第百二十一話 動く危険なピアノ
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木之本家では大変なことが起きていた。
「さくら……」
心配そうにあやめがさくらの部屋を覗く。
さくらのベッドのそばには父・藤隆と兄・桃矢、姉・梅香がいた。
「ううん……!」
さくらは頑張って起きようとするもベッドに逆戻りしてしまう。
そう。木之本家三女であるさくらがベッドから起き上がれなくなったのだ。
「大丈夫……?」
そんなさくらを父・藤隆は心配そうな顔で訊く。
「ふにゃ……ちょっと眠いだけ……」
藤隆は額に手をやる。
「熱は……ないんだけど……」
「ちょっと眠いだけだから……おとうさんも……おにいちゃんも……おねえちゃんも……すみれも……あやめも……がっこういって……」
そこで言葉が途切れる。
「でもこんなさくら……」
あやめは扉から顔を出して言った。
「だいじょうぶ……ね……」
その言葉に藤隆は桃矢や梅香と顔を見合わせた。
「じゃ、行ってきますね」
そうした方がいいと思って藤隆は立ち上がった。
「うん……いってらっしゃい……」
眠そうな声でさくらが言った。
藤隆、梅香、桃矢の順で部屋を出る。
桃矢は最後に部屋を出るときにさくらの横にいるぬいぐるみの振りをしているケルベロスを睨んだ。
ケルベロスは冷や汗をかいた。
ぱたんと扉が閉まった。
「さくら……」
心配そうにあやめがさくらの部屋を覗く。
さくらのベッドのそばには父・藤隆と兄・桃矢、姉・梅香がいた。
「ううん……!」
さくらは頑張って起きようとするもベッドに逆戻りしてしまう。
そう。木之本家三女であるさくらがベッドから起き上がれなくなったのだ。
「大丈夫……?」
そんなさくらを父・藤隆は心配そうな顔で訊く。
「ふにゃ……ちょっと眠いだけ……」
藤隆は額に手をやる。
「熱は……ないんだけど……」
「ちょっと眠いだけだから……おとうさんも……おにいちゃんも……おねえちゃんも……すみれも……あやめも……がっこういって……」
そこで言葉が途切れる。
「でもこんなさくら……」
あやめは扉から顔を出して言った。
「だいじょうぶ……ね……」
その言葉に藤隆は桃矢や梅香と顔を見合わせた。
「じゃ、行ってきますね」
そうした方がいいと思って藤隆は立ち上がった。
「うん……いってらっしゃい……」
眠そうな声でさくらが言った。
藤隆、梅香、桃矢の順で部屋を出る。
桃矢は最後に部屋を出るときにさくらの横にいるぬいぐるみの振りをしているケルベロスを睨んだ。
ケルベロスは冷や汗をかいた。
ぱたんと扉が閉まった。
