第百十九話 再びの不思議な転校生
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さくらと美空が戻ってきたのは夕日があたりを染めはじめた頃だった。
「お待たせ~」
「待たせてごめんね~」
「はい、知世ちゃん、李小狼君」
「ありがとうございます」
「ありがとう」
「すみれ、はい」
「ありがとう、美空」
「ちゃんと話出来た?」
「うん」
「よかった。李小龍と智世ちゃんはこっち」
「ありがとうございます」
「ありがとうね」
二人も受け取る。
そんな中、さくらのアイスキャンディーが消えた。横から奪われたのだ。
「ほえ?」
さくらが手を見て不思議そうな声を出す。
後ろを見ると背の高い人物がいた。
「あ~! お兄ちゃん!」
アイスキャンディーを奪った兄はやつれた顔でそれを食べていた。
「だめだよ。とーや」
「ゆきもくうか?」
桃矢が雪兎に言った。
やはり疲れているようだった。
雪兎はため息をついて首を横に振る。
「僕が新しいの買ってくるね」
「桃矢がごめんね、さくらちゃん」
さくらに謝る雪兎と聖奈。
「い、いいんです!」
赤くなりながら断るさくら。
「ところでお兄ちゃんどうしたの?」
「うん、お兄ちゃんどうしたの?」
あたりをきょろきょろと見回している桃矢を不思議に思った二人が訊いた。
「今日うちのクラスに転校生が来たんだよ」
「うちもだよ。それがどうかしたの?」
さくらが訊いた時だった。
「桃矢君!」
足音が聞こえて桃矢に抱き着いた。
女の人だった。
「探したんだから~!」
彼女は雪兎にふっと勝ち誇った笑みをこぼした。
雪兎にはそれが通じていなくてにっこりとほほ笑む。
「あら? あなたたち桃矢君の妹さんたち?」
女の人がさくらとすみれに気づく。
「は、はい。木之本さくらです」
「木之本すみれです」
挨拶する。
「私、奈久留。秋月奈久留」
そしてすみれとさくらの前に降り立った。
「ん~! 思ってた通りかわいい~!」
さくらに頬ずりする奈久留。
リーン!
その瞬間、また鈴の音が聞こえた気がした。
「あのな~! いい加減に~!」
「うちの妹に手を出さないでよ!」
声を上げる桃矢と梅香。
奈久留はそれを聞かずに桃矢のアイスキャンディーを手に取る。
「じゃあね~! 桃矢君! また明日~!」
手を振って走り去っていく。
「アイス……」
「持っていかれましたわね……」
小狼と知世が呟く。
「お姉ちゃん……。あの転校生……。何かあるの……?」
厳しい顔で転校生を睨む兄を見てすみれは梅香に訊いた。
「今のところは分からない……。でも桃矢が警戒している以上なにかあるんでしょうね」
「そっか……」
すみれはそこで黙り込んだ。
(鈴の音……また……)
考え込んでいると雨が降り出した。
「雨だ……」
「うん……。急な雨だ」
すみれは頷いた。
「いけね。洗濯物」
「やば! あやめ、取り込んでくれてないかしら」
慌てる桃矢と梅香。
すみれたちは慌てて家に帰ることにした。
「お待たせ~」
「待たせてごめんね~」
「はい、知世ちゃん、李小狼君」
「ありがとうございます」
「ありがとう」
「すみれ、はい」
「ありがとう、美空」
「ちゃんと話出来た?」
「うん」
「よかった。李小龍と智世ちゃんはこっち」
「ありがとうございます」
「ありがとうね」
二人も受け取る。
そんな中、さくらのアイスキャンディーが消えた。横から奪われたのだ。
「ほえ?」
さくらが手を見て不思議そうな声を出す。
後ろを見ると背の高い人物がいた。
「あ~! お兄ちゃん!」
アイスキャンディーを奪った兄はやつれた顔でそれを食べていた。
「だめだよ。とーや」
「ゆきもくうか?」
桃矢が雪兎に言った。
やはり疲れているようだった。
雪兎はため息をついて首を横に振る。
「僕が新しいの買ってくるね」
「桃矢がごめんね、さくらちゃん」
さくらに謝る雪兎と聖奈。
「い、いいんです!」
赤くなりながら断るさくら。
「ところでお兄ちゃんどうしたの?」
「うん、お兄ちゃんどうしたの?」
あたりをきょろきょろと見回している桃矢を不思議に思った二人が訊いた。
「今日うちのクラスに転校生が来たんだよ」
「うちもだよ。それがどうかしたの?」
さくらが訊いた時だった。
「桃矢君!」
足音が聞こえて桃矢に抱き着いた。
女の人だった。
「探したんだから~!」
彼女は雪兎にふっと勝ち誇った笑みをこぼした。
雪兎にはそれが通じていなくてにっこりとほほ笑む。
「あら? あなたたち桃矢君の妹さんたち?」
女の人がさくらとすみれに気づく。
「は、はい。木之本さくらです」
「木之本すみれです」
挨拶する。
「私、奈久留。秋月奈久留」
そしてすみれとさくらの前に降り立った。
「ん~! 思ってた通りかわいい~!」
さくらに頬ずりする奈久留。
リーン!
その瞬間、また鈴の音が聞こえた気がした。
「あのな~! いい加減に~!」
「うちの妹に手を出さないでよ!」
声を上げる桃矢と梅香。
奈久留はそれを聞かずに桃矢のアイスキャンディーを手に取る。
「じゃあね~! 桃矢君! また明日~!」
手を振って走り去っていく。
「アイス……」
「持っていかれましたわね……」
小狼と知世が呟く。
「お姉ちゃん……。あの転校生……。何かあるの……?」
厳しい顔で転校生を睨む兄を見てすみれは梅香に訊いた。
「今のところは分からない……。でも桃矢が警戒している以上なにかあるんでしょうね」
「そっか……」
すみれはそこで黙り込んだ。
(鈴の音……また……)
考え込んでいると雨が降り出した。
「雨だ……」
「うん……。急な雨だ」
すみれは頷いた。
「いけね。洗濯物」
「やば! あやめ、取り込んでくれてないかしら」
慌てる桃矢と梅香。
すみれたちは慌てて家に帰ることにした。
