれは小龍の方を向いた。
「羽月先生への手紙?」
「うん。そろそろ出さなくちゃなって思って」
「まあ手紙は大切だよね。それで楓野については?」
「全然反応がないの。これまでこんなことなかったから心配になっちゃって」
「そうか……。連絡を続けるしかないかもしれないな」
「そうだね……」
すみれは頷いた。
~♪ ~♪ ~♪
「ピアノの音……?」
すみれは綺麗な音が聞こえてあたりを見回した。
「それと大道寺知世さんの声だね」
「確かに!」
この綺麗な歌声は知世の声だった。
「きれいな声……」
うっとりと聞きほれる。
「次の大会があるんだって。智世ちゃんも張り切っていたな」
「なるほど。頑張っているんだね」
小龍が頷く。
(ピアノ誰が弾いているんだろう……? 綺麗な演奏だけどなにか引っかかるような……)
すみれはピアノの中に何か引っかかるものを感じた。
それは音ではなく感覚的に引っかかるものがあるというだけのことだった。
(まあいいか。すごいな~)
ただすみれはそのことを忘れて遠くで知世の歌に聞きほれた。
すみれは手紙を書いていた。
『美帆先生。不思議なことがまた起きています。この間はさくらがピンチだったのに私、動けませんでした。アップルはそんなことできるのはクロウさんだけだって言います。でもクロウさんはずいぶん前に亡くなった人のはずです。そんなことができるのでしょうか。ただこちらもさくらがクロウカードを元にした新しいカードを創ることで乗り切ることができました。さくらカードって呼んでいます。あ、あと不思議な転校生がやってきました。柊沢エリオル君でどことなくアリアちゃんに似ている気がします。彼はさくらとよく話しています。それで──』
すみれはここまで書いて考えこんだ。
「う~ん……あと何を書こう……」
「すみれ」
そんなすみれに小龍が声をかけた。
「小龍」
すみれは小龍の方を向いた。
「羽月先生への手紙?」
「うん。そろそろ出さなくちゃなって思って」
「まあ手紙は大切だよね。それで楓野については?」
「全然反応がないの。これまでこんなことなかったから心配になっちゃって」
「そうか……。連絡を続けるしかないかもしれないな」
「そうだね……」
すみれは頷いた。
~♪ ~♪ ~♪
「ピアノの音……?」
すみれは綺麗な音が聞こえてあたりを見回した。
「それと大道寺知世さんの声だね」
「確かに!」
この綺麗な歌声は知世の声だった。
「きれいな声……」
うっとりと聞きほれる。
「次の大会があるんだって。智世ちゃんも張り切っていたな」
「なるほど。頑張っているんだね」
小龍が頷く。
(ピアノ誰が弾いているんだろう……? 綺麗な演奏だけどなにか引っかかるような……)
すみれはピアノの中に何か引っかかるものを感じた。
それは音ではなく感覚的に引っかかるものがあるというだけのことだった。
(まあいいか。すごいな~)
ただすみれはそのことを忘れて遠くで知世の歌に聞きほれた。
