第百二十話 さくらの新しい星の力
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(息が……できない……!)
ごぽりと息を吐きだした。
水の竜巻に巻き込まれて息が苦しくなっていたのだ。
(こんなことする人は誰なの……?)
すみれは薄れゆく意識の中でそんなことを思った。
『ごめんなさい、すみれさん』
誰かが謝っている声が聞こえる。
(リディアさん……?)
すみれはそれはリディアの声だと思った。
『色々大変でしょうけれど、あなたたちなら絶対大丈夫。ほら、新しい力が』
その声とともに意識が戻った。
まぶしい光が瞼の裏に差し込む。
すみれがうっすらと目を開けると魔法陣が見えた。
(あの魔方陣は……?)
今まで見慣れていたクロウ・リードの魔法陣ではなかった。星を中心とした魔法陣。
(さくらだけの力……)
ぼんやりとそう思った。
次の瞬間、何かが展開するのを感じた。
「ううっ……!」
しかしそれを考えている暇はなかった。息が苦しくてそれに精いっぱいだったからだ。
(このままじゃ私たち……!)
最悪を考えたその時だった。
包んでいた水の竜巻が消えた。
「はあはあはあ……!」
息をつくので精一杯だった。
「あれ……雨が……」
息をついた後、雨がやんでいることに気づいた。
「あ、さくらは!?」
さくらを探す。
「さくら!」
「大丈夫ですか!?」
ケルベロスと知世が声をかける。
「あのね……カードが……!」
さくらは何事か話そうとするもふらりと倒れこむ。
「「「さくら!」」」
「「さくらちゃん!」」
その場にいる全員が駆け寄る。
「どっか怪我でもしたんか!?」
「寝てる」
ユエが受け止めて息を確かめて言った。
ケルベロスがずっこける。
「なんだ寝てるだけか……」
アップルティーアはほっとしてたようだった。
ユエはさくらを抱えると月を見た。
「何か気になることでもあるのか、ユエ」
「どないした、ユエ」
ケルベロスとルナが訊く。
「いや……」
ユエはそう答えるとさくらの方を見た。
「穏やかに寝ているね」
美空はそう言った。
「そうね……。でもあの力……」
アップルティーアは何か言いよどんでいるようだった。
「何か気になることでも?」
智世が訊く。
「今は何とも言えない……」
「ああそうだな……」
アップルティーアとルナは頷きあう。
世界でも有数の魔力を持つすみれを足止めできる力。それは彼らが協力したらできるような気がした。
だが今はそう思っただけで何とも言えなかった。
そんな彼らを見ている三つの影。
はるか上空に浮かぶ少年と女性と獣の影。
「クロウカードを元に新しいカードを創るとはさすがですね」
そう少年は言うとにやりと笑った。
そして彼が左手に持っている鈴が音を鳴らした。
リーン!
ごぽりと息を吐きだした。
水の竜巻に巻き込まれて息が苦しくなっていたのだ。
(こんなことする人は誰なの……?)
すみれは薄れゆく意識の中でそんなことを思った。
『ごめんなさい、すみれさん』
誰かが謝っている声が聞こえる。
(リディアさん……?)
すみれはそれはリディアの声だと思った。
『色々大変でしょうけれど、あなたたちなら絶対大丈夫。ほら、新しい力が』
その声とともに意識が戻った。
まぶしい光が瞼の裏に差し込む。
すみれがうっすらと目を開けると魔法陣が見えた。
(あの魔方陣は……?)
今まで見慣れていたクロウ・リードの魔法陣ではなかった。星を中心とした魔法陣。
(さくらだけの力……)
ぼんやりとそう思った。
次の瞬間、何かが展開するのを感じた。
「ううっ……!」
しかしそれを考えている暇はなかった。息が苦しくてそれに精いっぱいだったからだ。
(このままじゃ私たち……!)
最悪を考えたその時だった。
包んでいた水の竜巻が消えた。
「はあはあはあ……!」
息をつくので精一杯だった。
「あれ……雨が……」
息をついた後、雨がやんでいることに気づいた。
「あ、さくらは!?」
さくらを探す。
「さくら!」
「大丈夫ですか!?」
ケルベロスと知世が声をかける。
「あのね……カードが……!」
さくらは何事か話そうとするもふらりと倒れこむ。
「「「さくら!」」」
「「さくらちゃん!」」
その場にいる全員が駆け寄る。
「どっか怪我でもしたんか!?」
「寝てる」
ユエが受け止めて息を確かめて言った。
ケルベロスがずっこける。
「なんだ寝てるだけか……」
アップルティーアはほっとしてたようだった。
ユエはさくらを抱えると月を見た。
「何か気になることでもあるのか、ユエ」
「どないした、ユエ」
ケルベロスとルナが訊く。
「いや……」
ユエはそう答えるとさくらの方を見た。
「穏やかに寝ているね」
美空はそう言った。
「そうね……。でもあの力……」
アップルティーアは何か言いよどんでいるようだった。
「何か気になることでも?」
智世が訊く。
「今は何とも言えない……」
「ああそうだな……」
アップルティーアとルナは頷きあう。
世界でも有数の魔力を持つすみれを足止めできる力。それは彼らが協力したらできるような気がした。
だが今はそう思っただけで何とも言えなかった。
そんな彼らを見ている三つの影。
はるか上空に浮かぶ少年と女性と獣の影。
「クロウカードを元に新しいカードを創るとはさすがですね」
そう少年は言うとにやりと笑った。
そして彼が左手に持っている鈴が音を鳴らした。
リーン!
