2.E‐1077での一番星
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「納得できない」
リリナはご機嫌斜めだった。
プロフェッサーたちがやってきてさんざんリリナを説教したのだ。
「何がだ」
保健セクションで手当てをしながらイレーヌが訊いた。
「私だけが悪いわけじゃないもん」
「気絶するまで殴ったのにか?」
イレーヌは方眉をあげた。
上級生はイレーヌより重症だったのだ。
「最初に手を出してきたのはあっちだもの」
それだけ言ってリリナは顔をそむけた。
「いったい何があった」
イレーヌは真実が訊きたかった。
「話しを聞いてくれるの?」
リリナはきょとんとした。
「何を言う。お前は訳もなく上級生を殴るような性格はしていないだろう」
「そっか……」
リリナは少しだけうれしそうな顔をした。
「それで何があったんだ?」
イレーヌは再び訊いた。
「だってあいつら自作の機械で1年生を驚かせていたのよ」
言い訳のようにリリナは言った。
話によると自作の機械で1年生を驚かせていた上級生の一団がいた。ある1年生が驚いた弾みに池に落ちそうになったところで我慢できなくなったリリナが割って入り、上級生を諫めたという。
1年生であるリリナが入ってきたことを不愉快に思ったのかある言葉を吐いたという。
「そイレーヌのことを「新機械の申し子」とか「氷の女」とか言い始めたの。それでそうじゃない!って反論したら殴ってきたのよ。私も反撃のために殴り返したの。……やりすぎちゃったけど」
自分でもやりすぎたと分かっているのかリリナは目をそらした。
「はあ……」
イレーヌのため息にびくりとリリナは肩を揺らした。
「氷の女って私が言われているのを聞いて殴り掛かったってわけか……」
「そう」
リリナは頷いた。
「別に私は何を言われたっていいのに」
「よくない!」
リリナは反論した。
「イレーヌは氷の女じゃないし、機械の申し子じゃない。ちゃんと人間だもん!」
リリナはイレーヌがそう言われていることが我慢できなかった。だからこそ上級生に殴り掛かったのだ。
「ああいうのはできないものの僻みだ。だから言わせておけ。それよりもおまえが傷つく方が嫌だ」
イレーヌはリリナが傷つく方が嫌だった。相手は上級生だったのだ。叩きのめされる可能性の方が強かったのだ。
「……やっぱりイレーヌは優しいよ」
リリナは笑った。
自分に怪我をしてほしくないと願うのは相手を気遣えるからだ。そう思ったのだ。
「そういうのはおまえとケイトくらいだな」
イレーヌもふっと笑った。
リリナはご機嫌斜めだった。
プロフェッサーたちがやってきてさんざんリリナを説教したのだ。
「何がだ」
保健セクションで手当てをしながらイレーヌが訊いた。
「私だけが悪いわけじゃないもん」
「気絶するまで殴ったのにか?」
イレーヌは方眉をあげた。
上級生はイレーヌより重症だったのだ。
「最初に手を出してきたのはあっちだもの」
それだけ言ってリリナは顔をそむけた。
「いったい何があった」
イレーヌは真実が訊きたかった。
「話しを聞いてくれるの?」
リリナはきょとんとした。
「何を言う。お前は訳もなく上級生を殴るような性格はしていないだろう」
「そっか……」
リリナは少しだけうれしそうな顔をした。
「それで何があったんだ?」
イレーヌは再び訊いた。
「だってあいつら自作の機械で1年生を驚かせていたのよ」
言い訳のようにリリナは言った。
話によると自作の機械で1年生を驚かせていた上級生の一団がいた。ある1年生が驚いた弾みに池に落ちそうになったところで我慢できなくなったリリナが割って入り、上級生を諫めたという。
1年生であるリリナが入ってきたことを不愉快に思ったのかある言葉を吐いたという。
「そイレーヌのことを「新機械の申し子」とか「氷の女」とか言い始めたの。それでそうじゃない!って反論したら殴ってきたのよ。私も反撃のために殴り返したの。……やりすぎちゃったけど」
自分でもやりすぎたと分かっているのかリリナは目をそらした。
「はあ……」
イレーヌのため息にびくりとリリナは肩を揺らした。
「氷の女って私が言われているのを聞いて殴り掛かったってわけか……」
「そう」
リリナは頷いた。
「別に私は何を言われたっていいのに」
「よくない!」
リリナは反論した。
「イレーヌは氷の女じゃないし、機械の申し子じゃない。ちゃんと人間だもん!」
リリナはイレーヌがそう言われていることが我慢できなかった。だからこそ上級生に殴り掛かったのだ。
「ああいうのはできないものの僻みだ。だから言わせておけ。それよりもおまえが傷つく方が嫌だ」
イレーヌはリリナが傷つく方が嫌だった。相手は上級生だったのだ。叩きのめされる可能性の方が強かったのだ。
「……やっぱりイレーヌは優しいよ」
リリナは笑った。
自分に怪我をしてほしくないと願うのは相手を気遣えるからだ。そう思ったのだ。
「そういうのはおまえとケイトくらいだな」
イレーヌもふっと笑った。
