第百二十話 さくらの新しい星の力
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今日も雨はざあざあと降り続いていた。
『昨日から友枝町に集中的に降り続いている雨はいまだ衰える気配はありません。しかしなぜ友枝町だけにこのように集中的に雨が降るのでしょうか』
テレビでこんなふうに放送していた。
「はあ……」
すみれはため息をつくとテレビを消した。
「しかし……『火(ファイアー)』のカードが呑み込まれるとはね……。他のカードは大丈夫だったんでしょう?」
「うん。問題なく『盾(シールド)』は発動したよ。ただ鈴の音が鳴ってから『火(ファイアー)』が呑み込まれちゃってカードに戻っちゃった……」
すみれは俯く。
「すみれの力は世界でも一、二を争うほど強いのよ。そんなすみれが使ったカードを呑み込むなんて……」
アップルティーアは悔しそうだった。
「いったい誰なんだろう……」
「分からない……」
アップルティーアはそう言いつつもある考えが頭を離れない。
(あの人だったらもしかして……。でもそんな……ありえない……)
しかしそう思いつつもあり得ないことは分かっていた。
「ところですみれ。アリアには連絡したの?」
「昨日から電話しているんだけど出ないの……」
「あ~もう! この緊急事態に! 何をやっているのよ~」
アップルティーアは髪をくしゃくしゃにして叫ぶ。
「アリアちゃんにもいろいろあるんだよ……」
すみれは宥めつつもアリアが電話に出ないことに不安を感じていた。
(アリアちゃん……。どうしたんだろう……何かあったのかな……)
「私、そろそろ下行くね。ご飯食べないと……」
「ああ、そうね。行ってらっしゃい」
アップルティーアに見送られて下の階に向かった。
ダイニングに入るとさくらが朝食の準備をしていて星の鍵を見つめているのを見つけた。
(さくら……)
彼女が考えていることが分かりすみれは黙って見つめた。
「すみれ……おはよう……」
「おはよう、さくら……」
さくらが気付いて挨拶をしてくるのですみれも挨拶を返す。
「お。ちゃんと起きたな怪獣一号」
「そして怪獣二号」
兄と姉が入ってきた。さくらは持っていた『鍵』をしまう。
すみれとさくらは兄と姉のからかいにも反応せず、黙って立っていた。
その様子に兄はきょとんと目を瞬く。普通なら二人とも怒るからだ。
「反撃がねえな……」
「おかしいわね……」
反撃がないことにおかしな思いを抱えつつも梅香と桃矢は席に座った。
「あ、あのね……お姉ちゃん」
「なあに。すみれ」
梅香が顔を上げる。
「聖奈さん、今日うちに来るかな?」
「聖奈? ああ。少しだけだけど寄りたいって言っていたわね。何か用事があるみたい」
梅香はそんなことを言った。
「よかった!」
「私はすぐにバイトだけどね。頑張ってもてなしなさい」
「うん! 頑張る!」
すみれの顔が輝く。そしてさくらをつつく。
「ほら。さくら」
「う、うん。お兄ちゃん……。今日雪兎さんもうちに来るかな?」
「ゆき? そんな予定はねえけど?」
「あの、雪兎さんに……あの……あの……」
「なんかうまいもんがあれば来るんじゃねえか?」
妹の顔を見て桃矢がそんなことを言った。
「つくる! 私頑張って作るから!」
「私も!」
すみれがアピールする。
「ま。誘ってみっか。怪獣たちの作ったもんは珍しいし」
「お兄ちゃん!」
「何ですって!」
二人は怒り、桃矢は満足そうに笑った。
『昨日から友枝町に集中的に降り続いている雨はいまだ衰える気配はありません。しかしなぜ友枝町だけにこのように集中的に雨が降るのでしょうか』
テレビでこんなふうに放送していた。
「はあ……」
すみれはため息をつくとテレビを消した。
「しかし……『火(ファイアー)』のカードが呑み込まれるとはね……。他のカードは大丈夫だったんでしょう?」
「うん。問題なく『盾(シールド)』は発動したよ。ただ鈴の音が鳴ってから『火(ファイアー)』が呑み込まれちゃってカードに戻っちゃった……」
すみれは俯く。
「すみれの力は世界でも一、二を争うほど強いのよ。そんなすみれが使ったカードを呑み込むなんて……」
アップルティーアは悔しそうだった。
「いったい誰なんだろう……」
「分からない……」
アップルティーアはそう言いつつもある考えが頭を離れない。
(あの人だったらもしかして……。でもそんな……ありえない……)
しかしそう思いつつもあり得ないことは分かっていた。
「ところですみれ。アリアには連絡したの?」
「昨日から電話しているんだけど出ないの……」
「あ~もう! この緊急事態に! 何をやっているのよ~」
アップルティーアは髪をくしゃくしゃにして叫ぶ。
「アリアちゃんにもいろいろあるんだよ……」
すみれは宥めつつもアリアが電話に出ないことに不安を感じていた。
(アリアちゃん……。どうしたんだろう……何かあったのかな……)
「私、そろそろ下行くね。ご飯食べないと……」
「ああ、そうね。行ってらっしゃい」
アップルティーアに見送られて下の階に向かった。
ダイニングに入るとさくらが朝食の準備をしていて星の鍵を見つめているのを見つけた。
(さくら……)
彼女が考えていることが分かりすみれは黙って見つめた。
「すみれ……おはよう……」
「おはよう、さくら……」
さくらが気付いて挨拶をしてくるのですみれも挨拶を返す。
「お。ちゃんと起きたな怪獣一号」
「そして怪獣二号」
兄と姉が入ってきた。さくらは持っていた『鍵』をしまう。
すみれとさくらは兄と姉のからかいにも反応せず、黙って立っていた。
その様子に兄はきょとんと目を瞬く。普通なら二人とも怒るからだ。
「反撃がねえな……」
「おかしいわね……」
反撃がないことにおかしな思いを抱えつつも梅香と桃矢は席に座った。
「あ、あのね……お姉ちゃん」
「なあに。すみれ」
梅香が顔を上げる。
「聖奈さん、今日うちに来るかな?」
「聖奈? ああ。少しだけだけど寄りたいって言っていたわね。何か用事があるみたい」
梅香はそんなことを言った。
「よかった!」
「私はすぐにバイトだけどね。頑張ってもてなしなさい」
「うん! 頑張る!」
すみれの顔が輝く。そしてさくらをつつく。
「ほら。さくら」
「う、うん。お兄ちゃん……。今日雪兎さんもうちに来るかな?」
「ゆき? そんな予定はねえけど?」
「あの、雪兎さんに……あの……あの……」
「なんかうまいもんがあれば来るんじゃねえか?」
妹の顔を見て桃矢がそんなことを言った。
「つくる! 私頑張って作るから!」
「私も!」
すみれがアピールする。
「ま。誘ってみっか。怪獣たちの作ったもんは珍しいし」
「お兄ちゃん!」
「何ですって!」
二人は怒り、桃矢は満足そうに笑った。
