第百二十一話 動く危険なピアノ
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「じゃあこの鍵は新しい呪文じゃないと杖に変わらないのか」
すべてを話したさくらにそんなことを小狼が言った。
「星の力が宿った鍵だから呪文も星ってことね……。私のこのハートの鍵のように……」
すみれがハートの鍵を見せる。
ハートを水色の輪が囲み、羽が生えている鍵だ。
「うん……」
さくらは頷いた。
「でもどうして今日起きられないくらい眠くなってしまったんでしょう?」
知世が疑問に思う。
「確かにそうですわね」
智世が頷いた。
「杖と一緒にカードも新しゅうなったからや」
「「え?」」
小狼と知世がケルベロスを見た。
「やっぱり……」
アップルティーアは予想していたみたいだった。
「昨日さくらが魔法を使った時、クロウのとは違う魔法陣が現れた」
「ああ……あの……」
すみれは星の魔法陣を思いだしていた。
「ああ、そうや。見てみ」
ケルベロスの言葉と共に一枚のカードがカードを納める本から飛び出してくる。
『火(ファイアリー)』のカードだった。
「『火(ファイアリー)』のカードだけ違っとるやろ」
ケルベロスの言う通りそれはクロウカードとは違っていた。色が桜色になっている。
「カードの裏も違っていますわね」
「この魔法陣がさくらが魔法を使った時に出たってこと?」
美空に疑問にすみれは黙って頷いた。
「鍵は杖になったけどカードが使えなかったの。だからカードも変えなきゃいけないのかなって思って……」
「自分の力だけで変えたのか?」
「分かんないんだけど……」
さくらは小狼の質問に困った顔をした。
「いいや。このカードはクロウのカードを元にしてさくらが自分で創ったカードや」
ケルベロスが答えた。
「すみれちゃんと同じですわね……」
「そうだな……」
小龍がすみれをみた。
すみれは自分のカードを取り出した。水色の自分のカードを。
「私が創ったカード……」
すみれは『火(ファイアリー)』を手に取って少し微笑んだ。
「ということはこれはクロウカードではなくさくらちゃんが創ったさくらカードということになりますわね!」
「ほえ?」
さくらは困惑する。
「自ら作ったさくらちゃんカードでこれまで以上に立ち向かうさくらちゃん……」
知世がうっとりと妄想に浸る。
「素晴らしいですわ……」
「さくらちゃんカードはちょっと……」
さくらの口元が引きつっている。
「ではさくらカードでしょうか」
「ではさくらカードでしょうか」
「それもなんだか……」
「慣れると何とかなるよ」
すみれは慰めるようにさくらの肩に手を置いた。
「じゃあ眠くなったのは……」
「今まではクロウが創ったクロウカードをつこうてたんや。もちろん使うもんは魔力が必要やけどそれでもクロウがカードに残した魔力が元になっとるさかい。さほど疲れることはない」
「確かにそうかも……」
リディアカードを使っていたときと初期にすみれカードを使った時を考えすみれは納得した。
「けど新しいカードはさくらが自分の魔力だけで使うんやからそりゃしんどいで」
「魔力の使い過ぎってやつよ」
アップルティーアが説明する。
「それで眠くなっちゃってたのね……」
さくらが納得する。
「夕べさくらが危険な時にわいとユエはなんもできなかった……」
ケルベロスは悔しそうだった。
「私も何もできなかった……。攻撃カードは使えないし、動けなくなっちゃうし……」
「そうだったわね……。私たちだけでなくすみれを動けなくするなんて……」
「気にしないで。大丈夫だったし」
慰めるように明るくさくらが言った。
「いいや。気にせんわけにはいかん。仮の姿ならまだしもわいもユエも本来の姿に戻っとった!」
「本来の姿だったのに!?」
小狼が驚く。
「それだけじゃない。本来の姿の私とルナ。すみれまで足止めされた……」
「すみれまで!?」
今度は小龍が驚く。
彼が知っている限りすみれは最高峰の魔力を持っている。そんな彼女が足止めされるとは思わなかったからだ。
「わいとユエを足止めできるのは今の主であるさくらと…クロウ・リードだけや……」
「でしょうね……。すみれの足止めも含まれるとなるとクロウしかいない……。ただ問題はどうやってなのよね……」
「クロウ・リード……」
ケルベロスとアップルティーアの言葉がすみれの耳にいつまでも残った。
すべてを話したさくらにそんなことを小狼が言った。
「星の力が宿った鍵だから呪文も星ってことね……。私のこのハートの鍵のように……」
すみれがハートの鍵を見せる。
ハートを水色の輪が囲み、羽が生えている鍵だ。
「うん……」
さくらは頷いた。
「でもどうして今日起きられないくらい眠くなってしまったんでしょう?」
知世が疑問に思う。
「確かにそうですわね」
智世が頷いた。
「杖と一緒にカードも新しゅうなったからや」
「「え?」」
小狼と知世がケルベロスを見た。
「やっぱり……」
アップルティーアは予想していたみたいだった。
「昨日さくらが魔法を使った時、クロウのとは違う魔法陣が現れた」
「ああ……あの……」
すみれは星の魔法陣を思いだしていた。
「ああ、そうや。見てみ」
ケルベロスの言葉と共に一枚のカードがカードを納める本から飛び出してくる。
『火(ファイアリー)』のカードだった。
「『火(ファイアリー)』のカードだけ違っとるやろ」
ケルベロスの言う通りそれはクロウカードとは違っていた。色が桜色になっている。
「カードの裏も違っていますわね」
「この魔法陣がさくらが魔法を使った時に出たってこと?」
美空に疑問にすみれは黙って頷いた。
「鍵は杖になったけどカードが使えなかったの。だからカードも変えなきゃいけないのかなって思って……」
「自分の力だけで変えたのか?」
「分かんないんだけど……」
さくらは小狼の質問に困った顔をした。
「いいや。このカードはクロウのカードを元にしてさくらが自分で創ったカードや」
ケルベロスが答えた。
「すみれちゃんと同じですわね……」
「そうだな……」
小龍がすみれをみた。
すみれは自分のカードを取り出した。水色の自分のカードを。
「私が創ったカード……」
すみれは『火(ファイアリー)』を手に取って少し微笑んだ。
「ということはこれはクロウカードではなくさくらちゃんが創ったさくらカードということになりますわね!」
「ほえ?」
さくらは困惑する。
「自ら作ったさくらちゃんカードでこれまで以上に立ち向かうさくらちゃん……」
知世がうっとりと妄想に浸る。
「素晴らしいですわ……」
「さくらちゃんカードはちょっと……」
さくらの口元が引きつっている。
「ではさくらカードでしょうか」
「ではさくらカードでしょうか」
「それもなんだか……」
「慣れると何とかなるよ」
すみれは慰めるようにさくらの肩に手を置いた。
「じゃあ眠くなったのは……」
「今まではクロウが創ったクロウカードをつこうてたんや。もちろん使うもんは魔力が必要やけどそれでもクロウがカードに残した魔力が元になっとるさかい。さほど疲れることはない」
「確かにそうかも……」
リディアカードを使っていたときと初期にすみれカードを使った時を考えすみれは納得した。
「けど新しいカードはさくらが自分の魔力だけで使うんやからそりゃしんどいで」
「魔力の使い過ぎってやつよ」
アップルティーアが説明する。
「それで眠くなっちゃってたのね……」
さくらが納得する。
「夕べさくらが危険な時にわいとユエはなんもできなかった……」
ケルベロスは悔しそうだった。
「私も何もできなかった……。攻撃カードは使えないし、動けなくなっちゃうし……」
「そうだったわね……。私たちだけでなくすみれを動けなくするなんて……」
「気にしないで。大丈夫だったし」
慰めるように明るくさくらが言った。
「いいや。気にせんわけにはいかん。仮の姿ならまだしもわいもユエも本来の姿に戻っとった!」
「本来の姿だったのに!?」
小狼が驚く。
「それだけじゃない。本来の姿の私とルナ。すみれまで足止めされた……」
「すみれまで!?」
今度は小龍が驚く。
彼が知っている限りすみれは最高峰の魔力を持っている。そんな彼女が足止めされるとは思わなかったからだ。
「わいとユエを足止めできるのは今の主であるさくらと…クロウ・リードだけや……」
「でしょうね……。すみれの足止めも含まれるとなるとクロウしかいない……。ただ問題はどうやってなのよね……」
「クロウ・リード……」
ケルベロスとアップルティーアの言葉がすみれの耳にいつまでも残った。
