第百二十一話 動く危険なピアノ
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「すみれちゃん」
「あ、知世ちゃん」
すみれは知世に声をかけられた。
「今日さくらちゃんのお見舞いにおうちに伺ってもよろしいでしょうか?」
「うん。是非来て。智世ちゃんと小龍と美空もさくらのお見舞いに来るの。知世ちゃんも来たら喜ぶよ」
「まあそれはよかったですわ。ね、李小狼君」
「え、あ、まあな……」
小狼は顔を真っ赤にした。
「それじゃあ行こうか」
六人は歩き出した。
「あいつは大丈夫なのか?」
小狼が話しかけてきた。
「あいつってさくらのこと?」
すみれが訊くとこくこくと彼は頷いた。
「ああ。学校を休むなんてめったになかっただろう……。だから……」
「李小狼君は本当にさくらのことを気にしてくれているんだね」
「いや、別にあいつのことなんて……」
小狼はうろたえた。
「へえ~。やっぱり気になるんだ?」
小龍がにやにやする。
「だから違うって小龍!」
小狼がかみつく。
「あはは。ごめんごめん。だけど心配だよね。お土産もあるし、様子だけ見ようよ。ね」
「そうだな……」
小狼は小龍の言葉に落ち着いた。
それからしばらくすみれたちは無言で歩いた。
「あ。ついたよ」
木之本家だ。
「ではインターフォンを押しますわね」
知世がインターフォンを押す。
きづいたさくらが窓から顔を出す。
「知世ちゃん、智世ちゃん、李小龍君、李小狼君、美空!」
さくらは元気そうだった。
「さくらちゃん!」
知世が笑顔で手を振る。
さくらに気づいた小狼の顔が真っ赤になる。
「上がって貰っていい?」
「いいよ」
さくらが頷いた。
すみれは鍵を使って家に入るとお茶の準備をし始めた。
「ちょっと待っててね」
「ええ。大丈夫ですわ。元気そうでよかったです……」
知世は少しホッとしているようだった。
「うん。そうだね……。本当に」
今朝のさくらを知っているだけにその言葉には実感がこもっていた。
「お加減いかがですか?」
知世が訊いた。
「全然平気! ちょっと眠かっただけ」
さくらが元気をアピールする。
「せや。ぐうぐう寝とったわ」
「ケロちゃん!」
さくらが寝ていたことをばらされて恥ずかしがる。
「でもよかった……。さくらが元気になって」
朝のさくらを知っているだけにすみれはほっとしていた。
「これ。今日家庭科で作ったんです」
「わあ! おいしそうなケーキ」
知世が出したカップケーキにさくらの目が輝く。
「こちらが私が作ったやつでこちらが李小狼作ですわ」
小狼が紙袋を渡す。
「ありがとう」
さくらの微笑みに小狼が真っ赤になる。
「ふふふ。それじゃあみんなで作ったものを食べようか」
「いいね。お茶のおかわり持ってくる」
ケルベロスと小狼の言い争いを後ろにすみれは部屋を出て行った。
「本当に良かった……」
その際にすみれはほっとしたように呟いた。
「あ、知世ちゃん」
すみれは知世に声をかけられた。
「今日さくらちゃんのお見舞いにおうちに伺ってもよろしいでしょうか?」
「うん。是非来て。智世ちゃんと小龍と美空もさくらのお見舞いに来るの。知世ちゃんも来たら喜ぶよ」
「まあそれはよかったですわ。ね、李小狼君」
「え、あ、まあな……」
小狼は顔を真っ赤にした。
「それじゃあ行こうか」
六人は歩き出した。
「あいつは大丈夫なのか?」
小狼が話しかけてきた。
「あいつってさくらのこと?」
すみれが訊くとこくこくと彼は頷いた。
「ああ。学校を休むなんてめったになかっただろう……。だから……」
「李小狼君は本当にさくらのことを気にしてくれているんだね」
「いや、別にあいつのことなんて……」
小狼はうろたえた。
「へえ~。やっぱり気になるんだ?」
小龍がにやにやする。
「だから違うって小龍!」
小狼がかみつく。
「あはは。ごめんごめん。だけど心配だよね。お土産もあるし、様子だけ見ようよ。ね」
「そうだな……」
小狼は小龍の言葉に落ち着いた。
それからしばらくすみれたちは無言で歩いた。
「あ。ついたよ」
木之本家だ。
「ではインターフォンを押しますわね」
知世がインターフォンを押す。
きづいたさくらが窓から顔を出す。
「知世ちゃん、智世ちゃん、李小龍君、李小狼君、美空!」
さくらは元気そうだった。
「さくらちゃん!」
知世が笑顔で手を振る。
さくらに気づいた小狼の顔が真っ赤になる。
「上がって貰っていい?」
「いいよ」
さくらが頷いた。
すみれは鍵を使って家に入るとお茶の準備をし始めた。
「ちょっと待っててね」
「ええ。大丈夫ですわ。元気そうでよかったです……」
知世は少しホッとしているようだった。
「うん。そうだね……。本当に」
今朝のさくらを知っているだけにその言葉には実感がこもっていた。
「お加減いかがですか?」
知世が訊いた。
「全然平気! ちょっと眠かっただけ」
さくらが元気をアピールする。
「せや。ぐうぐう寝とったわ」
「ケロちゃん!」
さくらが寝ていたことをばらされて恥ずかしがる。
「でもよかった……。さくらが元気になって」
朝のさくらを知っているだけにすみれはほっとしていた。
「これ。今日家庭科で作ったんです」
「わあ! おいしそうなケーキ」
知世が出したカップケーキにさくらの目が輝く。
「こちらが私が作ったやつでこちらが李小狼作ですわ」
小狼が紙袋を渡す。
「ありがとう」
さくらの微笑みに小狼が真っ赤になる。
「ふふふ。それじゃあみんなで作ったものを食べようか」
「いいね。お茶のおかわり持ってくる」
ケルベロスと小狼の言い争いを後ろにすみれは部屋を出て行った。
「本当に良かった……」
その際にすみれはほっとしたように呟いた。
