第百十九話 再びの不思議な転校生
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「お兄ちゃん、これで全部よ」
取り込んだ洗濯物をすみれが兄に渡す。
「お~。さくらとあやめに渡しとくわ」
「洗濯物もう一度になっちゃったわね」
梅香が呟く。
「うん……」
「まったく……。あやめも気づかないなんて……」
梅香がため息をつく。
「仕方ないよ。テレビ観てたみたいだし」
「それにしたって……」
「だからさくらと一緒に洗濯機を回しているんじゃない」
あやめは取り込まなかった罪滅ぼしとして洗濯機をもう一度さくらと一緒に回していた。
「はあ……。私、バイト行ってくるわ」
「え⁉ またバイトなの?」
すみれが驚く。
「ホワイトボードに書いてあったじゃない」
「あ~。そっか……。さくら、三人分の食材を買っていたんだけどな~」
「それは何とかなるでしょ。……うちには大食いがいるみたいだし」
「はい!?」
すみれはぎょっとした。
もしかしてアップルティーアとケルベロスのこと気づいているのか。
「大食いがね」
梅香はすみれを指す。
「すみれは大食いじゃないもん!」
姉に食って掛かる。
「はいはい。じゃ、ご飯いらないから行ってくるね。大食いすみれ、頑張れ~」
妹をからかって満足した梅香は階下に向かう。
「お姉ちゃん!」
すみれは怒鳴るが、彼女には効いていない。
「も~。お姉ちゃんってば~」
なんで姉は意地悪何だろうとすみれは膨れる。
そしてその勢いのまま自分の部屋に向かう。
「あら、ご機嫌斜めね。すみれ」
アップルティーアが飛んでくる。
「お姉ちゃんがからかうから」
「まともに取り合うからそうなるのよ」
彼女はため息をついた。
「あ、そうそう。今日うちのクラスに転校生が来たんだよ」
「へ~。転校生……。名前は?」
「柊沢エリオル君。イギリスから来たんだって」
「へえ。アリアの奴と同じところね」
「そうだね~。知り合いだったりするのかな?」
「さあ? イギリスは広いから分からないわね。それでその転校生に何かあるの?」
「優しそうな男の子だけど鈴がなったんだよね」
「鈴って昨日の?」
ぴくりとアップルティーアの眉が動く。
「そう。あとお兄ちゃんとお姉ちゃんのクラスにも来たんだよ。そっちは女の人で彼女に会った時も鈴が鳴ったの」
「鈴か……。鈴は魔除けに効くとはいうけど……」
アップルティーアが難しい顔をする。
「空耳かな?」
「でも何度も聞こえるんでしょう? 空耳ってことはないと思う。最初は私も聞こえたし」
「うん、そうだよね……」
すみれはアップルティーア二も聞こえたことを思いだした。
そんな中、すみれは強い気配を感じた。
「さくら!」
部屋を飛び出す。
「すみれ、待って!」
慌ててアップルティーアがあとを追った。
取り込んだ洗濯物をすみれが兄に渡す。
「お~。さくらとあやめに渡しとくわ」
「洗濯物もう一度になっちゃったわね」
梅香が呟く。
「うん……」
「まったく……。あやめも気づかないなんて……」
梅香がため息をつく。
「仕方ないよ。テレビ観てたみたいだし」
「それにしたって……」
「だからさくらと一緒に洗濯機を回しているんじゃない」
あやめは取り込まなかった罪滅ぼしとして洗濯機をもう一度さくらと一緒に回していた。
「はあ……。私、バイト行ってくるわ」
「え⁉ またバイトなの?」
すみれが驚く。
「ホワイトボードに書いてあったじゃない」
「あ~。そっか……。さくら、三人分の食材を買っていたんだけどな~」
「それは何とかなるでしょ。……うちには大食いがいるみたいだし」
「はい!?」
すみれはぎょっとした。
もしかしてアップルティーアとケルベロスのこと気づいているのか。
「大食いがね」
梅香はすみれを指す。
「すみれは大食いじゃないもん!」
姉に食って掛かる。
「はいはい。じゃ、ご飯いらないから行ってくるね。大食いすみれ、頑張れ~」
妹をからかって満足した梅香は階下に向かう。
「お姉ちゃん!」
すみれは怒鳴るが、彼女には効いていない。
「も~。お姉ちゃんってば~」
なんで姉は意地悪何だろうとすみれは膨れる。
そしてその勢いのまま自分の部屋に向かう。
「あら、ご機嫌斜めね。すみれ」
アップルティーアが飛んでくる。
「お姉ちゃんがからかうから」
「まともに取り合うからそうなるのよ」
彼女はため息をついた。
「あ、そうそう。今日うちのクラスに転校生が来たんだよ」
「へ~。転校生……。名前は?」
「柊沢エリオル君。イギリスから来たんだって」
「へえ。アリアの奴と同じところね」
「そうだね~。知り合いだったりするのかな?」
「さあ? イギリスは広いから分からないわね。それでその転校生に何かあるの?」
「優しそうな男の子だけど鈴がなったんだよね」
「鈴って昨日の?」
ぴくりとアップルティーアの眉が動く。
「そう。あとお兄ちゃんとお姉ちゃんのクラスにも来たんだよ。そっちは女の人で彼女に会った時も鈴が鳴ったの」
「鈴か……。鈴は魔除けに効くとはいうけど……」
アップルティーアが難しい顔をする。
「空耳かな?」
「でも何度も聞こえるんでしょう? 空耳ってことはないと思う。最初は私も聞こえたし」
「うん、そうだよね……」
すみれはアップルティーア二も聞こえたことを思いだした。
そんな中、すみれは強い気配を感じた。
「さくら!」
部屋を飛び出す。
「すみれ、待って!」
慌ててアップルティーアがあとを追った。
