5.53枚目のリディアカード
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「はい。すみれです」
『お久しぶりです、すみれさん』
「アリアちゃん!?」
すみれは驚く。
リディア・リードの生まれ変わり、アリアが電話をしてきたのだ。
『53枚目のリディアカードの封印が解かれました』
「53枚目のリディアカード? どういうこと?」
「カードは全部で52枚でしょう!? 私はあと一つあるだなんて知らないわよ!」
電話口にアップルティーアが怒鳴る。
『ええ。私は確かにあなたたちにそうかつて伝えました。しかしリディアはアップルティーアにもルナにも内緒で53枚目のリディアカードを創りました。それは『無』のカード。すべてを無くすマイナスのカードです』
「マイナスのカード?」
『ええ、そうです。身近なもので無くなったものがありませんか?』
すみれの脳裏に無くなった橋が思い浮かぶ。そしてポストがないと騒がれていたことも。
「うん、橋やポストがなくなっている」
『それがマイナスのカードの力です。』
「なんでそんな物騒なカードを創ったのよ!?」
アップルティーアが文句を言う。聞いていられなくなったのだ。
『+と-の考え方は知っていますか?』
「それは中国の陰陽の考え方ね。+と-が釣り合ってこそバランスが取れるっていう……。まさか!?」
『そうです。リディアカード52枚だけだとバランスが取れない。そう考えたリディアはマイナスのカードを創りました。52枚と同じエネルギーを持つマイナスのカードを。しかしリディアはそれを脅威に感じ、屋敷の奥深くに封印していました。これまではうまくいっていましたが……リディアカードはすべてすみれカードに替えられ、バランスが取れなくなったせいでしょう。徐々に封印がほころびていました。しかしあの星降る夜……クロウカードの新しい主が決まった夜に封印が解けてしまいました……』
「あの夜……」
さくらがクロウカードの主になった夜だ。
「つまりリディアカード52枚とそのカード1枚が同じだけの力を持つってことね。それは大変なことね……。それでなんでカードを盗っていっているの?」
「確かに……。なんで?」
『それは……そのカードはバランスを取り戻すためにすみれさんが持つカードを盗っていっているのでしょう。いわゆる「さみしい」というやつです』
「「さみしい!?」」
そんな気持ちで盗られているのか。
『ええ。自分の寂しさを無くすためにすみれさんからカードを盗っていく。それだけじゃない。町も人も……』
「そんなの駄目だよ!」
すみれは叫んだ。
そんなことさせない。
「どうしたらカードを取り返せるの?」
『封印をすればいいんです』
「そっか! 封印すれば良いのか……!」
すみれの顔が輝く。
『けれどすみれさん。一つだけ忠告があります』
「何?」
アリアの声に不穏なものを感じた。
『マイナスのカード…『無』のカードを封印するときにその人が抱いていた一番大事な思いを犠牲にする必要があります』
「一番大事な思い……」
頭に思い浮かぶのが小龍だった。
『けれどすみれさんあなたなら……』
アリアが何か言いかけるが通話が途切れる。
「アリアちゃん!? アリアちゃん!?」
話しかけるも応答はない。
「何が起こっているの? 再度かけてみて!」
「う、うん……」
アップルティーアに促されてかけてみるも通じなかった。
そしてこの日、アリアに電話が通じることはなかったのだった。
『お久しぶりです、すみれさん』
「アリアちゃん!?」
すみれは驚く。
リディア・リードの生まれ変わり、アリアが電話をしてきたのだ。
『53枚目のリディアカードの封印が解かれました』
「53枚目のリディアカード? どういうこと?」
「カードは全部で52枚でしょう!? 私はあと一つあるだなんて知らないわよ!」
電話口にアップルティーアが怒鳴る。
『ええ。私は確かにあなたたちにそうかつて伝えました。しかしリディアはアップルティーアにもルナにも内緒で53枚目のリディアカードを創りました。それは『無』のカード。すべてを無くすマイナスのカードです』
「マイナスのカード?」
『ええ、そうです。身近なもので無くなったものがありませんか?』
すみれの脳裏に無くなった橋が思い浮かぶ。そしてポストがないと騒がれていたことも。
「うん、橋やポストがなくなっている」
『それがマイナスのカードの力です。』
「なんでそんな物騒なカードを創ったのよ!?」
アップルティーアが文句を言う。聞いていられなくなったのだ。
『+と-の考え方は知っていますか?』
「それは中国の陰陽の考え方ね。+と-が釣り合ってこそバランスが取れるっていう……。まさか!?」
『そうです。リディアカード52枚だけだとバランスが取れない。そう考えたリディアはマイナスのカードを創りました。52枚と同じエネルギーを持つマイナスのカードを。しかしリディアはそれを脅威に感じ、屋敷の奥深くに封印していました。これまではうまくいっていましたが……リディアカードはすべてすみれカードに替えられ、バランスが取れなくなったせいでしょう。徐々に封印がほころびていました。しかしあの星降る夜……クロウカードの新しい主が決まった夜に封印が解けてしまいました……』
「あの夜……」
さくらがクロウカードの主になった夜だ。
「つまりリディアカード52枚とそのカード1枚が同じだけの力を持つってことね。それは大変なことね……。それでなんでカードを盗っていっているの?」
「確かに……。なんで?」
『それは……そのカードはバランスを取り戻すためにすみれさんが持つカードを盗っていっているのでしょう。いわゆる「さみしい」というやつです』
「「さみしい!?」」
そんな気持ちで盗られているのか。
『ええ。自分の寂しさを無くすためにすみれさんからカードを盗っていく。それだけじゃない。町も人も……』
「そんなの駄目だよ!」
すみれは叫んだ。
そんなことさせない。
「どうしたらカードを取り返せるの?」
『封印をすればいいんです』
「そっか! 封印すれば良いのか……!」
すみれの顔が輝く。
『けれどすみれさん。一つだけ忠告があります』
「何?」
アリアの声に不穏なものを感じた。
『マイナスのカード…『無』のカードを封印するときにその人が抱いていた一番大事な思いを犠牲にする必要があります』
「一番大事な思い……」
頭に思い浮かぶのが小龍だった。
『けれどすみれさんあなたなら……』
アリアが何か言いかけるが通話が途切れる。
「アリアちゃん!? アリアちゃん!?」
話しかけるも応答はない。
「何が起こっているの? 再度かけてみて!」
「う、うん……」
アップルティーアに促されてかけてみるも通じなかった。
そしてこの日、アリアに電話が通じることはなかったのだった。
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