1.見失った一番星
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宇宙を航行する白い宇宙船。
それは海を泳ぐ鯨のように見えることから外のものはモビーディックと呼び、中のものはまた別の名前で呼んでいた。
「シャングリラ」
楽園の名を持つその船は当てのない旅をしていた。
「はあ……」
シャングリラの中にある展望台でセレーネはため息をついていた。
セレーネには今のミュウの道筋が見えなかった。
「セレーネ」
恐る恐る誰かが声をかけてきた。
「ジョミーか」
振り向きもせずセレーネは答えた。
「セレーネは僕のことを恨んでいますか?」
「恨む? なぜ?」
セレーネは驚いた。そんなことを考えたこともなかったからだ。
「あの時、僕が引き戻したから……」
「いいえ。恨んだりはしていないわ。恨むべくは肝心な時に動いてくれなかったこの身体ね……」
半年前のことを思いだす。
あの時は何が起こっているのかセレーネも分からなかったのだ。
ため息をついてあの時──リリナの成人検査のことを思いだす。
それは海を泳ぐ鯨のように見えることから外のものはモビーディックと呼び、中のものはまた別の名前で呼んでいた。
「シャングリラ」
楽園の名を持つその船は当てのない旅をしていた。
「はあ……」
シャングリラの中にある展望台でセレーネはため息をついていた。
セレーネには今のミュウの道筋が見えなかった。
「セレーネ」
恐る恐る誰かが声をかけてきた。
「ジョミーか」
振り向きもせずセレーネは答えた。
「セレーネは僕のことを恨んでいますか?」
「恨む? なぜ?」
セレーネは驚いた。そんなことを考えたこともなかったからだ。
「あの時、僕が引き戻したから……」
「いいえ。恨んだりはしていないわ。恨むべくは肝心な時に動いてくれなかったこの身体ね……」
半年前のことを思いだす。
あの時は何が起こっているのかセレーネも分からなかったのだ。
ため息をついてあの時──リリナの成人検査のことを思いだす。
